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Thursday, December 16, 2004

宮日新聞の勘違い――4月の競り市報道にて

 古いネタです。ゴメンなさい。
 資料を整理していたら、今年の4月21日付の宮崎日日新聞に掲載された記事が出てきた。4月20日にJRA宮崎育成牧場で行われた『九州トレーニングセール』についてだ。

『県産馬、韓国へ“初進出” JRA競り市で落札』
 二歳競走馬の競り市が二十日、宮崎市花ケ島町のJRA宮崎育成牧場であり、本県産馬を韓国の業者が落札、九州産の馬が初めて韓国に渡ることになった。日本軽種馬協会の今原照之副会長らは「大きなビジネス機会の到来。九州の馬産産業の活性化を図りたい」と歓迎している。
 競り市「トレーニングセール」を主催したのは鹿児島県軽種馬協会。競りにかけられたサラブレッドは本県四頭、北海道七頭など、各地の牧場で調教された十六頭。韓国馬亊会など国内を含む二団体と七個人が購買人となり、馬体のバランス、馬場での走りを確認していた。競りで落札されたのは九頭。最高額は鹿児島産の六百三十万円だった。
 韓国では釜山競馬場を新設し近くレースを計画、馬を調達中。五頭を競り落とした釜山・慶南競馬本部長の李相俊さんは「日本競馬のレベルは高く、十五頭輸入する計画。釜山は九州に近いので、観光を兼ねて日本馬の活躍するレースを見てもらいたい」と話していた。
 さて、問題です。この記事には間違いがいくつかあります。どれでしょうか? では、正解を(苦笑)
 まずは“競りにかけられたサラブレッドは本県四頭、北海道七頭など、各地の牧場で調教された十六頭”の部分。この書き方では宮崎(本県)で4頭、北海道で7頭が調教されたように受け取れる。しかし、北海道で調教された馬はいなかった。全16頭、宮崎(3頭)と鹿児島(13頭)の育成牧場で調教された馬だった。これは記事を書いた記者が「生産地」と「育成場所」を勘違いしたのだろう。宮崎で生産されたのが4頭、北海道が7頭、青森が1頭、熊本が1頭、鹿児島が3頭だった。“競りにかけられたサラブレッドは本県四頭、北海道七頭など、各地の牧場で生産された十六頭”と書くべき。南九州で育成されたことを強調したいのなら“競りにかけられたサラブレッドは宮崎県や北海道など各地で生産された後、南九州の牧場で育成された十六頭”でもいい(自分は「本県」という言い方は嫌い)。
 次の間違いは“最高額は鹿児島産の六百三十万円”。JBBA(日本軽種馬協会)がKRA(韓国馬事会)への寄贈用に購入したマエノジョオー2002のことだが、これは宮崎産馬で、育成が鹿児島。これも記者の「生産地」と「育成場所」を混同する勘違いによるものだが、よりによって「本県」で生産された馬を他所の馬と書くとは…(´д`)ヤレヤレ…
 3つ目は見出し。“JRA競り市”と書いてあるが、JRAの育成牧場を会場として使っただけである。JRAの競り市ではない。
 このセリではKRAが1頭、JBBAが1頭、宮崎産馬を購入し、この2頭が初めて九州産馬として韓国に渡ることになったのだが(他にも鹿児島産が1頭)、勘違いのせいで上手く紹介しきれていない。
 宮日新聞という宮崎県で一番のシェアを誇る新聞で「宮崎でも馬産をやっている」「宮崎で競り市をやっている」「宮崎で調教をやっている」「韓国に宮崎産馬が初めて輸出された」のが県民に伝えられたのはいいことだったが、取材サイドの誤りがいくつかあったのは残念に思う。

 P.S.
 「競馬に無知な新聞報道」に話を発展させたかったけど、やめました。
 JBBAからKRAに寄贈された宮崎産馬(マエノジョオー2002)は「GAESEONG JANGGUN」の名前で登録されてます。まだ出走はしてません。KRAが購入、もしくはJBBAが購入して韓国に輸出された26頭については近いうちに紹介したいと思ってます。
 あと、今回書いたものは逆接の“~が”を多用しすぎてる悪い例ですな(ToT)エーン

