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Monday, November 01, 2004

10/27宮崎焼酎のシンポジウム

 10/27(水)の夜、宮崎市の宮日会館11階ホールで「万歳!みやざき焼酎――豊かな“酔い”の未来学」というシンポジウムが開かれた。
 いま、焼酎というのは大きなブームになっており、“焼酎王国”宮崎を代表する名産品となっている(王国を名乗るのは、消費量が日本一だから)。しかし、ブームには必ず終わりがあるものだ。宮崎焼酎の未来のために、今の課題と今後どうするかを考えるのは大事なことと言える。
 宮崎県で大きなシェアを誇る宮崎日日新聞は、『みやざき焼酎進化論』という連載を通じて宮崎焼酎について、県民に伝えてきた。その流れで、このシンポジウムが開催されたと言ってよい。
 さて…。宮崎県に戻り焼酎にも関わろうと思ってる自分ではあるけど、正直言って宮崎焼酎のこと、そして宮崎の焼酎業界のことはまだよ~くわかっていない(そこらへんの人よりは詳しいと思う)。宮崎焼酎の良さというのもよくわかっていない(好きな焼酎は伊豆諸島の磯娘や青酎、鹿児島の森伊蔵だったりする)。というわけで、このシンポジウムに行ってみることにした。なんてったって、無料だし( ゚Д゚)y─┛~~プカー

宮崎日日新聞11/28朝刊より】

『「焼酎」の課題討論 みやにちフォーラム』
 地域の課題を読者とともに探る第三回「みやにちフォーラム21」(宮崎日日新聞社主催)は二十七日、宮崎市の宮日会館に約二百人が参加して開かれた。「万歳!みやざき焼酎―豊かな“酔い”の未来学」をテーマに、焼酎ブームの背景を探るとともに、業界の持つ課題などについて認識を深めた。
 最初に、高森千絵・宮崎日日新聞社報道部記者が「みやざき焼酎進化論」の取材を通して感じた宮崎焼酎の魅力などを基調報告。続いて焼酎専門誌「焼酎楽園」編集長の小林昭夫さんと県酒造組合会長の渡辺真一郎さんが、焼酎かすの処理コストや産地表示など、業界や消費者が抱える問題点を基調対論した。
 パネルディスカッションでは、焼酎ブームが生み出した弊害やこれからどう歩むべきかについて意見を交換。県酒造組合宮崎ブランド委員会委員長の黒木敏之さんは「消費者にブランドイメージを確立させるためには、地元の原料にこだわることが基本」と提案した。
 「宮崎のしょちくれ」著者で内科医の田代学さんは「東京などで飲まれることがうれしい半面、出荷規制の問題やブームが一過性につながる可能性もある」と、過熱ぶりを懸念した。
 都城市の「さいしょ酒店」代表税所隆史さんは、“幻の焼酎現象”を「ランク付けの影響などでオークション目当てに買い付けにくるブローカーが増えた。希少価値は飲み手と蔵元の間に悪循環を生む」と、小売店から見た視点で話した。
 また、全国から千三百四句の応募があった焼酎川柳の入賞者表彰式もあった。

【オープニング】
 会場は宮崎の中心地にある、宮日新聞のビルの11階ホール。定員は300人で、開始時間は午後6時半から。最終的には200人だったようだけど、よく入っていた。層は年配の方中心。若い人や女性もチラホラ。
 まずは、宮日のお偉いさんが挨拶。「新聞紙から焼酎ができる」「新聞社も焼酎メーカーになれる」という話など…。いや、そんなのどうだっていいっちゃが('A`) 食べる物じゃない物から作られた焼酎なんぞ誰が飲む? 「俺のハズレ馬券が焼酎になる!」「俺のエロ本が焼酎になる!」というぐらいのものなら興味が湧くけど。
 つづいて、新聞で募集していた焼酎川柳の表彰式。受賞者は1人を除いて、みんな年配の方ばかり。オーストラリアも含め、1304句の応募から選ばれたそうだ。
 ここで気になったことが。ステージに上がって撮影してるカメラマンの格好が薄汚いのだ。スタッフや記者など、みんなスーツを着てるのに。参加者もキチンとした服装の人が多いし、自分もスーツ着用で参加していた。だから、このカメラマンの薄汚さは際立っていた。宮日サイドの人間なんだし、ここはスーツで撮影するもんだろと思った。アンケートで注意してやったぜ(´д`)ヤレヤレ…

