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Sunday, October 24, 2004

10/20荒尾競馬

全日本レディース招待競走、GI馬ダンツフレームの復帰戦などが10/20(水)に行われた熊本県・荒尾競馬の長いレポートです。

【大牟田→競馬場】
 前日から荒尾競馬場に行って、隣の大牟田市に泊まって、朝起きたら台風が来ていたことまでは『よもやま日記』を読んでもらうとして…
 強い風雨のなかJR大牟田駅に行くと、なんと電車はストップしていた。時刻は9時半頃。10時からの記者会見には、なんとか行きたい…。そこで、タクシーを使うことにした。予定外に高い金を払うのはイヤなんだけど('A`)
 運転手のオジサンも、競馬の開催には驚いてるようだった。「こんな天気でやったら、馬がビックリするだろうね」とか言って。主催者の意地というか、今日開催できなかったらせっかくの全日本レディースが中止になるという事情(仕切り直しの順延はできない)もあったからだと思う。川崎や園田は早々と開催中止を決めていた。
 荒尾競馬場には15分ほどで到着。タクシー代は1440円、痛ぇ~出費だ…(ノД`) 競馬場はまだ閑散としていて、レディースのぼりは強風で揺れまくっていた。
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【記者会見】
 事務所4Fの会議室で、10時から記者会見が始まった。
 1人1人紹介を受けて、抱負を語るジョッキーたち。JRA・牧原「こういう機会はなかなかないので、楽しみにしています」。荒尾・岩永「先輩達に負けないように頑張りたいと思います」。緊張のせいなのか、荒れた天候への不安からなのか、みんな表情が硬いように感じた。
 ジョッキーたちに質問が飛ぶ(女性記者が積極的に質問していた)。「ジンクスはなんですか?」と聞かれた岩永騎手。「は、恥ずかし~…」と照れに照れまくってたけど、「この靴下を履けば、勝てるというのはあります。今日のレースのために取ってます。ファンの皆さんの声援に応えられるように頑張ります!」と返していた。彼女だけがなんか明るかったな~。
 「女性騎手が交流する意義は?」という質問には、悩みに悩んで言葉に詰まりながらも佐々木騎手が答えた。「お互いに刺激にもなりますし、女性のレースのレベルや向上心が上がったり。そういう面ではいいことだと思います」。
 記念撮影で会見は終了。自分、何も質問しなかったな…('A`) 5月の某新人発表会なんかじゃ、1人で2つもやったのに…。
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【出場騎手】
(1段目左)JRAの牧原由貴子。26歳、通算34勝。女性騎手のアイドル的存在だけど、乗り鞍が少ないのが気がかり。
(1段目中)JRAの西原玲奈。22歳、通算17勝。佐賀県出身で、荒尾ではカシノコールミーで霧島賞を制している。彼女も乗り鞍は少ない。
(1段目右)北海道の佐々木明美。29歳、通算148勝。通算騎乗数が2565戦と、出場騎手のなかでは2番目に多い。
(2段目左)北海道の笹木美典。22歳、通算4勝。デビュー3年目、ルックスはなかなか…。
(2段目中)岩手の千田和江。23歳、通算9勝。デビュー戦で初騎乗初勝利をやってのけた。
(2段目右)高崎の赤見千尋。26歳、通算85勝。自分が数年前に行ったときの高崎大賞典で、人気投票1位の馬に乗っていた。
(3段目左)浦和の牛房由美子。26歳、通算16勝。浦和の調教師の娘で、旦那は浦和の騎手。
(3段目中)浦和の平山真希。24歳、通算17勝。そういえば、南関の女性騎手は浦和だけだったのか…。
(3段目右)名古屋の宮下瞳。27歳、通算282勝。実績は女性騎手のなかではダントツ。人妻。
(4段目左)福山の佐藤徳子。29歳、通算111勝。連対率は17.2%とけっこう高い。
(4段目中)荒尾の岩永千明。22歳、通算15勝。4月デビューのルーキーで、ある意味今回の主役。
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【会見でも配られていたチラシからの引用文】

女性騎手招待競走は、国内・海外の騎手を招待した81~84年のレディースカップをはじめ、88年のANJレディスカップ、そして89~93年のインターナショナルクイーンジョッキーシリーズと各地で開催されてきました。また、97~00年には国内女性騎手招待として中津競馬場で卑弥呼杯が、01年には新潟競馬で駒子賞が開催され、地方競馬ならではのイベントとしてファンに親しまれてきました。その女性騎手招待競走が、荒尾競馬で「全日本レディース招待競走」として復活。当日は第7競走「荒尾ジャンボ梨特別」と、第9競走「天草パールセンター杯」の2レース総合ポイント制で争われます。向正面のすぐ先に広がる有明海と、雲仙岳、多良岳を望む絶好のロケーションにある日本最南端の競馬場へ、10月20日はぜひご来場ください!