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Friday, December 10, 2004

災害復興競馬に関する省令

 12月10日付けの官報(本紙3993号)で、「競馬法施行規則の一部を改正する省令」が出た。内容は、平成17年3月31日まで「新潟県中越地震災害復興競馬」の開催を認めるというもの。
 これについては、岩手県の騎手や調教師が「売上金の一部を被災地に贈って、エールを送ろう」と発案し、岩手県競馬組合が農水省に要望していた。以下、岩手日報と朝日新聞より引用。

 県競馬組合(管理者・増田知事)は来年1月、新潟県中越地震の被災地に義援金を送るため、復興支援競馬を開催する見通しとなった。農水省は今週中にも、地方競馬主催者の年間開催数を定める競馬法施行規則を改正する見込みだ。支援競馬の開催は、2001年度で廃止された新潟競馬と同じ東北ブロックで連携していた縁もあり、岩手競馬の調教師や騎手らが発案。組合が全国公営競馬主催者協議会(東京)を通して、農水省に要望していた。同省競馬監督課の田中誠也課長補佐は「要望の趣旨を尊重し、追加開催の特例を認める方針を決めた」としている。支援競馬は1月8日から3日間開催を予定。組合は巨額の累積赤字を抱えており、開催経費削減のため賞金の減額などを含め馬主らと交渉する。売り上げの一定額を義援金として送る考えだ。(岩手日報)

 新潟県中越地震の被災地に義援金を贈るための競馬を追加開催できるよう、農水省は6日、地方競馬の年間開催日数を定めた競馬法施行規則の一部を改正する方針を固めた。改正を求めていた岩手県競馬組合は来年1月8日から3日間、同県水沢市の競馬場で計33のレースを開き、売上金の一部を被災地に贈る計画だ。被災地にエールを送ろうという、岩手の調教師らの発案。岩手競馬は、今年度末の見込みで144億円の累積赤字を抱え、経営再建に取り組んでいる。そんな状況下に義援金は、調教師らが馬主らを説得、賞金を40%カットするなどして捻出(ねんしゅつ)する計画だ。災害復旧を目的に、地方競馬の追加開催が認められるのは、95年の阪神大震災以来。当時は全国10カ所の地方競馬が特別開催され、計2億6200万円が兵庫県などに贈られたという。(朝日新聞)

 ところで、11月25付けの官報(号外257号)で「競馬法の一部を改正する政令」が出て以来、省令はいまだに出てこない。政令では委託についてだったが、省令は重勝式の扱い(キャリーオーバー)など馬券関係。「他競技との調整が難航しそう」と耳にしていたので、まあそういうことなのだろう。
 おとなしく待ちます( ゚Д゚)y─┛~~プカー

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開催中に禁止薬物発覚――大井競馬

 大井競馬が禁止薬物で開催を中止するという事件が起こった。
 まずは、各メディアの速報記事から。

 東京・大井競馬を主催する特別区競馬組合は9日、10日に開催を予定していた11レース(144頭)すべてを中止すると発表した。正規のルートを通じて各厩舎が購入していたミネラル塩の中に、禁止薬物のカフェインとテオブロミンが混入していることがわかったため。10日の出走予定馬数十頭が口にした可能性があり、公正なレースができないと判断した。(livedoor.com)

 10日に開催予定だった大井競馬最終日が9日夜、中止が決まり、主催者の特別区競馬組合から発表された。出走予定だった144頭のうち、約60頭が禁止薬物のカフェインとテオプロミンを含む飼料を使用していたことが分かったため。9日夕方に、飼料から禁止薬物の陽性反応が出たことが発覚。同日夜の時点で出走馬から陽性反応は出ていないが、10日の開催までに全出走馬の検査は不可能なことから、公正を欠く危険を予防する措置として、午後10時すぎに中止が決まった。代替開催は行わない。天候や交通のトラブルではなく、薬物関係の理由による開催中止は初めてという。(日刊スポーツ)

 大井競馬場を主催する特別区競馬組合は9日夜、10日開催予定の11レースについて、出走予定の競走馬が禁止薬物を含む飼料を食べていた疑いがあるとして、全レースを中止することを決定した。大井競馬場で禁止薬物によるレース中止は初めて。同組合によると、飼料に混ぜるミネラル塩の製造工程が更新されたため、財団法人「競走馬理化学研究所」で検査したところ、禁止薬物のカフェインなどが検出された。このため、競走馬からは禁止薬物が検出されていないものの、同じ会社が製造し、過去に流通していたミネラル塩にも禁止薬物が含まれていた可能性があるとして、「公正確保ができない」と判断した。大井競馬場関係では、ミネラル塩は25きゅう舎に納品されていた。今回の中止に伴う代替開催はしない。(毎日新聞)

