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Saturday, November 27, 2004

川崎競馬『レディ・ジョーカーカップ』の“日本初”は間違い

 まずは、ヤフーニュースに載っていた11/20付けの毎日新聞の記事を見て欲しい。タイトルは『川崎メーンレースでレディー・ジョーカーカップ』。

 直木賞作家・高村薫さんのベストセラーで映画化された「レディ・ジョーカー」(平山秀幸監督、製作委員会・毎日新聞社など)の公開を記念し、ロケ地の川崎競馬場(川崎市川崎区)で25日、「レディ・ジョーカーカップ」がメーンレースで行われた。映画のタイトルが競馬のレース名になるのは日本初という。
 12月11日の全国公開に向け、映画のPRと競馬の観客増を狙って実現した。タイトルにちなんで牝馬限定レース。観衆約6000人が歓声を上げ、レースを楽しんだ。
 刑事役で映画デビューする俳優の徳重聡さん(26)が、優勝した1番人気のノーススポットに騎乗した左海誠二騎手らに優勝杯を手渡した。徳重さんは「今日のレースのようにどきどきできる映画もぜひ見て下さい」とアピールした。【馬場理沙】

 自分はこの記事を見た瞬間、「(´゚д゚`)えっ?」となった。それは“映画のタイトルが競馬のレース名になるのは日本初”という部分。これは間違いだ。
 8月3日の高知競馬、ハルウララの姉妹対決が話題になったあの日。ソニー・ピクチャーズの提供で『スパイダーマン2特別』というレースが行われている。以下、eiga.comに載った記事からの引用。タイトルは『ハルウララをスパイダーマンが応援!「勝つことだけが、愛なのか。」』。

 負けっぱなしの競走馬ハルウララに、日米で大ヒットを飛ばす映画界の“勝ち組”スパイダーマンが応援に駆けつけ、8月3日、ハルウララが出走する高知競馬場で「スパイダーマン2特別」レースが開催された。
 同レースは、当日行われた全11レース中の第7レース。ハルウララが出走する第9レース「ハルウララ・チャレンジカップ」の前に、スパイダーマンが場内を席巻した。公開中の映画「スパイダーマン2」のキャッチコピー「偽ることが、愛なのか。」を「勝つことだけが、愛なのか。」に、ポスタービジュアルに描かれるヒロイン・MJをハルウララに差し替えたパロディ看板や横断幕が設置され、さらに10頭の出走馬すべてがスパイダーマンのメンコ(覆面)を、スタッフもスパイダーマンTシャツを着用し、ゲームコーナーやフォトコーナーも設けられるなど、「スパイダーマン」による競馬場ジャックという趣。

 じつはこの日、自分は高知競馬場にいたし、高知競馬の公式サイトのデジカメレポートに画像を提供させてもらっている。看板や垂れ幕、そしてメンコまで用意していて楽しいレースだった。あの売名行為とも言える“引退会見”のせいで、お茶の間に報道されることはなかったけど…。
 まあ、ともかく。日本初が何かは知らないが、川崎の『レディー・ジョーカーカップ』が日本初でないことは間違いない(日本の映画としては初めてなのかな?)。川崎競馬のリリースが違ってたのか、この記事を書いた記者が間違ったのかも知らない。でも、間違いはしっかり指摘しておくぜ( ゚Д゚)y─┛~~プカー

 P.S.
 じつは『レディー・ジョーカー』の撮影をしてたとき、川崎競馬場にいた。場外発売の日で、スタンド前にクレーン車とかあって大掛りだった。ああ、あれだったんだ…。

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Monday, November 22, 2004

11/7綾競馬 添付資料

農林水産省特区のサイトに綾競馬のことが載ってあったのでここに。

構想(プロジェクト)管理番号:
 1448

規制特例提案事項管理番号:
 14481010

規制の特例事項(事項名):
 綾競馬イベントに対する規制、基準の緩和の特例措置の創設

規制の特例事項の内容:
 綾競馬は、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントで、馬産振興、地場産業の振興と併せ本町の地域活性化に寄与してきた。今後、地域独自の計画に基づき観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保による綾競馬イベントの安定存続を図るため、中央競馬、地方競馬の他にイベント競馬に対する規制、基準の緩和の特例措置を設けてほしい。

具体的事業の実施内容:
 綾町は昔から馬の産地で、昭和8年に1周1,100mの馬場が農家の手によって造成され、ここで草競馬が行われていたことから軽種馬の生産も盛んとなった。また農家の希望で軽種馬農業協同組合が組織され預託場の経営を始めたことから全国津々浦々から調教、休養のための預託馬が集まった。しかしながら、バブル崩壊による景気低迷の社会変化は馬産地にとって、衰退の一途を辿っている。その中で綾競馬は、生産者を含めた綾競馬運営委員会によって昭和57年に復活させたもので、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントである。運営費は、勝馬投票券その他これに類するものを販売して競馬を行うことは規制されているため、補助金、協賛金、広告料が主な収入源であるが補助金削減、広告料の収入減などで存続が厳しい状況になっている。そこで、中央競馬、地方競馬の他にイベント競馬の特例を設け、観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保によってイベントの安定存続を図る。

都道府県名:
 宮崎県

提案主体名:
 綾競馬運営委員会

構想(プロジェクト)の名称:
 綾競馬イベント特区

提案概要:
 綾競馬は、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントで、馬産振興、地場産業の振興と併せ本町の地域活性化に寄与してきた。今後、地域独自の計画に基づき観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保による綾競馬イベントの安定存続を図るため、中央競馬、地方競馬の他に新たなイベント競馬の実施に関する特例措置の創設。