【基調報告】
 焼酎進化論の取材に携わっている女性記者がモニターを使いながら「取材を通じて感じた素人目の魅力」を語った。東京都港区の焼酎オーソリティーは3000種の品揃えだとか、井上酒造が芋の風味を抑えるために減圧蒸留を初めて開発して若者に受けたとか、サントリーと神楽酒造の共同開発とか。
 ここでまた気になったことが。2人いる司会の片方が宮日の男性記者なんだけど、彼のしゃべりがいかにもカンペ見ながらって感じの棒読みで…(もう片方はプロの中年女性)。で、宮日の人間が話す前に「○○先輩はかくかくしかじかで。○○先輩、がんばってください(棒)」とか言うんだけど、これが寒くて…。アンケートに「学芸会みたいな司会はカンベン」って書いてやったぜ(´д`)ヤレヤレ…
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【基調対論】
 講師は『焼酎楽園』編集長の小林昭夫氏、日南の老舗・京屋酒造の6代目で宮崎県酒造組合会長でもある渡辺真一郎氏の2人。
 渡辺氏が宮崎での生産量の話とかしてるけど、宮崎に限らない焼酎の話だった。内容は焼酎の現状、魅力、そして課題。

小林:
 焼酎は東京までは浸透していますね。関東より北の清酒文化圏ですが、大きな都市には入っています。しかし、それ以外の小さな町や村には入っていません。
 焼酎ブームがいつから始まったのかは、正直わからないんですよ。蔵元の年代層が若くなっていますが、彼らは研究熱心。これはブームのおかげと言えるでしょう。
渡辺:
 競争の質が変わってきていますね。WTOによって酒税率が上げられたことにより(焼酎とウィスキーに課せられる酒税がWTO協定違反だと訴えられ、焼酎の税率は上げられ、ウィスキーの税率は下げられた)、世界を意識するようになりました。
 宮崎で一番多いのはじつは麦焼酎なんですが(県外で売られるものは)、売上はあまり伸びていないですね。
小林:
 今の焼酎ブームを引っ張っているのは芋焼酎。次は黒糖焼酎かと思われたんですが、黒糖は奄美諸島だけのものなので量が少なく、ブームを引っ張りきれないんですよ。焼酎は全体的に伸びています(消費量か生産量かは失念…)。前年比で芋は138%、黒糖は140%、米は110%、麦は120%、そばは120%。芋が引っ張ってるんですね。
 焼酎ブームについては、年配の人のイメージが変わったというのがあります。昔は悪いイメージを持たれていました(安くてまずい、など)。焼酎の強みは食中酒であること。ウィスキーやラムは食前か食後にしか飲めない。食べながら飲めるのは焼酎だけなんです。焼酎が血栓症の予防に効くというのが、年配層の健康志向にマッチしたのもあるでしょう。
 あと、若い女性が芋焼酎に流れたのが大きい。お湯割りにしたときの、芋の香りに癒されるそうです。氷を入れたり、お湯を入れたり、調整できる酒というのも焼酎の魅力です。
 芋焼酎には3つの限定性があります。「産地(南九州)」「原料(生芋)」「製造量の限界性(地産地消)」。全国的ブームによって、この限定性がきつくなってきています。芋は、地元の人が育てた酒――というのが強いですね。
渡辺:
 焼酎の魅力は、創り手によって変わることで、幅が広い。一つの蔵でいろんなタイプの焼酎を造れる面白さがあります。創り手の充実感を満たしてくれる酒。新しいマーケットを開拓するのも楽しいですね。
小林:
 焼酎を好きになった理由は「美味かった」から。清酒蔵よりも焼酎蔵の人のほうが好きになったというのもあります。人と味ではまった。
渡辺:
 課題と言えばたくさんありますけど、蔵の特徴として小さいところが(宮崎全体の)65%、生産のシェアは2%しかない。大きいところは86%あります。中堅はものすごく少ない。宮崎は中小零細が育ちにくい。鹿児島とは違う。宮崎は焼酎粕が散布できなくなり、処理のコストが出てくるのもある。酒税の補助も3年半でなくなる。中小蔵の売上が7000万円としたら、600万円が発生するようになります(今は免除してもらっている)。小さいところは厳しいです。
 芋の限定性については、中国の冷凍芋を使えば、東京のど真ん中でも作ろうと思えば作れるようになります。これで、芋の限定性は崩れるわけです。
 5年後は厳しい…。
小林:
 飲み手側からひとつ。商品の情報をどこまで公開するか、ハッキリしてほしい。情報公開さえすれば、中国の芋でもいいんです(現状はラベルに芋と書いてあるだけ)。情報公開について、焼酎業界は甘い。
 泡盛の古酒(クース。3年以上寝かせたもの)の定義について、以前は泡盛の半分が3年以上なら、それで良かった。しかし、それを厳しくした。100%古酒でないとダメになったんです。100%じゃないとラベルに「古酒」と付けれなくなった。瓶詰めにする年月日を入れることで、商品責任を果たしてもいる。焼酎はここまでやれますか?
 飲み手が離れるキッカケにならないためにも、飲み手が納得できるものにしないといけません。