【第1レース・ちびすけ&ウルトラマン】
 8頭出走のサラブレッド2歳戦。ここに気になる馬が何頭かいた。
 まずは、1号馬ニューシティーピース。馬体重はなんと342kg! サラブレッドの体重はだいたい400~500kg台だから、ふつうに小さいと思われる400kgそこらの馬よりさらに小さいのだ(他の馬と見比べると、明らかに小さい)。前走のデビュー戦は339Kgだった。荒尾競馬公式サイトでは「ちびすけ」の愛称で紹介されている。
 名前が気になる馬が2頭。2号馬・オンナウルトラマン。なんじゃ、このネーミングセンスは…( ゚д゚)ポカーン “オンナ”なのに“マン”とはこれ如何に? 6号馬・ララクラフト。映画やゲームでおなじみ『トゥームレイダース』の主人公と同じ名前だ。こんなおかしな名前の馬たちが朝からひっそり走るのが、田舎の競馬場のちょっとした魅力ですな( ゚Д゚)y─┛~~プカー
 台風が最も近づくのがお昼らしく、天気はかなり悪い。雨は少ないんだけど、風が強い強い。レース前にスタンド前を歩いてみると(雨ガッパ着て)、4コーナーから1コーナー方向に押されるのだ! 吹っ飛ばされるかと思った。こんななかでレースをやるんだよなぁ…と、さすがに心配になった。
 レースはウルトラマン3着、ララ5着、ちびすけ最下位(前走もビリ)。2コーナースタートだったんだけど、ちびすけはダッシュが付かず、見せ場のないまま終わってしまった。小さいから向かい風がしんどかったのかも。まっさきに引き上げて来た、ちびすけ。村島俊策騎手が下りるとき、首筋をポンポンと叩いてねぎらってあげていた。がんばれよ(´・ω・`)
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【パドックの横断幕】
 台風接近中だけに、場内はまだ閑散としていた。パドックのお客さんもまばら。地元のケーブルテレビなどが取材をしていた。
 馬が本馬場入場をすませて不在の間、女性騎手のファンや家族らしき人たちが横断幕を張っていた。
 一番多かったのが、西原騎手の4枚。佐賀出身だからだろうか。地元の岩永騎手は2枚。「真紅の花よ 咲き誇れ」の文字がカッコイイ。他は佐藤騎手や宮下騎手など。赤見騎手の「風を切れ 風に乗れ 風邪ひくな」には笑った。
 こんな横断幕が、厳しい天気のなか華を添えていた。
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【八幡屋食堂の焼そば550円】
 起きてからまだ何も食べていなかったので、早いうちに何か食べることにした。
 場内の食堂や売店を歩いて、候補に考えたのは「焼そば」「ラーメン」「ちゃんぽん」の3つ。ちゃんぽんが一番かなぁ…と思ったんだけど、焼そばにしてみた。美味いんじゃないかという予感があったので。
 スタンドそばにある5軒の食堂のうち、八幡屋食堂に入ってみた。お客は自分1人。焼そば550円を注文した。この値段って、他の競馬場より高めだよね?