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Monday, November 15, 2004

11/7綾競馬

 11/7(日)に宮崎県綾町で行われた九州最大の草競馬、綾競馬のレポートです。

【綾町と綾競馬】
 宮崎県のほぼ中央に位置する綾町。人口7600人で、緑と清流の豊かな町として知られている。綾照葉樹林は日本最大規模だし、町内では名水百選に選ばれた綺麗な水を求めて多くの人が水汲みする光景がよく見られる。春に初めて行ったけど、宮崎市以外で住むならココ!と思った(・∀・)
 綾町は観光スポットが多い。酒泉の杜(雲海酒造)、綾城、照葉大吊り橋など。地元の農産物や名産品をあつかっている『ほんものセンター』はいつも多くの人でにぎわっている。
 綾町は古くから馬の飼育で知られる町でもあった。今でも競走馬や乗用馬の生産を行っており、馬事公苑もある。この馬事公苑が年に一度、『錦原競馬場』として草競馬の舞台になる。
 綾競馬は今年で23回目を迎える、九州最大の草競馬。中央競馬も公営競馬もない南九州では貴重な、馬が走り競う姿が見れる機会だ(鹿児島は4月の串木野浜競馬が有名)。長らく宮崎を離れていたので、綾競馬を見るのは初めて。頑張って早起きして、宮崎市からバスで行ってきた。
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【お祭りみたいな競馬(露店、ラチ沿いの観戦etc.)】
 バス停留所に到着して、ほんものセンターに行くと綾競馬ののぼりがたくさん立っていた。130円のおにぎりセットを買って(安い!)、トコトコ歩いて馬事公苑に向かう。車がどんどん過ぎていく。綾城を横目に見て坂を上ると、駐車場には多くの車が。競馬場へ続く道にも「祝綾競馬」ののぼりが立てられている。向こうの農道を見ると、荷物を持った人たちがどんどん競馬場に向かっていた。
 道を行き当たると、競馬場の2コーナー。そこからスタンドまで、コース沿いの歩道にズラ~~~と露店が並んでいる! まずは、これにビックリしてしまった。コース沿いには多くの人たちが、小学校の運動会でトラック沿いにいる家族のように、これまたズラ~~とシートを敷くなどして陣取っている。これまたビックラこいた(苦笑) すでに第1レースの出走馬が馬場入りしていて、コースを駆け抜けていく。「ああ、お祭りだ~」と思った。
 露店の前を歩く。はし巻き、<コ:彡焼きや焼肉、とうもろこし、りんご飴、お面などなど…。金魚すくいもある。夏のお祭りと変わらない。竹串を刺した鮎の塩焼き、焼酎、高原野菜を売ってるのが宮崎らしい。反対の3コーナーでは、地元の農家のオバチャンらしき人がみかんや豆などを売っていた。露店を見ながら歩くだけでワクワクしてしまう。今まで行ったどの競馬場でも味わったことのないものだった。
 しばらくして、第1レースの発走時間になった。ラチ沿いの人数が多くなる。子供からお年寄りまで、1人で来てる自分みたいな者から家族連れまで、いろんな世代のいろんなタイプの人たちがいる。敷物に座って見てる家族連れの後ろで、レースを観ることにした。
 レーススタート。5頭の馬が狭いコースを駆けていく。目の前を過ぎると、オバチャンたちが手を叩いてワァワァ騒いでいる。第1レースから凄い盛り上がり(^-^; 何度も書くけど、ビックリした…。
 実況放送もされている。『ゴールドプルーフ』という名前を口にしたから、自分は「(´゚д゚`)えっ!?」となった。レースが終わってから急いで馬を見に行ったけど、勘違いして別の写真を撮ってしまった…。
 それにしても…。いきなりのカルチャーショック。北見で初めて「ばんえい競馬」を観たとき以来だ…。
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【番組】
 出走するのはサラブレッドが40頭、ポニーが30頭で、行われるのは全部で14レース(サラ11、ポニー3)。今年は出走申し込みが多く、レースを増やしたらしい。
 出走馬はほとんどが当日早朝の直前入厩。1週間前に入ってトレーニングしていた馬もいるとのこと。
 サラブレッドは、中央競馬で走ってた馬もいるそうだ。ただ、それがどの馬かはわからなかった。ここでの名前が現役時の名前と同じと言えないのだ。『ヨンサマ』というのがいたけど、これは大井の2歳馬でワイドショーに出たのがいる。つまり、違う馬ってこと。『はんぴどん』『徳重1号』『徳重2号』なんて、明らかに仮名の名前もある。じつは、こういう馬は…(以下ナイショ)。
 さて、14レースの内容は以下の通り。

開会式 10:00
1R 軽種予選 1200m 5頭 10:15
2R 軽種予選 1200m 5頭 10:35
3R 軽種予選 1200m 5頭 10:55
4R 軽種予選 1200m 5頭 11:15
5R 軽種予選 1200m 5頭 11:35
6R 軽種予選 1200m 5頭 11:55
7R 軽種予選 1200m 5頭 12:15
~ 県立本庄高校馬術部 馬術競技披露 ~
8R ポニーレース 綾原賞 1000m 10頭 13:15
   (みやざき農業共済組合長杯)
9R ポニーレース 照葉賞 1000m 10頭 13:40
   (綾町農協長杯)
10R 軽種レース 綾城賞 1200m 5頭 14:00
   (綾町議会議長杯)
11R ポニーレース 国広賞 1000m 10頭 14:20
   (綾町商工会長杯)
12R 軽種決勝 綾川賞 1200m 5頭 14:40
   (JRA宮崎育成牧場長杯)
13R 軽種決勝 菊花賞 1600m 5頭 15:00
   (荒尾競馬組合管理者杯)
14R 軽種決勝 綾ダービー 1600m 5頭 15:20
   (大会会長杯・田中道夫杯)(副賞 雲海酒造㈱社長賞)
閉会式 16:00
 前半の7競走はすべてフルゲート5頭で距離1200mの『軽種予選』。全馬の走破タイムを計り、上位5頭がメインの『綾ダービー』へ、6~10位までが『菊花賞』へ、11~15位までが『綾川賞』に進む。つまり、上位の馬は1日2回走ることになり、その中からチャンピオンを決めるというルールだ。
 ポニーレースはすべてフルゲート10頭の1000m戦。こちらは1回走って終わり。
 後半は後援による特別レース。JRA宮崎育成牧場荒尾競馬の名前もある。田中道夫氏の名前に驚いた人がいるかも? じつは自分がそう(^-^; 田中氏は兵庫の現役調教師で、通算3166勝の名ジョッキーでもあった。『ジーワンジョッキー』にも実名で登場する。その田中師の出身地が、この綾町。田中師のレースは毎年行われており、この草競馬によく来場するそうだ(今年はいなかった)。
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【レースの流れ】
 パドックはない。鞍とゼッケンを装備して、出番が来れば本馬場入場。テーマ曲は中央競馬と一緒だ(苦笑) 紹介を受けてから、返し馬に入る。
 コースは右回り1周1000m。コーナーはきつめ。ゴール地点は直線半ばに設けられている。コース幅は狭く、フルゲート5頭なのは妥当。砂質は自分が歩いたり触ったりした感じではきめが細かく、砂と土の中間といった印象。だから、コースは固め。向正面が特に。ハロー掛けと水撒きはときどき行っていた。
 スタート地点は1000mがゴールと同じ地点、1200mが4コーナー、1600mが向正面。発走は手旗信号(?)。スターティングゲートはもちろん、バリアも使わない。スタート地点に集まって、発走と同時に各自駆け出す。だから、内外は関係ないし、事故みたいに交錯することもあるし、出遅れる馬もいる。大きく出遅れた馬がいたときだけ「カンパイ」で、これは第1レースで適用された。ちなみに、ファンファーレはこれまた中央と同じ(苦笑) 関東GIとか使ってた。
 ビジョンやモニター類は当然ない。実況が頼りになる。実況を行っていたのは、放送記録担当の「村上正義」氏と思う。もしそうなら、MRT(宮崎放送商事)の代表取締役ではないかと。プロのアナウンサーといった感じだった。競馬をよく知ってるのか、いろいろわかりやすく説明してくれていた。肝心のレース実況は噛んだりして上手いものとは言えなかったけど。でも、「ひまわり畑の向こうを走ります」のフレーズといい、草競馬らしさを作ってくれていた。
 レースが確定すると場内アナウンスで伝えられ、内馬場の着順掲示板(手作り)に表示。
 こんな流れでレースが進行していた。特別競走は表彰式をレースごとに行っていた。
 話変わって、自分の愚痴をここで一つ。騎手が着用してる帽子の色がバラバラだったのだ。1番→白、2番→黒、3番→赤、4番→青、5番→黄ではなくて、2番なのにピンクとか…。遠くからだと帽子の色で区別を付けたいのに、ほんとまぎらわしかった。お楽しみ券もあるんだし、こういうのはキチンとすべきと思うんだけど(´д`)ヤレヤレ…
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【レースプログラム】
 プログラム販売所で売られていたのがレースプログラム。値段は1冊500円。裏表紙は荒尾けいばの開催案内(佐賀競馬との九州競馬、岩手競馬も入ったM&Kロゴもあり)。
 内容はレース一覧、出馬表、田中道夫調教師の紹介、あとは広告が大部分。会長挨拶などは以下の通り。