 宮崎で酒といえば焼酎。でも、イメージは良くなかった。清酒のほうが格上というのは、子供ながら持っていた。県外での焼酎のイメージはもちろん良くなかったようで、相手にされてなかったようだ。それが今は…である。
 焼酎ブームというのは3つある。第一次は「さつま白波が広まったとき」(詳しくは知らない)。第二次は「チューハイによる甲類焼酎ブーム」。そして、第三次が今の「本格焼酎ブーム」。
 焼酎ブームはさすがに清酒文化圏には浸透していないようだけど、それはしょうがないだろう。清酒にしても焼酎にしても、受け入れられる土地で受け入れられればよいと思う。そして、好きになる人が飲めばいい。焼酎が好きな人もいれば、ワインやビールが好きな人もいる。
 ブームの良さは、若い人を取り込んだこと、そして焼酎が若々しくなったこと。杜氏など若い人が増えて、若い人なりの発想でやっている。あと、焼酎といったら地味な一升瓶ばかりだったけど、今は容器もラベルもいろんなデザインの物が増えた。それを見てるだけでも楽しめるほど。この焼酎の若返りが、若い層に受け入れられた一因だと思っている。
 焼酎ブームの中心は、確かに芋焼酎。九州北部や沖縄以外の人なら、普通に芋焼酎から入ると思う。かくいう自分も何が一番好きかと聞かれれば「芋」だし、ここ1年で一番飲んだのも芋。都会のメニューで一番多いのも芋。あるAV女優と話したとき、彼女も芋焼酎にはまってて、芋の本まで読んでると言ってたなぁ。
 芋に限らず、本格焼酎は地域性や文化性というのが大事だし、それが大きな魅力だと思う。全国的酒造メーカーが作っても、支持を得ることはないだろう。地産地消のものだし、ある焼酎をとことん好きになれば蔵元のある土地に行きたくなる。幻の泡盛『泡波』なんかは都会で飲むよりも、波照間島で南十字星を見ながら飲みたい。
 「世界を意識するようになった」とあるけど、これは日本国内のマーケットでウィスキーなどを意識するようになったということか。ウィスキーなんかが入りやすい状況になったから。
 渡辺氏がメーカーの立場から語ってるけど、現状では数年後は厳しく、特に小さい所が打撃を受けるとのこと。中小の蔵元が育ってやっていける下地を作らないといけない。
 中国の冷凍芋ねぇ…。どうなんだろう、わかんない。泡盛の古酒の話だけど、泡盛は寝かせれば寝かせるほど良いので、「○○年古酒」というのは大事なことだし、値段も大きく変わる。
 小林氏の指摘する情報公開の話は、自分も大いに支持。たとえば、自分の持ってる『黒霧島』のパックには「原材料/さつまいも・米こうじ」「アルコール分25%」としか書かれていない。封詰めした年月日は見当たらない。焼酎の特性を考えれば「芋の産地」「麹の種類と色」「使用している水」「(封詰めするまでの)貯蔵期間」など書いて欲しいし、自分が知らない焼酎に出会うとネットでそこまで調べるハメになってしまう。商品責任のうえでも大切だし、飲み手のイメージを膨らませる意味でも必要なことだと思うけど、今の焼酎業界はなぜか表示については甘い。これがダメだと小林氏は言っている。
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【パネルディスカッション】
 パネリストは小林昭夫氏、『百年の孤独』で有名な黒木本店代表で県酒造組合ブランド委員会委員長である黒木敏之氏、医師でありながら宮崎で執筆活動を展開する田代学氏、さいしょ酒店代表で古澤醸造と共同で無名の芋ジョイホワイトを原料にした焼酎を開発した税所隆史氏の4人。
 内容は今の焼酎ブームと弊害、宮崎ブランドの確立の難しさなど。