 主催者とNARのサイトには以下のものが載った。

 12月10日の大井競馬の開催は、禁止薬物が含まれる「ミネラル塩」を使用した疑いのある馬が多数出走しており、公正確保のため取り止めとなりました。なお、代替開催はありません。(NARサイトのレース情報)

 平成16年12月10日(金)(特別区競馬組合営第18回大井競馬5日目)の開催は、禁止薬物(カフェイン及びテオブロミン)が含まれる「ミネラル塩」を使用した疑いのある馬が多数出走を予定しており、公正確保のため取り止めといたします。なお、代替開催はいたしません。(TCKサイト)

 これにより10日のレースばかりでなく、予定されていたコスモバルクの交流イベントも中止になってしまった。

 この事件のポイントは「禁止薬物のカフェインとテオブロミン」「ミネラル塩を使った競走馬サプリメント」「開催中に発覚」の3つだろうか。

【カフェインとテオブロミン】
 金沢市地方競馬実施条例施行規則の第37条の別表第1では(大井のじゃなくてゴメンなさい。しかも、“金沢市営”だし…)、以下の薬物が使用禁止とされていた。

 (1)アトロピン(2)アンフェタミン(3)エタノール(4)エフェドリン(5)オキシエチルテオフィリン(6)オキシプロピルテオフィリン(7)カフェイン(8)カンフル(9)クロルプロマジン(10)クロルプロマジンスルホキシド(11)コカイン(12)ジヒドロオキシプロピルテオフィリン(13)ジブカイン(14)ジプロヘプタジン(15)ジモルホラミン(16)スコポラミン(17)スタノゾロール(18)ストリキニーネ(19)テオフィリン(20)テオブロミン(21)テトラカイン(22)テンオキソカンファー(23)トランスパイオキソカンファー(24)ナンドロロン(25)ニケタミド(26)ニコチン(27)ノスカビン(28)バルビタール(29)バルビツール酸誘導体(30)ピプラドロール(31)フェナセチン(32)フェニルピラゾロン誘導体(33)フェニルブタゾン(34)フラザボール(35)ブルシン(36)フルフェナム酸(37)プロカイン(38)フロセミド(39)プロマジン(40)ペモリン(41)ペンタゾシン(42)ペンテトラゾール(43)ボルデノン(44)メサピリレン(45)メタンフェタミン(46)メチルエフェドリン(47)メチルフェニデート(48)メテノロン(49)メトキシフェナミン(50)メフェナム酸(51)モルヒネ(52)リドカイン(53)前各号に掲げる物のいずれかを含有する物(遊離する物を含む。)

 ここに記載されているカフェインとテオブロミンが今回発覚した薬物だ。(どうでもいい話だけど、アンフェタミンってジャン・レノ主演の『クリムゾン・リバー2』に出てくるよね。なんてこたぁない、アンフェタミンだ!)
 カフェインは禁止薬物としてはメジャーで、レース後にカフェインが検出された事件は多い(金沢、高知など)。かつて中央競馬では、大阪杯でミスターシービーを負かした地方出身馬・ステートジャガーがカフェイン事件に巻き込まれたことがある。
 テオブロミンは初めて聞く人も多いだろうが、ココアに含まれる成分で、心臓血管に作用し、中枢神経を興奮させる働きがある。
 この2つが、大井競馬の厩舎が購入していたミネラル塩に含まれていた。

【ミネラル塩】
 ミネラル塩は競走馬サプリメントに使われている。↑の引用に出てくる競走馬理化学研究所が承認しているある商品を紹介するサイトによると「体内での電解液としての機能を果たし、調教やレース後等、汗をかいた後の体調維持と疲労回復」とある。塩分補給だけでなく疲労回復の効果があり、運動後のコズミ防止に役立つお得なもの!…である。
 このミネラル塩の製造工程が変わったために、何らかの不具合で禁止薬物2つが混入したと見られている。