『会長あいさつ』
 綾競馬へようこそおいでいただき、心より歓迎申し上げます。
 さて、秋の深まりと同時に開催される綾競馬も、今年で23回を迎え、馬に親しめるイベントとして定着して参りました。
 ご承知のとおり、綾町は古来から馬の産地であり、現在も競走馬・乗用馬の馬が飼育されていることから、町民の馬に対する関心は特に高いものがあります。
 また、今年はこの綾馬事公苑で乗馬の練習を積み重ねてきた、本庄高等学校馬術部が、全日本高等学校馬術大会で優勝し、輝かしい成績をおさめることが出来ました。
 そのようななか、草競馬も綾の伝統文化として、将来にわたり継続していきたいと存じておりますので、今後ともより一層の御支援、御協力をお願いいたします。
 本日は、綾競馬を心ゆくまで満喫していただき、秋の楽しい一日をお過ごしください。
   平成16年11月7日  綾競馬運営委員会会長  前田穣     
『主催』
綾競馬運営委員会
『後援』
JRA日本中央競馬会
財団法人馬事文化財団
馬事畜産振興協議会
荒尾競馬組合
雲海酒造株式会社
(財)みやざき観光コンベンション協会
綾町農業協同組合
みやざき農業共済組合
綾町商工会
綾町観光協会
綾町
『大会役員』
(会長) 前田穣(綾町長)
(副会長) 青山辰男(綾町農協代表理事組合長)
(総括) 4名
(総務会計) 3名
(出発審判) 綾町軽種馬組合理事3名
(決勝審判) 綾町軽種馬組合理事2名
(編成進行) 綾町軽種馬組合理事3名、他1名
(装鞍係) 3名
(放送記録) 2名
(救護) 1名
(交通・場内整理) 町交通指導員・綾競馬運営委員・町職員
(プログラム・賞品) 商工会・町職員
 ここでまたもや愚痴を(苦笑) この内容で500円は高いな~と。ほとんど広告だもん。広告料あるだろうし、もっと安くできるだろうと思う。
 出馬表は馬名、性齢などが書いてるけど、誤字もあるようで信用度はいまひとつ。ジョッキーが変わること多かったし。本馬場に入ってアクシデントで交代ならともかく、事前に変わってるケースもあって。場内アナウンスするようにしてたけど、徹底してたかは疑問。自分がこういうのにうるさいだけなのかなぁ(^-^;
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【お楽しみ券】
 馬券は売ることができない。その替わりに売られていたのが『お楽しみ券』だ。
 これは各レースごとに書かれた馬単(1着と2着を着順通りに当てる)の番号が当たると、レースごとに決められた景品がもらえるというもの。
 詳しく説明すると…。対象はサラブレッドの1~6レース、10レース、12~14レースの計10競走。これらの馬単番号が例えば「1レース 4-1」「2レース 1-4」などと書かれている。5頭立てだと馬単の組み合わせは20通り。だから、お楽しみ券は1~20組まである。競馬だとレースごとに自分で買い目を決めて買うけど、それはできない。20組あるうちのどれかを選ぶ…運任せのゲームだ。
 このお楽しみ券が『ささみの燻製』『ヒノキとカヤの葉書』に1枚ずつ入れられ、500円で売られていた。つまり、お楽しみ券を手に入れるにはこれらの商品を買わないといけないということ。同じささみの燻製がほんものセンターで630円だったので、お得な値段だと思う。
 自分は2つ買ったけど、何個もまとめて買う人がけっこう多かった。レースが終わるたびに、お楽しみ券の束をチェックしてる人もいた。
 景品は『みかん』『ホーロー魚焼き器』『ごまドレッシング』『かご』『ポリラップ2本組み』『トイレットペーパー』『ジップロック3個入り』『シート』『傘』『綾ワイン』。4レースが終わるとかごを持った人が、6レースが終わるとトイレットペーパーを持った人が場内に多数繁殖――この現象がちょっと面白かった(笑)
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【前半レース(~7レース)】
 コースが狭く、しかもラチ沿いで観戦できるとあって迫力が凄い! なかでも内ラチが一番(特にコーナー)。すぐ目の前を馬がビュンッと駆け抜けていく。今まで一番「馬と近い」と思った競馬場は笠松だけど、それ以上だった。
 ジョッキーはほとんどが育成牧場の従業員と聞いた。女性ジョッキーもいた。
 自分が「いるかな?」と気にしてて、綾競馬が終わってから高知競馬の関係者に確認してハッキリしたのが、元・高知競馬所属で宮崎出身の今村賢治元騎手。あの宗石大厩舎所属で、ハルウララにも乗ったことがある(しかも2着が3回)。ラストランをノルディックダンサーで逃げきった話などを高知で聞いていたので今村元騎手のことは知ってたんだけど、名前は忘れてたので…。直接コンタクトすることはできなかった。たぶん、【番組】の芦毛に乗ってる人。
 お楽しみ券はハズレまくり…( ゚д゚)ポカーン 自分の馬券下手はここでもなのかよ、とイヤになってしまった。『ごまドレッシング』なんて、我が家の食卓に欲しかったんだけど…。かごは荷物になるからイヤだった。
 6レース終了後に、ジッキーたちから「馬場が荒れて危ない」という申告があって、水撒きとハロー掛けを行っていた。後半に入ってからは、ちょこちょこやっていた。
 あと、2レースに『ビックサンデー』というのが出てて、「おお!あのビッグサンデーがなぜここに!?」と興奮しまくったけど、「ビッグ」じゃなくて「ビック」だし、本物は北海道にいるはずだよな…と帰宅してから気づいた。騙されたヽ(`Д´)ノ
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【場内の様子】
 正面スタンドは満員状態。ここでならレースの全体を追うことができる(双眼鏡がないとキツイけど)。ゴール近辺には小さい建物とテントがあり、ここが実況ルームと開催本部になっていた。
 着順掲示板はいかにも手作りといった感じ。その近くで、オバチャンたちがお弁当を広げて食べていた。
 実況でも「ひまわり畑が…」と言っていた通り、内馬場の畑はコスモスとひまわりが満開。畑のなかで日向ぼっこを取ってる人も(宮崎は太陽さえ出ていれば、冬でも日向ぼっこができる)。向正面の内ラチ沿いなら、ひまわり畑を背にして馬が駆ける姿を間近に見ることができる。ここもまた、家族連れの絶好のスポットになっていた。
 向正面そばの歩道は歩行者天国になっていて、ここにシートを敷いている人たちもいた。警備のオジサンや、犬を連れた老夫婦などが歩いていた。かわいいワンコがやけに多かったな~(^-^;
 ちょっと競馬場から離れてみると、近くの道路は駐車する車で埋まっていた。
 競馬場の近くには大きな建物など何もない。綾城と錦原運動公園と田んぼと畑があるだけ。その向こうは山。スタンドから見る景色はなかなかだった。
 子供向けの乗馬コーナーもやっていた。花時計そばの遊具施設では子供たちが遊んでいる。こういう光景は、高知競馬のそれと同じだった。
 来場者は多い年は2万人と聞いたのだけど、今年はどうだったのだろう? 暖かい快晴だったし、場内の混み具合をみるとかなりの来場者数だったと思う。みんなでレースで興奮して、お楽しみ券で一喜一憂して、お弁当広げて――年に一度の競馬を楽しんでいた。一年のうちで限られた開催といい、お楽しみ券といい、お祭り的な雰囲気といい、戦前の競馬がこうだったんだろうなあ…って思った。
 これ書いたら怒る人もいるだろうけど、自分がいつも行くのはクセのある馬券オヤジがゴミを巻き散らかしてる競馬場だったり、のどかなんだけど閑散として活気のない競馬場だったり…。だから、この草競馬との初遭遇はほんと新鮮なものだった。あっちも好きだけどさ(苦笑)
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【馬術競技披露】
 綾馬事公苑は乗馬クラブになっている。この馬事公苑で練習している宮崎県立本庄高校の馬術部が、今年の全日本高等学校馬術競技大会で団体優勝を果たした。
 その馬術部の紹介が、お昼休みに行われた。競技披露といっても、障害を飛んだりとかはしなかった。
 さて、お昼休み。130円のおにぎりセットで満足したし、ケチ野郎なので露店で何かを買う気がしない…。暑いので、200円の氷イチゴにしておいた。そうそう、ゴミ入れがまったくなかったから、何か買って荷物が増えるのがイヤだったんだよ…。
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【ポニーレース】
 自分が一番楽しみにしていたのがコレ。ポニーのレースは初めてだ。
 ポニーレースのしばらく前からスタンドの裏手にポニー、そして騎乗するちびっこたちが集まり始めた。ポニーに鞍を着けたり、準備運動させたり、ちびっこジョッキーたちにゼッケンを着けて、記念写真を撮ったり…。とても微笑ましくて、自分も何枚か撮らせてもらった。
 『ピーコ』『一寸法師太郎』『さくら』『さつま乙女』『影Jr.』『チビ』『チュラサン』『イチローくん』『ABCポンタ』…これみんな、出走するポニーの名前。『イチローくん』と『ABCポンタ』は牝馬です('A`)
 最初の第8レース。自分は4コーナーで観ることにした。スタートしてから待てども待てども、なかなかやって来ない。よくよく考えれば、ポニーたちは騎手を乗せて走るためのキチンとした訓練を受けてるわけでもない。しかも、乗ってるのは子供たち。ポニーのスタミナもキツイのかも。「ああ、これは完走するだけでも大変なレースなんだ」「中山大障害より時間かかるかもよ…」と思った。
 そして、やっとこさ先頭のポニーがやって来た。おお! 自分が撮った『さつま乙女』じゃん(・∀・) 女の子も乙女も前をしっかり見据えて駆け抜けて行った。写真を見ると肩ムチを入れてるように見えるけど、そんなこたぁない(苦笑) 目の前を過ぎるときの歓声は、サラのレース以上だった。しかも、笑い声が混じってる。
 それからも、時間を置いてポツポツと駆けていった。蛇行しながらドタドタと過ぎるポニーもいる。人馬一体なんて言うけど、遅れてくるポニーは明らかに荷物に苦しんでるようだった(苦笑) とにかく完走させるために、親や関係者も一緒に走ってる。実況の言葉を借りれば「もう1人の騎手」。もちろん、こっちのほうが大変だ。ちびっこが無表情で馬を追って、もう1人の騎手がお尻をムチで叩いて、ポニーが「ヒヒ~ン!」といななきながらドタドタ駆ける光景は観客の爆笑を誘っていた。
 9レースはゴール前に場所を変えてみた。最後の直線はマッチレースで、ちびっこが前傾姿勢で騎乗していた『スズカ』が、天神乗りの白毛を振り切ってカッコよくゴール。このちびっこ、妙な大物で、表彰式に向かうときスタンドに手を振る『ウィニング・ウォーク』をかまして、スタンドを大いに盛り上げていた。
 最後の11レースは1コーナーそばで。スタートしてから1コーナーに入るまでに、すでにかなりバラけてるのがわかった(苦笑)
 いや~、楽しかったわ( ゚Д゚)y─┛~~プカー
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【第12レース 綾川賞】
 予選11~15位によるレース。後半のレースで見たいと思っていた『ゴールドプルーフ』が出てきた。年齢が違う気がするし、屈腱炎で引退してホースランドあいら(徳重牧場)で種馬になったはずだけど、馬主が徳重氏で、わざわざあの馬の名前を他の馬に付けるわけがない、本物だ、あの23戦20勝だったゴールドレットの産駒だ…と一人興奮していた。
 ファンファーレは関東GI。現場で初めて聴いたのは、エアグルーヴが勝った天皇賞だったな…。
 レースはゴールドプルーフがハナに立つも、向正面で昨年の綾川賞馬サクラホージュに奪われる。2頭が引っ張るペースで、そのまま3コーナーへ。4コーナーで手が激しく動くゴールドプルーフは苦しい。サクラホージュが勝つかと思われたが、直線に入ってから後ろにいた2頭が差し切ってワンツーだった。サクラホージュは直線で挟まれて怯んだらしい。
 『ゴールドプルーフ』は4着。この馬については、帰宅してから気づいたことがある。それは最後に書く。