黒木:
 大手のメーカー主導だったのを、小さいところにメディアが光を当てたわけですが、こうなるとは思っていませんでした。みんなビックリしています。
 ブームには終わりがあるもの。それがいつかはわかりません。ただ、終わっても定着する部分はあると思います。一過性ではない。焼酎の良さを(世間に)理解してもらえました。
田代:
 これは50年前に闇焼酎が売れて以来のブーム。
 焼酎と宮崎弁は同じ。使ってはいけない風潮があったんです。
 焼酎が清酒を上回った今、清酒を「日本酒」と呼ぶのはどうかと思います。
小林:
 焼酎は東京よりも大阪で浸透しています。東京はいま、急速に浸透しているところ。北日本の清酒文化圏は根っからのものなので、焼酎が浸透するのは難しい。
 ブームが終わっても、消えることはないでしょう。底上げはされています。
黒木:
 ブームが広がるにあたって、メーカーの技術力の高さというのもありました。あと、食文化が焼酎に味方したというのもありますね。焼酎は洋食とかにも合う。

 ハルウララもそうだけど、ブームを作るのは一般メディア。ただ、メディアの罪と言えるものも多い。何にしてもそうなのか?
 黒木氏の言うとおり、ブームが終わっても焼酎が消えることはないだろう。しっかり根付くと思う。焼酎と清酒の両方とも「日本酒」だろう。渋谷の地下街に行くと試飲コーナーにあるのはだいたい清酒だったけど、けっこう美味いもんだった。
 自分は大阪に住んでた時期も長かったけど、最近ほど呑みに行くことはなかったので、焼酎がどれほど関西で浸透してるかは知らない。

田代:
 (幻の焼酎と呼ばれて、高値で取引されるものがあることについては)問屋やブローカーが、ワインや清酒でもやったこと。グラス1/3杯で一升瓶の半分ぐらいの値段というのはおかしい。一部の人がやってることに踊らされてはいけません。
税所:
 悪循環なところがあります。オークション目的で買う人にダメと言うことはできないんですが、イヤになります。ブローカーが買い付けに来ることはあります。
黒木:
 メーカーとしてもありがたくない。困っています。自分の決めた値段より高いというのは、正直言って怖い。余計なことを考えさせられるし、目標としているスタイルと違ってきますから。
小林:
 ウチは(雑誌上で)希少性というのは出さない。ベスト10やランキングといったこともしません。ああいうのは邪道。人の好みは100人いれば、100人違うんです。100人皆が美味いと言う酒なんてない。好みが違ってくるから嗜好品。ランキングはすべきじゃない。酒や創り手に対して失礼ですよ。
 (幻と言われるものを)みんなが飲みたがるのは当たり前ですけどね。

 焼酎ブームの弊害の一つと言えるのが、“幻の焼酎”と言われるものが高値で取引されていること。有名なのは『森伊蔵』『村尾』『魔王』『百年の孤独』。たとえば、森伊蔵の一升瓶が小売店で3万円なんていう、定価の10倍以上で売られていることがある。パネリストが語っているとおり、酷いもんである。
 そしてこれは、焼酎ブームに一役買った一般メディアの罪でもある。
 ちなみに、自分は百年の孤独は持っている。これは、叔父さんからタダでもらった。森伊蔵は9月に飲んだ。「大したことねえだろ」と色眼鏡で見ていたけど、飲んでみたら「芋焼酎の旨味がつまった、初心者も上級者も満足できる優等生的な芋焼酎」と絶賛していた(苦笑) 癖のない村尾は好きになれなかった。芋らしさが弱くて。
 ブームの弊害といえば供給が需要に追いつかないこと、あとは島酒に多く見られる本末転倒な事態。どういうことかというと、伊豆諸島にある人口200人程度の青ヶ島の島酒・青酎(野生的な芋焼酎!)を地元の人が飲めなくなっていること。地元の農家が、地元の人のために作ってるのに、このブームで島の外に行くようになってしまって…。こういうのは聞いて複雑な気持ちになる…。