 さて、感想は――ソースが麺と具材によく絡んでて美味い! キャベツのシャキシャキした歯ごたえもグッド。ボリュームもそこそこある(食欲旺盛な自分は物足りなかったけど。大盛りは750円)。競馬場で食べた焼そばではトップクラス。川崎のパドックそばの辛い焼そば400円よりは好き。宇都宮や高知の不味い100円焼そばなんか足元にも及ばない(高知のなんか、フニャフニャしてるもんね。腹に入れるにはいいんだけど)。うん、いい物を食べた。
 お店のオネーちゃんは元気があって、「万馬券当ててくださいね~」と声をかけてくれた。うれしいね~。
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【第3レースから女性騎手が騎乗】
 第3レースのサラブレッドC-13組。女性騎手の先陣を切って、福山の佐藤徳子騎手が騎乗した。結果は9頭中の4着だった。
 地元の岩永騎手は第4レースと第6レースに騎乗。結果はともに7着。前日に行ったときは、1勝をあげていた。
 第6レースは、北海道の笹木騎手も騎乗。4着だった。
 というわけで、招待競走以外で女性騎手は勝利をあげることができなかった。
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【荒れる海と空】
 レースが進むにつれ、天気はさらに荒れてきた。3レースから雨も激しくなり、4レースあたりでピークを迎えた。
 こんな天気では人馬はもちろん、係員も大変。一番辛かったのは、旗持ちのオジサンだったと思う。
 それにしても、せっかくの一日が台風に祟られるとは…。来場者数にも売上にも影響してしまった。58ヶ所で行うはずだった場外発売も、園田や川崎の中止でほとんどオジャンに。8月3日の霧島賞を全国発売できなかった件といい、荒尾競馬はほんとについてない・゚・(ノД`)・゚・
 この日を楽しみにしていたファンも気の毒だった。前日から泊まっていた人はともかく、当日に遠方から来場するつもりだった人は飛行機の欠航などで断念したはず。九州のファンにしても、JRの運休などで競馬場に行くのが難しいため、諦めた人も多かったんじゃないだろうか。
 自分が残念だったのが、スタンドからの素晴らしい景色が見れなかったこと。晴れの日だったら、有明海や雲仙普賢岳などがよく見える。2年前、初めて荒尾競馬場に来場したときに感動したあの景色をまた観たかったのに…(´・ω・`)ショボーン 山は見えないし、海は大荒れだし…。
 ただ、5レースあたりから山がうっすら見えてきた。全日本レディースの頃には雨も風もおさまっていたし、青空が見えることもあった。台風の通過が6時間ほど早かったら…と、今でも悔やまれる。
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【騎手紹介セレモニー】
 第4レース確定後、入場門そばにあるスタンド1Fのスペースで女性騎手の紹介セレモニーが行われた(悪天候のため、ウィナーズサークルから変更になった)。
 司会は、レースの実況も務めるホッカイドウ競馬の小枝佳代アナ。女性騎手11人が横一列に並ぶ。それをファンや取材陣が熱気とともに取り囲む。岩永騎手には、地元のオジサンが「がんばれよ!」と声をかけていた。地元の年配のファンからすれば、かわいい娘みたいなもんなのかな。
 1人1人紹介され、熊本県馬主会長から騎手全員に記念品が贈られた。ここらあたりから、みんなリラックスして笑顔を見せるようになった。ファンへのボール投げや花束のプレゼントは、みんな楽しんでやっていた。ちょっとした修羅場だったけどね(^-^; 最後は記念撮影を。ジョッキーたちは、自然と笑みがこぼれるようになっていた。
 元騎手の杉村雪さん(旧姓・小田部)もいて紹介されたんだけど、人前に出るのを恥ずかしそうにしていた。そんな雪さんに声をかけてみた。じつは、自分がコーエーで『ジーワンジョッキー3』の開発に関わっていたとき、ゲームに出てくる地方騎手として小田部雪さんの名前も使わせてもらっていたのだ(地方騎手は引退した人も含めて126名ほど)。彼女は重賞を勝ったワシュウタカハル、ヨウメイカイカについての質問アンケートで細かくたくさん書いてくれたなぁ(あのゲームは、西日本の地方馬についてはほとんど、ジョッキーや関係者に聞いたものを反映している)。『ジーワン』のときのお礼を言うと、「その節はお世話になりました」と彼女も覚えてくれていた。最後に「旦那(杉村一樹騎手)の馬券を買ってくださいね」と言われた(苦笑)
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【レース前の女性騎手たち】