1着 1 マルス(Jc:和田将人、Ow:和田将人)
2着 4 スタローキング(Jc:満永久男、Ow:満永久男)
3着 2 サクラホージュ(Jc:吉野新作、Ow:後藤公男)
4着 5 ゴールドプルーフ(Jc:久保田俊勝、Ow:徳重正幸)
5着 3 ハヤブサミカ(Jc:山田寿雄、Ow:谷川一美)
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【第13レース 菊花賞】
 予選6~10位のレース。ここからはマイル戦で、向正面スタート。
 レースは1頭出遅れるもカンパイなし。4頭が固まったまま2周目へ。1頭が脱落して、直線は3頭のデッドヒートだった。

1着 3 タイムオブキング(Jc:久保田俊勝、Ow:久保田俊勝)
2着 2 ミヤコザクラ(Jc:今村賢治、Ow:津曲政春)
3着 1 ヨシノスマイル(Jc:堀脇千尋、Ow:堀脇浩孝)
4着 4 シャンシキ(Jc:吉野新作、Ow:松元茂)
5着 5 シャインアイモード(Jc:石黒常永、Ow:岡元利夫)
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【第14レース 綾ダービー】
 予選1~5位による決勝戦。さすがに日がずいぶん傾いてきて、夕陽のなかでのレースとなった。
 この日初めて、スタンドでレースを観ることにした。レース全体を見ていたのに、なぜかよく覚えてないという(恥) 先行していたミキが直線で後続を突き放しての快勝だった。
 観客が帰り支度を始めるなか表彰式が行われ、そのまま閉会式に。
 お楽しみ券は結局、ひとつも当たらなかった・゚・(ノД`)・゚・ ワインは欲しかった…。