【開催中に発覚】
 禁止薬物事件の多くは、レース後の検査で発覚する。たとえば、2000年7月3日高知競馬の第1レースの1着馬エチゼンコンドルの場合(カフェインとニコチン)、1週間後に判明した(1着と2着馬は検査を受ける規則)。
 ところが、今回の事件は「9日夕方に飼料から禁止薬物の陽性反応が出たことが発覚(日刊スポーツ)」したとある。つまり、(最終日の)レースを行う前日、しかも開催中というタイミングだ。
 いろいろ疑問がある。「なぜ、開催前でなく開催中なのか?」「前日までに出走した馬は禁止薬物を摂っていたのか?」など。10日だけのレースのことを考えたら上手く“予防”したと言えるが、6~9日まで開催してることを考えると遅いんじゃないかと。
 まあ、まだ何という製品で、いつから製造工程が変わって、それをいつから出荷したのかとかわからないから…('A`)
 「ほかの地方競馬、中央競馬でも同添加物使用の可能性があり、影響が懸念される」という記事も見かけたので、他への影響も気になるところ。

 ちなみに、これ。深夜にコーヒーを飲みながら書きました( ゚Д゚)y─┛~~プカー

【10日朝追加】
 詳しく出てた。あと、中央競馬でも売られていた、とも。

 日本中央競馬会は10日、美浦トレーニングセンターの10厩舎(きゅうしゃ)に、禁止薬物が含まれる飼料添加物(ミネラル塩)が販売されていたと発表した。今週の競馬は予定通り開催される。(日刊スポーツ)

 美浦トレーニングセンターの厩舎に販売された飼料添加物「ミネラル塩」に禁止薬物(カフェイン及びテオブロミン)が含有していたことが、昨日(9日・木)夕刻に判明した。今週の出走予定馬のうち、この添加物が販売された厩舎の馬が10厩舎44頭いることが判明したため、万全を期すため、それらの馬の検体について本日薬物検査を実施し、出走の可否を判断することになった。薬物検査の結果は今日(10日・金)20時頃に判明し、判明し次第発表となる。なお、今週の競馬については予定どおり開催される。(ラジオNIKKEI)

 10日に開催予定だった大井競馬最終日は、取りやめとなった。9日午後10時過ぎに異例の中止が決まった。(略)大井競馬では公正確保を目的に、競走馬に与える飼料をチェックしている。この種の検査は、他の競馬場でも日常的に行われている。検査を担当する競走馬理化学研究所による検査結果を、施行者の特別区競馬組合が知ったのは、9日午後6時40分ごろ。飼料の一つの「ミネラル塩」(栄養素を含んだ塩)から禁止薬物のカフェインとテオブロミンが検出されたという。各種飼料は、各厩舎がそれぞれの判断で購入する。このミネラル塩は相当数の厩舎が使っており、10日の出走予定馬も既に食べている。10日の開催を実施した場合、複数の馬から禁止薬物の陽性反応が出る可能性がある。出走予定だった144頭のうち、この飼料を食べていたのは60頭前後とみられる。今まで使用していた飼料から今回、禁止薬物が検出された理由は分かっていない。特別区競馬組合では「事件性はまったくない」としている。9日の出走馬などもこの飼料を食べた可能性があるが、9日夜の時点では馬からの陽性反応は出ていないという。特別区競馬組合では開催に向け、どのような方法があるか模索したが、開始時間までに144頭全馬をチェックするのは事実上不可能。また、疑いのある60頭前後を除外した場合は、80頭前後での極めて少ない頭数での開催になってしまう。以上の背景とともに、公正さを損なわないための予防措置として、取りやめが妥当と判断した。大井競馬では過去に、コンピュータートラブルによる途中中止はあるものの、この種の理由での取りやめは初めて。代替え開催は実施されない。29日の東京大賞典(統一G1)を含む27日から31日までの開催は、予定通り実施される。(日刊スポーツ)