黒木:
 (宮崎は材料がいろいろあって、統一感がないことについて)宮崎のブランドを考える委員会を立ち上げましたが、「宮崎らしさ」というのは難しいですね。しかし、先のことを考えてやっていきたい。
小林:
 (鹿児島の芋、熊本の米、大分の麦など)各県ひとつではある…。多様なのが宮崎で、これは“特徴”だと思います。酒だけで訴えるのはダメで、地域性や文化性も含めてやっていかないといけないでしょう。
 あとは、情報の公開性がないとブランドにはなりえない。
田代:
 杜氏が表に出てきていると、安心して飲めます。生産者を明らかにすることが大事。
税所:
 多様な材料で、地元に根付いてほしい。
田代:
 (合成甘味料など)混ぜ物をしてはいけない。中国芋は…。宮崎にこだわるなら、宮崎を大事にしていく姿勢を見せないと。
小林:
 焼酎の飲み手を、自分はかなり信頼しています。中国芋でも、飲み手が納得できるものなら構わないんですよ。
 甲類焼酎は工業製品、乙類焼酎(本格焼酎)は農業製品であることを外してはいけません。農業の一環として作られる発想でないと。
黒木:
 廃液の処理が問題です。原料を作るための肥料にするといったリサイクルを行ったり、地球環境を考えたモノ作りをしないと。
小林:
 宮崎の魅力は多様性、(アルコール度数)20度の文化(県外は25度が多い)。宮崎に皆さんには堂々としてもらいたい。

 焼酎の材料と地域によるブランド性について話しておこう。焼酎は材料ごとに区別されているし、どんな材料かが嗜好の基になっている。「八丈島の芋が好き」なんて言い方をするけど、まずは「芋が好き」であって、なかでも「八丈島のがいい」と捉えるものだろう。地域云々は材料に絡んでいる。
 地域と材料が完全なイコールであったり、ブランド焼酎として認められているものを挙げると「黒糖焼酎(奄美諸島でしか作れない)」「泡盛(沖縄の焼酎)」「球磨焼酎(球磨の米、球磨の水を使って球磨で作られた米焼酎だけが名乗れる)」「壱岐焼酎(麦焼酎の発祥の地・壱岐で作られる焼酎)」。1つの地域で1つの材料が代名詞になっているのは「鹿児島の芋焼酎」「大分の麦焼酎(麦麹を使うのが大分の個性)」「熊本の米焼酎(球磨焼酎と、それ以外の地域の純米焼酎がある)」。芋を語るなら鹿児島、麦なら大分、米なら熊本、黒糖なら奄美、泡盛は琉球といった感じで、材料の本場でもある。ある材料のファンは、ある地域のファンに近いといえる。
 いろんな材料があって、代名詞的なものがない宮崎はどうしても弱い。どんな材料でも話題になれるし、そば焼酎は宮崎オリジナルなんだけど…。「宮崎らしさ」を材料や地域性で訴えるのは難しい。「多様性」は特徴とも言えるが、なりえてもいない。
 宮崎については、鹿児島に近い県南は芋、大分に近い県北は麦や雑穀、熊本に近いあたりは米が主流。そば、とうもろこし、玄米、栗、ピーマンなど材料の様々な焼酎がある。清酒の専門蔵は一つしかない。
 「20度の文化」とあるが、宮崎はアルコール度数20度の焼酎が多い。これは戦後に宮崎産の密造酒が出回っていたことがあって、これに対抗するため昭和28年に酒類特別措置法を作って、特別に税金の安い20度焼酎の販売を許した名残である。
 材料で宮崎ブランドを作るのは無理なので、地域性や文化性に求めることになるし、たとえばここで語れているようなことなど、他のことでやっていくしかない。
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【エンディング】
 ディスカッション後、一般参加者による質問コーナーが行われたんだけど、あるオバちゃんが最初に質問したのが「百年の孤独の名前は由来はなんですか?」だった。あのなあ、オバちゃん…(´д`)ヤレヤレ… まあ、黒木氏はいろいろ話してくれたけど。他は、空気嫁ずに延々と語るお爺さんとか…。
 他の質問にあったのが、新宿の宮崎物産館KONNEに一升瓶の商品が置かれていないこと。これは検討するとのことだった。麦についてもあったが、麦は民間流通になったそうだ(今までは国の買い上げでどこの麦かわからなかったが、土地を指定して買えるようになった)。
 これでシンポジウムは終了。場所を変えて懇親会が行われたんだけど、参加費4000円がイヤで帰った。

 以上。こんなもんです。まあ、参加してよかった。さすがにここまで書いて、もう疲れた…。
 そういえば、今日(11/1)は焼酎ヌーヴォーですな( ゚Д゚)y─┛~~プカー

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Comments

焼酎ネタ!トラックバックさせていただきました。
長々と、シンポジウムの様子が分かる内容でした。
帰りの事は心配せずに、思い切り飲みた~~い…ですけど門限:終電なワタシでした...

Posted by: 睦月 | Tuesday, November 02, 2004 at 07:00 PM

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