1着 3 ミキ(Jc:吉野新作、Ow:吉野正敏)
2着 4 徳重1号(Jc:末吉清和、Ow:徳重推幸)
3着 1 イシノルーキー(Jc:中野伸吾、Ow:藤田幸蔵)
4着 5 フュージョン(Jc:和田将人、Ow:和田将人)
5着 2 ユキゴゼン(Jc:佃正信、Ow:佃正信)
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【祭りの後】
 すべてが終わる前から、人が早いスピードで引き始めた。あっという間に、以前来たときのような“静かな馬事公苑”に近づいていく。お祭りは終わった。露店の商品が安売りしてるかと期待したけど、ダメだった…。
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【偽ゴールドプルーフ】
 12レースに出走していた『ゴールドプルーフ』について(真ん中と右の写真)。
 どうしても気になって、ネットで現役時の写真を探してみた。そしてわかった。あの名古屋所属で東海Sなどを勝ったゴールドプルーフではない。つまり偽物で、別の馬ということ。脚の白徴が違う。
 さらに、あることに気づいた。左の写真、これは第6レースの返し馬のものだ。ここに写っている『徳重2号』。チークピーシズとバンデージ、毛色、顔と脚の白徴が一致している。違うのはメンコの有無だけ。つまり、第6レースの『徳重2号』と第12レースの『ゴールドプルーフ』はかなりの確率で同じ馬ということ。いや、ぶっちゃけ、同じ馬と思う。
 これは“替え玉”だ。1頭の馬が名前を変えて、別々のレースに出走していたことになる。場内への説明は何もなかった。
 じゃあ、第1レースの『ゴールドプルーフ』は? 自分が勘違いして確認できなかったので、ハッキリは言えない…。もしかしたら、こちらは本物だったかもしれない。徳重氏がわざわざ別の馬に『ゴールドプルーフ』という名前を付ける理由が思い浮かばない。
 もし本物だったとしたら、たとえば「第1レースに本物出走→時計で後半レースの出走OKに→何かトラブル発生、もしくは2度使いしたくない理由が発生→他の馬を替え玉に」なんてのが思いつく。偽物だったら……上手いシナリオが思いつかん('A`)
 ゴールドプルーフ云々は別にして、替え玉出走は感心できたものでない。お楽しみ券を売っていて12レースは対象レースだったのだから、なんとも気持ち悪い。自分なんか、あのゴールドプルーフと思い込んでたし…(ToT) チキショー!ヽ(`Д´)ノ
 まあ、こういうこともあったわけだけど、草競馬との楽しい遭遇ではあった(^-^; 来年もまた行きたいし、鹿児島の串木野浜競馬にも行ってみようと思う。
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Wednesday, November 03, 2004

10/30 神武さま広場

 明治9年に始まり今年で128年目を迎えた、宮崎を代表するお祭り・宮崎神宮大祭。宮崎県民には「神武さま」と呼ばれて親しまれており(自分の周りでは「神武さん」だった)、古代絵巻を思わせる御神幸行列を見るため毎年多くの人が訪れる(自分も子供の頃はよく連れて行ってもらった)。なかでも、ミス・シャンシャン馬(馬に花嫁が乗っている)は神武さまの華だ。
 この神武さまの夜祭として昨年から行われているのが『神武さま広場』。JR宮崎駅から山形屋前までの高千穂通りを歩行者天国にして、宮崎県内の伝承文化である神楽や踊りなどを発信する場としている。他には本格焼酎のイベントや、協賛メーカーのふるまいなどなど…。
 宮崎を離れて住んでいたので、神武さまは長らくご無沙汰。神武さま広場は、もちろん行ったことがない。というわけで神武さま初日の夜、チャリンコこいで行ってきやしたぜ( ゚Д゚)y─┛~~プカー

【本格焼酎まつり】
 宮崎のお祭りと切って離せない間柄の焼酎。とは言っても、自分が知ってるのは夜神楽でふるまわれることぐらいなんだけど(苦笑)
 メインステージで行われていたのが「本格焼酎まつり」。宮崎県知事などが参加して、いろいろ表彰などをやっていた。終了後は引換券を持ってる人に焼酎のワンカップを配布。自分も1枚持っていて、アカツキ酒造の米焼酎『暁』をいただいた。
 特設の展示場には県内の焼酎がズラリ。焼酎シンポのレポートでも書いたけど、焼酎のボトルたちを眺めているだけでも楽しいもんである。
 そのお隣は試飲コーナー。焼酎は飲んでこそ!…だけに、多くの人が飲んで楽しんでいた。自分も2杯だけ。1杯目はどこかの麦焼酎、2杯目はメーカーのスタッフさんに「素焼きの甕で5年間寝かせたんです」と勧められた芋焼酎だった。
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【和太鼓】
 県内の和太鼓チーム11団体が出演。9団体は広場やステージ、2団体は山車で回遊していた。
 ここに載せているのは『こども太鼓』。
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【ふるまい】
 自分が一番楽しんだのは、これだろうなぁ(苦笑) 行列に並んでいろいろ食べた。
 姉妹都市である奈良県橿原市の青年会議所が作っていたのが『ジャンボお好み焼き』。縦横1メートルぐらいだったかな? 焼け具合や味には無頓着だったのか、自分が食べたのは火があまり通っていなかった…(´д`)
 早くから人だかりができていたのが『マグロの解体&ふるまい』。他所を回ったりしていたので、解体は見れなかった(ToT) 量はかなりの物で、多くの人が長い時間並んでも配り続けていたほど。味はもちろん「ウマー!」。マグロの解体といえば、漫画『包丁人味平』を思い出す。無法板の練二が火薬でバラしちゃうヤツ。
 他はゴローズのお菓子やジュースなど。
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【踊り】
 披露されていたのは飫肥泰平踊り、日向木剣踊り、沖縄のエイサーなど。宮崎出身でいながら宮崎県内の踊りや芸能を観たことがあまりないので、自分にとってはいい機会だった。
 面白かったのは熊襲踊り、ひょっとこ踊り。
 熊襲踊りは都城市庄内町に伝わるもので、木彫りの面にかつら・手甲・バラ太鼓を着けた男たちが、時には整然と時にはユーモラスに踊るもの。熊襲が1ヶ所に重なって倒れる場面があるんだけど、そこではなんとダイビングアタックを敢行したりしていた。あれ痛いだろ、下の熊襲が(笑) いきなり地べたに倒れたり、ガテン系な踊りだった。
 ひょっとこ踊りを知ってる人は多いかも? おかめ面1人、狐面1人、ひょっとこ面多数がユーモアたっぷりに身ぶり手ぶりで踊るもの。見物客を楽しませるエンターテイメントに徹していて、子供も年配の方もみんなが楽しめる。踊ってる人はお面をしてるから、あそこまでやれるんだろうな。素顔なら恥ずかしくてできないと思う。音楽が止むと皆「ふぅ~、終わった~!?」といった感じでトボトボ歩き、音楽がまた鳴り出すとクイックで踊りだすのを繰り返していた(苦笑)
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【神楽】
 宮崎を代表する郷土芸能といえば神楽。天孫降臨の地・宮崎県は神楽の宝庫で、その数は350ほど。なかでも『高千穂の夜神楽』は最も有名で、これは国の重要民俗無形文化財に指定されている(他は椎葉神楽、米良神楽)。
 神楽は農作物の実りに感謝し、豊作や豊猟(漁)を祈願する祭祀行事でもある。演じられるのは天岩戸伝説だ。
 この神武さま広場では、江田神楽や大島神社神楽など11の神楽が各所で演じられていた。市街地のビルをバックに篝火が焚かれるなかで演じられる神楽というのは、なかなかなもので…。かく言う自分、神楽を見るのは初めてだったんだけど(苦笑)
 多くの見物客を集めていたのが、最後にメインステージで演じられた高千穂野方ノ神社神楽。年配の方も若い人も、そして自分も最後まで釘付けだった。何をやっているのか漠然としてわかっていなくても、何かこうグッと引き込まれる魅力があった。う~ん、なんか本格的に見たくなってしまった。11月から夜神楽が始まるので、高千穂に行ってみたいな…。
 舞い手は中年以上のオジさんばかりだった。合間に子供と並んで記念撮影したり、頭をなでたりしてるのが微笑ましかった。
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【その他】
 女性アイドルのステージがあったけど、思いっきり“口パク”だったよな、アレ…。
 夜祭だけにお店もいろいろ出ていたけど、自分は何も買わなかった。ふるまいで満足。