 6レースがパドックを回っている頃、ジョッキーたちは装鞍所で準備を行っていた。鞍を着けて、調教師と相談したり、地元関係者のアドバイスを受けたり。そんなときの彼女たちはさすがに“プロの勝負師”で、ちょっと厳しい顔をしていた。
 事務所1Fでヘルメットなどの準備をしているときは、女の子みんな笑顔でワイワイ楽しく話していた。何話してんだろ、と聞き耳を立ててみたら競馬の話だったけど。そんな彼女たちをまわりの報道陣が撮っていた。
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【第7レース・全日本レディース招待 荒尾ジャンボ梨特別】
 さて、全日本レディース第1戦。パドックに人だかりが出来ていて、期待感が漂っていた。前日に比べると明らかに若い人や女性が多く、カメラを持ってるファンもたくさんいた(前日はオッちゃんとオバちゃんばかりだったもんな~)。
 1番人気は岩永騎乗、中央から戻って前走2着のコウセイユキムスメ。2番人気は同じレースで4着だった西原騎乗、トキメキローマン。2人とも九州出身だから、地元ファンの応援も入っていたのかもしれない。3番人気は前走1着の笹木騎乗、ブルーカンパイ。
 騎乗合図がかかった。地元の岩永騎手には「がんばれよ~」といった応援の声がかけられる。他の騎手には「1着に来てくれよ」という、馬券的中を願う声(ありがちなヤツね)がかけられていた。
 レーススタート。スタンド前の直線で、岩永騎手がハナに立つ。競馬場で働いてるオバちゃんたちもコースの近くに来て、「千明ちゃん、がんばって」と応援していた。記者会見で言っていたように、そういった地元の声援に応えるように、岩永騎手は迫る6番人気・千田騎手のヒカリコバルトをクビ差しのいでゴールした。3着は牛房騎乗のゼンノサンライズ。
 岩永騎手が引き上げてくると、地元の人みんなが大喜び。それは本人も同じで、スタンドに向かって馬上でガッツポーズを見せた。「おめでとう」「(総合優勝まで)あと一つ!」とみんなが声をかける。彼女って、ほんと地元の娘なんだな~。
 レース確定後、ウィナーズサークルで表彰式が行われた。プレゼンターの杉村雪さんから渡されたムチを、3人がファンに向かって投げ込む。喜びいっぱいの岩永騎手は、職員が「馬が入ってきますので…」「時間がないので…」と言ってるのにサインをしつこくねだるファンに、やさしく応えていた。そして、地元テレビの取材を受けていた。
 ポイントは岩永騎手が25点、千田騎手が12点、牛房騎手が8点、西原騎手が6点、笹木騎手が5点、佐々木騎手が4点、他の騎手が3点を獲得した。
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【第9レース・全日本レディース招待 天草パールセンター杯】
 つづく第2戦。1番人気は2連勝中の牧原騎乗、ナントウジーニャス。2番人気は宮下騎乗、中央から転入初戦のコウユーシャトル。3番人気は佐々木騎乗のインタースカイハイだった(道営のファンが買っていた?)。
 レースは逃げ込みをはかる6番人気佐藤騎乗のハセノアフリートを、牧原ナントウジーニャスが差しきって勝利。3着はナントウの後ろにいた佐々木インターだった。自分、マッキーが目の前で勝つの初めて見たよ!(・∀・)チゴイネ!!
 総合ポイントだけど、岩永騎手がこのレース5着で5点を獲得。牧原騎手を2点だけ上回って総合優勝を決めた。2位は28点の牧原騎手。3位は15点の佐藤騎手だった(千田騎手が同じ15点なんだけど、どういう基準でこうなったかはわからない…。ポイントの説明がないんだもん)。
 そうそう、誘導馬に乗ってた女の子も撮ったんだけど、この子もかわいかったぞ…。
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【表彰式】
 レース確定後、第9レースの表彰と総合表彰が一緒に行われた。
 自分が一番印象に残ってるのは、とにかくマッキー(^-^; はにかむような仕草とか笑顔とかかわいくて、マッキーばかり撮ってしまった(マッキーファンだった先輩Mさんの気持ちがわかった…)。マッキー、中央でもがんばってくれ~・゚・(ノД`)・゚・
 今回のイベントは、岩永騎手がデビューしたことで始まったと思うんだけど、彼女が優勝して良かったんじゃないだろうか。この一日の彼女を見て、地元の応援する人たちを見てそう思った。
 ああ、そういえば…。メインは牧原、西原、岩永のボックスを買って撃沈したんだった。交通費ぐらい稼ぎたかった(ToT)
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【第10レース・かんなづき特別(ダンツフレーム復帰戦)】