【宮崎神宮大祭】
 神武さまの写真がないのはお気づき? じつは翌日2日目に行くつもりだったんだけど、雨で中止だった(´・ω・`)ショボーン

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Monday, November 01, 2004

10/27宮崎焼酎のシンポジウム

 10/27(水)の夜、宮崎市の宮日会館11階ホールで「万歳!みやざき焼酎――豊かな“酔い”の未来学」というシンポジウムが開かれた。
 いま、焼酎というのは大きなブームになっており、“焼酎王国”宮崎を代表する名産品となっている(王国を名乗るのは、消費量が日本一だから)。しかし、ブームには必ず終わりがあるものだ。宮崎焼酎の未来のために、今の課題と今後どうするかを考えるのは大事なことと言える。
 宮崎県で大きなシェアを誇る宮崎日日新聞は、『みやざき焼酎進化論』という連載を通じて宮崎焼酎について、県民に伝えてきた。その流れで、このシンポジウムが開催されたと言ってよい。
 さて…。宮崎県に戻り焼酎にも関わろうと思ってる自分ではあるけど、正直言って宮崎焼酎のこと、そして宮崎の焼酎業界のことはまだよ~くわかっていない(そこらへんの人よりは詳しいと思う)。宮崎焼酎の良さというのもよくわかっていない(好きな焼酎は伊豆諸島の磯娘や青酎、鹿児島の森伊蔵だったりする)。というわけで、このシンポジウムに行ってみることにした。なんてったって、無料だし( ゚Д゚)y─┛~~プカー

宮崎日日新聞11/28朝刊より】

『「焼酎」の課題討論 みやにちフォーラム』
 地域の課題を読者とともに探る第三回「みやにちフォーラム21」(宮崎日日新聞社主催)は二十七日、宮崎市の宮日会館に約二百人が参加して開かれた。「万歳!みやざき焼酎―豊かな“酔い”の未来学」をテーマに、焼酎ブームの背景を探るとともに、業界の持つ課題などについて認識を深めた。
 最初に、高森千絵・宮崎日日新聞社報道部記者が「みやざき焼酎進化論」の取材を通して感じた宮崎焼酎の魅力などを基調報告。続いて焼酎専門誌「焼酎楽園」編集長の小林昭夫さんと県酒造組合会長の渡辺真一郎さんが、焼酎かすの処理コストや産地表示など、業界や消費者が抱える問題点を基調対論した。
 パネルディスカッションでは、焼酎ブームが生み出した弊害やこれからどう歩むべきかについて意見を交換。県酒造組合宮崎ブランド委員会委員長の黒木敏之さんは「消費者にブランドイメージを確立させるためには、地元の原料にこだわることが基本」と提案した。
 「宮崎のしょちくれ」著者で内科医の田代学さんは「東京などで飲まれることがうれしい半面、出荷規制の問題やブームが一過性につながる可能性もある」と、過熱ぶりを懸念した。
 都城市の「さいしょ酒店」代表税所隆史さんは、“幻の焼酎現象”を「ランク付けの影響などでオークション目当てに買い付けにくるブローカーが増えた。希少価値は飲み手と蔵元の間に悪循環を生む」と、小売店から見た視点で話した。
 また、全国から千三百四句の応募があった焼酎川柳の入賞者表彰式もあった。

【オープニング】
 会場は宮崎の中心地にある、宮日新聞のビルの11階ホール。定員は300人で、開始時間は午後6時半から。最終的には200人だったようだけど、よく入っていた。層は年配の方中心。若い人や女性もチラホラ。
 まずは、宮日のお偉いさんが挨拶。「新聞紙から焼酎ができる」「新聞社も焼酎メーカーになれる」という話など…。いや、そんなのどうだっていいっちゃが('A`) 食べる物じゃない物から作られた焼酎なんぞ誰が飲む? 「俺のハズレ馬券が焼酎になる!」「俺のエロ本が焼酎になる!」というぐらいのものなら興味が湧くけど。
 つづいて、新聞で募集していた焼酎川柳の表彰式。受賞者は1人を除いて、みんな年配の方ばかり。オーストラリアも含め、1304句の応募から選ばれたそうだ。
 ここで気になったことが。ステージに上がって撮影してるカメラマンの格好が薄汚いのだ。スタッフや記者など、みんなスーツを着てるのに。参加者もキチンとした服装の人が多いし、自分もスーツ着用で参加していた。だから、このカメラマンの薄汚さは際立っていた。宮日サイドの人間なんだし、ここはスーツで撮影するもんだろと思った。アンケートで注意してやったぜ(´д`)ヤレヤレ…

【基調報告】
 焼酎進化論の取材に携わっている女性記者がモニターを使いながら「取材を通じて感じた素人目の魅力」を語った。東京都港区の焼酎オーソリティーは3000種の品揃えだとか、井上酒造が芋の風味を抑えるために減圧蒸留を初めて開発して若者に受けたとか、サントリーと神楽酒造の共同開発とか。
 ここでまた気になったことが。2人いる司会の片方が宮日の男性記者なんだけど、彼のしゃべりがいかにもカンペ見ながらって感じの棒読みで…(もう片方はプロの中年女性)。で、宮日の人間が話す前に「○○先輩はかくかくしかじかで。○○先輩、がんばってください(棒)」とか言うんだけど、これが寒くて…。アンケートに「学芸会みたいな司会はカンベン」って書いてやったぜ(´д`)ヤレヤレ…
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【基調対論】
 講師は『焼酎楽園』編集長の小林昭夫氏、日南の老舗・京屋酒造の6代目で宮崎県酒造組合会長でもある渡辺真一郎氏の2人。
 渡辺氏が宮崎での生産量の話とかしてるけど、宮崎に限らない焼酎の話だった。内容は焼酎の現状、魅力、そして課題。

小林:
 焼酎は東京までは浸透していますね。関東より北の清酒文化圏ですが、大きな都市には入っています。しかし、それ以外の小さな町や村には入っていません。
 焼酎ブームがいつから始まったのかは、正直わからないんですよ。蔵元の年代層が若くなっていますが、彼らは研究熱心。これはブームのおかげと言えるでしょう。
渡辺:
 競争の質が変わってきていますね。WTOによって酒税率が上げられたことにより(焼酎とウィスキーに課せられる酒税がWTO協定違反だと訴えられ、焼酎の税率は上げられ、ウィスキーの税率は下げられた)、世界を意識するようになりました。
 宮崎で一番多いのはじつは麦焼酎なんですが(県外で売られるものは)、売上はあまり伸びていないですね。
小林:
 今の焼酎ブームを引っ張っているのは芋焼酎。次は黒糖焼酎かと思われたんですが、黒糖は奄美諸島だけのものなので量が少なく、ブームを引っ張りきれないんですよ。焼酎は全体的に伸びています(消費量か生産量かは失念…)。前年比で芋は138%、黒糖は140%、米は110%、麦は120%、そばは120%。芋が引っ張ってるんですね。
 焼酎ブームについては、年配の人のイメージが変わったというのがあります。昔は悪いイメージを持たれていました(安くてまずい、など)。焼酎の強みは食中酒であること。ウィスキーやラムは食前か食後にしか飲めない。食べながら飲めるのは焼酎だけなんです。焼酎が血栓症の予防に効くというのが、年配層の健康志向にマッチしたのもあるでしょう。
 あと、若い女性が芋焼酎に流れたのが大きい。お湯割りにしたときの、芋の香りに癒されるそうです。氷を入れたり、お湯を入れたり、調整できる酒というのも焼酎の魅力です。
 芋焼酎には3つの限定性があります。「産地(南九州)」「原料(生芋)」「製造量の限界性(地産地消)」。全国的ブームによって、この限定性がきつくなってきています。芋は、地元の人が育てた酒――というのが強いですね。
渡辺:
 焼酎の魅力は、創り手によって変わることで、幅が広い。一つの蔵でいろんなタイプの焼酎を造れる面白さがあります。創り手の充実感を満たしてくれる酒。新しいマーケットを開拓するのも楽しいですね。
小林:
 焼酎を好きになった理由は「美味かった」から。清酒蔵よりも焼酎蔵の人のほうが好きになったというのもあります。人と味ではまった。
渡辺:
 課題と言えばたくさんありますけど、蔵の特徴として小さいところが(宮崎全体の)65%、生産のシェアは2%しかない。大きいところは86%あります。中堅はものすごく少ない。宮崎は中小零細が育ちにくい。鹿児島とは違う。宮崎は焼酎粕が散布できなくなり、処理のコストが出てくるのもある。酒税の補助も3年半でなくなる。中小蔵の売上が7000万円としたら、600万円が発生するようになります(今は免除してもらっている)。小さいところは厳しいです。
 芋の限定性については、中国の冷凍芋を使えば、東京のど真ん中でも作ろうと思えば作れるようになります。これで、芋の限定性は崩れるわけです。
 5年後は厳しい…。
小林:
 飲み手側からひとつ。商品の情報をどこまで公開するか、ハッキリしてほしい。情報公開さえすれば、中国の芋でもいいんです(現状はラベルに芋と書いてあるだけ)。情報公開について、焼酎業界は甘い。
 泡盛の古酒(クース。3年以上寝かせたもの)の定義について、以前は泡盛の半分が3年以上なら、それで良かった。しかし、それを厳しくした。100%古酒でないとダメになったんです。100%じゃないとラベルに「古酒」と付けれなくなった。瓶詰めにする年月日を入れることで、商品責任を果たしてもいる。焼酎はここまでやれますか?
 飲み手が離れるキッカケにならないためにも、飲み手が納得できるものにしないといけません。

 宮崎で酒といえば焼酎。でも、イメージは良くなかった。清酒のほうが格上というのは、子供ながら持っていた。県外での焼酎のイメージはもちろん良くなかったようで、相手にされてなかったようだ。それが今は…である。
 焼酎ブームというのは3つある。第一次は「さつま白波が広まったとき」(詳しくは知らない)。第二次は「チューハイによる甲類焼酎ブーム」。そして、第三次が今の「本格焼酎ブーム」。
 焼酎ブームはさすがに清酒文化圏には浸透していないようだけど、それはしょうがないだろう。清酒にしても焼酎にしても、受け入れられる土地で受け入れられればよいと思う。そして、好きになる人が飲めばいい。焼酎が好きな人もいれば、ワインやビールが好きな人もいる。
 ブームの良さは、若い人を取り込んだこと、そして焼酎が若々しくなったこと。杜氏など若い人が増えて、若い人なりの発想でやっている。あと、焼酎といったら地味な一升瓶ばかりだったけど、今は容器もラベルもいろんなデザインの物が増えた。それを見てるだけでも楽しめるほど。この焼酎の若返りが、若い層に受け入れられた一因だと思っている。
 焼酎ブームの中心は、確かに芋焼酎。九州北部や沖縄以外の人なら、普通に芋焼酎から入ると思う。かくいう自分も何が一番好きかと聞かれれば「芋」だし、ここ1年で一番飲んだのも芋。都会のメニューで一番多いのも芋。あるAV女優と話したとき、彼女も芋焼酎にはまってて、芋の本まで読んでると言ってたなぁ。
 芋に限らず、本格焼酎は地域性や文化性というのが大事だし、それが大きな魅力だと思う。全国的酒造メーカーが作っても、支持を得ることはないだろう。地産地消のものだし、ある焼酎をとことん好きになれば蔵元のある土地に行きたくなる。幻の泡盛『泡波』なんかは都会で飲むよりも、波照間島で南十字星を見ながら飲みたい。
 「世界を意識するようになった」とあるけど、これは日本国内のマーケットでウィスキーなどを意識するようになったということか。ウィスキーなんかが入りやすい状況になったから。
 渡辺氏がメーカーの立場から語ってるけど、現状では数年後は厳しく、特に小さい所が打撃を受けるとのこと。中小の蔵元が育ってやっていける下地を作らないといけない。
 中国の冷凍芋ねぇ…。どうなんだろう、わかんない。泡盛の古酒の話だけど、泡盛は寝かせれば寝かせるほど良いので、「○○年古酒」というのは大事なことだし、値段も大きく変わる。
 小林氏の指摘する情報公開の話は、自分も大いに支持。たとえば、自分の持ってる『黒霧島』のパックには「原材料/さつまいも・米こうじ」「アルコール分25%」としか書かれていない。封詰めした年月日は見当たらない。焼酎の特性を考えれば「芋の産地」「麹の種類と色」「使用している水」「(封詰めするまでの)貯蔵期間」など書いて欲しいし、自分が知らない焼酎に出会うとネットでそこまで調べるハメになってしまう。商品責任のうえでも大切だし、飲み手のイメージを膨らませる意味でも必要なことだと思うけど、今の焼酎業界はなぜか表示については甘い。これがダメだと小林氏は言っている。
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【パネルディスカッション】
 パネリストは小林昭夫氏、『百年の孤独』で有名な黒木本店代表で県酒造組合ブランド委員会委員長である黒木敏之氏、医師でありながら宮崎で執筆活動を展開する田代学氏、さいしょ酒店代表で古澤醸造と共同で無名の芋ジョイホワイトを原料にした焼酎を開発した税所隆史氏の4人。
 内容は今の焼酎ブームと弊害、宮崎ブランドの確立の難しさなど。

黒木:
 大手のメーカー主導だったのを、小さいところにメディアが光を当てたわけですが、こうなるとは思っていませんでした。みんなビックリしています。
 ブームには終わりがあるもの。それがいつかはわかりません。ただ、終わっても定着する部分はあると思います。一過性ではない。焼酎の良さを(世間に)理解してもらえました。
田代:
 これは50年前に闇焼酎が売れて以来のブーム。
 焼酎と宮崎弁は同じ。使ってはいけない風潮があったんです。
 焼酎が清酒を上回った今、清酒を「日本酒」と呼ぶのはどうかと思います。
小林:
 焼酎は東京よりも大阪で浸透しています。東京はいま、急速に浸透しているところ。北日本の清酒文化圏は根っからのものなので、焼酎が浸透するのは難しい。
 ブームが終わっても、消えることはないでしょう。底上げはされています。
黒木:
 ブームが広がるにあたって、メーカーの技術力の高さというのもありました。あと、食文化が焼酎に味方したというのもありますね。焼酎は洋食とかにも合う。