 ここ1ヶ月の荒尾競馬といえば、ダンツフレームの移籍が大きな話題だった。
 ダンツフレームはクロフネら最強世代の一頭。皐月賞で彼の前にいたのはアグネスタキオン、日本ダービーではジャングルポケットだった。4歳時には宝塚記念を制して、GIホースになっている。そして、翌年の宝塚記念後に故障で引退。種牡馬になると思われたが、いろいろあって(詳しい事情は知らない)荒尾競馬場で復帰することになった。この後、浦和競馬に移籍するので、一戦限りの荒尾出走ではあるが。能力と実績だけなら、荒尾競馬史上最強だと思う。
 全日本レディースで盛り上がってる頃、かんなづき特別に出走する馬たちが装鞍所に続々やって来た。99年の愛知杯を勝ったバンブーマリアッチもいる(2着はラティールでしたねぇ)。彼は今年に入ってから荒尾競馬に移籍して、オープンクラスで4連勝している(負かした相手はトーヨーペクター、ホッカイアトラスなど)。じっと見つめていたのだが、メンコを外すときにウィンクしたり、カメラを向けるとベロ出したりしてかわいらしかった(^-^;
 そして最後に、ダンツフレームがやって来た。馬体重を測り、軽く歩いて、自分の場所に入る。厩務員のおじいさんが青いメンコ(ピンクではない)を外すと、あのぶっとい顔白徴が露わに。ボーッとした顔つきだった。自分はずっと彼を見つめていた。「ああ、あのダンツフレームがいま目の前にいるんだ…」と思いながら。
 関係者、あと報道者が数人集まってきた。まわりもみんな注目している。手綱を取る吉田隆二騎手が鞍を着けて、帯を締める。彼は馬のことを聞かれて「乗りやすい馬なんですよ」と答えていた。関係者の話に聞き耳を立ててみると、どうも馬体の調整に苦労したらしかった(飼い葉の量を、云々)。でも、「勝てる」という雰囲気に感じた。
 メインが終わり、パドックに行ってみると、多くの人だかりができていた。この後、レディースの表彰式が行われるのに。GI馬の登場を待ってるんだ、と思った。
 出番がやって来た。出走各馬がパドックに入って行く。4号馬・ダンツフレームは4番目に入っていった。そして、吉田騎手を乗せて本馬場へ向かった。
 自分はとりあえず、記念にダンツ&吉田騎手の名前が入った単勝馬券を買った(倍率は1.1倍)。あと、ダンツを軸に4号馬・マルシゲアリダーと7号馬・チクシダンディの馬単裏表を。ダンツが2着なら交通費になるよな、という下心を持って…。密かに7番と8番バンブーマリアッチを間違えていた(ToT)エーン
 発走がせまる。地元の人に馬券を見せながら「どんなレースをするか楽しみですね」なんて話していた。
 レーススタート。ダンツがスタンド前でハナに立つ。しかし、2コーナーで1号馬・シゲルカミナリにハナを奪われる。3コーナー、そして4コーナーを過ぎても差が詰まらない。やばいと思った。直線に入ると差が開く。その差5馬身でゴール。2着を確保するのがやっとだった。同じ中央からの転入初戦とはいえ、あちらは条件馬(最後のレースが8月末だから、間隔はそんなに空いてなかった)。「馬券、はずしちゃった…」と自分は心の中で泣いていた(ToT)トホホ
 ダンツが戻ってきた。その後、シゲルカミナリが戻ってきた。勝者に「やったな~」と、地元の人が声をかける。後藤孝鎮騎手に、馬上でポーズを取ってもらった。シゲルカミナリには「ダンツフレームを負かした馬」というハクが付いたし、ダンツがいなくなることを思えばこの結果は良かったんじゃないだろうか。
 ダンツを管理する宇都宮調教師がレース後、「1年3ヶ月ぶりだし、調教を1ヶ月しかやってないので、しょうがい。それでも勝てるとは思っていた」と語っていたらしい。この馬の故障と今後を考えれば、無理が出来なかったというのもあると思う。この後は、予定通り浦和に移籍するらしい。現状では南関では厳しいと思うが…。
 こうして、荒尾で一戦限りのレースは終わった。
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【その後】
 JRでいったん熊本市に向かって、そこから高速バスの最終便で宮崎に帰ることができた。お昼まで運休していたので、どうなることかと思ったけど。
 全日本レディースは、今後もやりたいという話を聞いた。次回からは、岩手で先日デビューした皆川騎手も参加するはず。悪い天気に祟られるのは、今回限りであってほしい。
 ダンツは、自分がいろいろ電話してるとき、自分の目の前を過ぎて帰っていった。彼は今後、どんな競走生活を送るのだろうか…。

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