 ハルウララもそうだけど、ブームを作るのは一般メディア。ただ、メディアの罪と言えるものも多い。何にしてもそうなのか?
 黒木氏の言うとおり、ブームが終わっても焼酎が消えることはないだろう。しっかり根付くと思う。焼酎と清酒の両方とも「日本酒」だろう。渋谷の地下街に行くと試飲コーナーにあるのはだいたい清酒だったけど、けっこう美味いもんだった。
 自分は大阪に住んでた時期も長かったけど、最近ほど呑みに行くことはなかったので、焼酎がどれほど関西で浸透してるかは知らない。

田代:
 (幻の焼酎と呼ばれて、高値で取引されるものがあることについては)問屋やブローカーが、ワインや清酒でもやったこと。グラス1/3杯で一升瓶の半分ぐらいの値段というのはおかしい。一部の人がやってることに踊らされてはいけません。
税所:
 悪循環なところがあります。オークション目的で買う人にダメと言うことはできないんですが、イヤになります。ブローカーが買い付けに来ることはあります。
黒木:
 メーカーとしてもありがたくない。困っています。自分の決めた値段より高いというのは、正直言って怖い。余計なことを考えさせられるし、目標としているスタイルと違ってきますから。
小林:
 ウチは(雑誌上で)希少性というのは出さない。ベスト10やランキングといったこともしません。ああいうのは邪道。人の好みは100人いれば、100人違うんです。100人皆が美味いと言う酒なんてない。好みが違ってくるから嗜好品。ランキングはすべきじゃない。酒や創り手に対して失礼ですよ。
 (幻と言われるものを)みんなが飲みたがるのは当たり前ですけどね。

 焼酎ブームの弊害の一つと言えるのが、“幻の焼酎”と言われるものが高値で取引されていること。有名なのは『森伊蔵』『村尾』『魔王』『百年の孤独』。たとえば、森伊蔵の一升瓶が小売店で3万円なんていう、定価の10倍以上で売られていることがある。パネリストが語っているとおり、酷いもんである。
 そしてこれは、焼酎ブームに一役買った一般メディアの罪でもある。
 ちなみに、自分は百年の孤独は持っている。これは、叔父さんからタダでもらった。森伊蔵は9月に飲んだ。「大したことねえだろ」と色眼鏡で見ていたけど、飲んでみたら「芋焼酎の旨味がつまった、初心者も上級者も満足できる優等生的な芋焼酎」と絶賛していた(苦笑) 癖のない村尾は好きになれなかった。芋らしさが弱くて。
 ブームの弊害といえば供給が需要に追いつかないこと、あとは島酒に多く見られる本末転倒な事態。どういうことかというと、伊豆諸島にある人口200人程度の青ヶ島の島酒・青酎(野生的な芋焼酎!)を地元の人が飲めなくなっていること。地元の農家が、地元の人のために作ってるのに、このブームで島の外に行くようになってしまって…。こういうのは聞いて複雑な気持ちになる…。

黒木:
 (宮崎は材料がいろいろあって、統一感がないことについて)宮崎のブランドを考える委員会を立ち上げましたが、「宮崎らしさ」というのは難しいですね。しかし、先のことを考えてやっていきたい。
小林:
 (鹿児島の芋、熊本の米、大分の麦など)各県ひとつではある…。多様なのが宮崎で、これは“特徴”だと思います。酒だけで訴えるのはダメで、地域性や文化性も含めてやっていかないといけないでしょう。
 あとは、情報の公開性がないとブランドにはなりえない。
田代:
 杜氏が表に出てきていると、安心して飲めます。生産者を明らかにすることが大事。
税所:
 多様な材料で、地元に根付いてほしい。
田代:
 (合成甘味料など)混ぜ物をしてはいけない。中国芋は…。宮崎にこだわるなら、宮崎を大事にしていく姿勢を見せないと。
小林:
 焼酎の飲み手を、自分はかなり信頼しています。中国芋でも、飲み手が納得できるものなら構わないんですよ。
 甲類焼酎は工業製品、乙類焼酎(本格焼酎)は農業製品であることを外してはいけません。農業の一環として作られる発想でないと。
黒木:
 廃液の処理が問題です。原料を作るための肥料にするといったリサイクルを行ったり、地球環境を考えたモノ作りをしないと。
小林:
 宮崎の魅力は多様性、(アルコール度数)20度の文化(県外は25度が多い)。宮崎に皆さんには堂々としてもらいたい。

 焼酎の材料と地域によるブランド性について話しておこう。焼酎は材料ごとに区別されているし、どんな材料かが嗜好の基になっている。「八丈島の芋が好き」なんて言い方をするけど、まずは「芋が好き」であって、なかでも「八丈島のがいい」と捉えるものだろう。地域云々は材料に絡んでいる。
 地域と材料が完全なイコールであったり、ブランド焼酎として認められているものを挙げると「黒糖焼酎(奄美諸島でしか作れない)」「泡盛(沖縄の焼酎)」「球磨焼酎(球磨の米、球磨の水を使って球磨で作られた米焼酎だけが名乗れる)」「壱岐焼酎(麦焼酎の発祥の地・壱岐で作られる焼酎)」。1つの地域で1つの材料が代名詞になっているのは「鹿児島の芋焼酎」「大分の麦焼酎(麦麹を使うのが大分の個性)」「熊本の米焼酎(球磨焼酎と、それ以外の地域の純米焼酎がある)」。芋を語るなら鹿児島、麦なら大分、米なら熊本、黒糖なら奄美、泡盛は琉球といった感じで、材料の本場でもある。ある材料のファンは、ある地域のファンに近いといえる。
 いろんな材料があって、代名詞的なものがない宮崎はどうしても弱い。どんな材料でも話題になれるし、そば焼酎は宮崎オリジナルなんだけど…。「宮崎らしさ」を材料や地域性で訴えるのは難しい。「多様性」は特徴とも言えるが、なりえてもいない。
 宮崎については、鹿児島に近い県南は芋、大分に近い県北は麦や雑穀、熊本に近いあたりは米が主流。そば、とうもろこし、玄米、栗、ピーマンなど材料の様々な焼酎がある。清酒の専門蔵は一つしかない。
 「20度の文化」とあるが、宮崎はアルコール度数20度の焼酎が多い。これは戦後に宮崎産の密造酒が出回っていたことがあって、これに対抗するため昭和28年に酒類特別措置法を作って、特別に税金の安い20度焼酎の販売を許した名残である。
 材料で宮崎ブランドを作るのは無理なので、地域性や文化性に求めることになるし、たとえばここで語れているようなことなど、他のことでやっていくしかない。
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【エンディング】
 ディスカッション後、一般参加者による質問コーナーが行われたんだけど、あるオバちゃんが最初に質問したのが「百年の孤独の名前は由来はなんですか?」だった。あのなあ、オバちゃん…(´д`)ヤレヤレ… まあ、黒木氏はいろいろ話してくれたけど。他は、空気嫁ずに延々と語るお爺さんとか…。
 他の質問にあったのが、新宿の宮崎物産館KONNEに一升瓶の商品が置かれていないこと。これは検討するとのことだった。麦についてもあったが、麦は民間流通になったそうだ(今までは国の買い上げでどこの麦かわからなかったが、土地を指定して買えるようになった)。
 これでシンポジウムは終了。場所を変えて懇親会が行われたんだけど、参加費4000円がイヤで帰った。

 以上。こんなもんです。まあ、参加してよかった。さすがにここまで書いて、もう疲れた…。
 そういえば、今日(11/1)は焼酎ヌーヴォーですな( ゚Д゚)y─┛~~プカー

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