 南関東公営競馬の大井競馬(東京都品川区勝島、特別区競馬組合)が競走馬の飼料管理の事故で10日に開催予定だった第18回最終日の全レースを中止する事態に陥った。食欲増進の目的などでカイバに混入するミネラル塩から禁止薬物に指定されているカフェインとテオブロミンが検出されたもの。(略)大井競馬は9日、全11レースを開催、と同時に翌日の開催に備えた出馬作業をすべて終えたが、午後6時43分に地方競馬を管轄する地方競馬全国協会から「飼料添加物のミネラル塩から禁止薬物が検出された」との連絡が入った。定期的に行われている飼料の理化学検査でひっかかったもので、同競馬場は調査を開始。問題の塩は9月17日に日本全薬工業が製造したもので、大井競馬の66厩舎のうち、25厩舎に納入されていることが分かった。そのため、10日に出走予定の144頭中、60頭を超える競走馬が摂取している可能性があることから、公正確保のために全面的な開催中止を決めたもの。代替開催は行わない。検出されたカフェインとテオブロミンはそれぞれ競走馬の能力に悪影響を及ぼすとして禁止薬物に指定されている。塩は食欲増進のためにカイバに日常的に混ぜて使われるもので、これまでも多数の馬が摂取した状態で競走に出走していた可能性もある。大井競馬はこの6日から9日まで、連続4日間の開催を行ってきたが、各レース後に行われる1、2着馬と任意の1頭について行われる尿検査の結果はまだ出ていない。ただ、11月10日から15日に行われた前開催分については禁止薬物は検出されていない。大井競馬がアクシデントで全レースの開催中止に追い込まれたのは競走馬の流感騒ぎがあった1971年12月以来のこと。この時は中央競馬も含め、1カ月以上、開催中止となった。今回の中止の原因となっているミネラル塩にどういう経緯で禁止薬物が混入したかは現在、調査中だが、この塩は船橋、川崎、浦和など、南関東地区で広く使用されている可能性があり、13日から開催予定の船橋競馬へ影響が及ぶことも考えられる。≪飼料は持ち込みバルクセーフ?≫有馬記念出走のため大井競馬場に滞在しているコスモバルク(道営・田部)は、飼料を北海道から持ち込んでいるため、問題の塩を口にしている可能性は低いという。しかし、厩舎敷地内に滞在していることから、念のため、10日に尿検査を実施するという。また、10日に予定されていたバルクの公開パドックイベントは、大井開催の取りやめに伴い中止される。(スポニチ)

【10日夜追加】
 まずは、JRAの出走予定馬の検査結果について。大丈夫。

 禁止薬物(カフェイン及びテオブロミン)が含有された飼料添加物『軽種馬用 総合栄養 ミネラル・塩』を摂取した可能性がある10きゅう舎44頭の馬に対して、本日、薬物検査を実施した結果全頭「陰性」と判明いたしましたのでお知らせします。(JRAのお知らせ)
 大井以外の地方競馬については、浦和と佐賀で使用されていることが確認された。でも、明日以降の開催には影響なし。
 地方競馬全国協会は、各主催者を通じて「軽種馬用総合栄養ミネラル・塩」の使用状況について調査した。その結果、大井以外では浦和及び佐賀の一部の厩舎で使用していることが確認された。また、この「ミネラル・塩」を使用した馬については、事前に薬物検査を実施し、薬物の影響がない(陰性である)ことを確認した上で出走させるよう周知した。以上のことから明日11日(土)以降の開催については影響なしと判断し、各主催者の競馬開催については予定通り実施することを発表した。(ラジオNIKKEI)
 問題の日本全薬工業(ゼノアック)は、これまでの経緯と謝罪文をサイトに載せた。詳しくはこちらをどうぞ。
 最後に、島村農水相のコメントを。
 島村宜伸農水相は10日の閣議後記者会見で、東京都の大井競馬が、多数の出走予定馬が禁止薬物を含む飼料を摂取したために同日の開催を中止したことについて「(競走の)公正確保を図る観点から適切な対応だったと思う」との認識を示した。(時事通信)

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Sunday, December 05, 2004

11/21新酒まつり

 11月21日(日)に綾町・酒泉の杜で行われた『新酒まつり』のレポートです。

【新酒まつりとは?】
 宮崎の大手焼酎メーカー・雲海酒造が運営する“酒のテーマパーク”にして、綾町のメジャーな観光施設である酒泉の杜。焼酎だけでなく清酒、ビール、ワインの工場があって、見学や試飲などができる。木工品やガラス細工の工房もあり(今年の春に天皇皇后両陛下が見学に来られた)、温泉や宿泊施設やレストランなど何でもありで、いつも多くの人で賑わっている。
 その酒泉の杜で毎年秋に行われているのが『新酒まつり』。今年で12回目を迎える、雲海酒造産の芋焼酎『日向木挽』をふるまうイベントだ。
 焼酎の新酒?…と思った人に念のため説明。ワインだとボージョレー・ヌーヴォーが世間の話題にあるけど、アレと似たようなもの。ちなみに、焼酎は11月1日が焼酎ヌーヴォーの日。うむ、簡潔な説明だな(^-^;
 新酒まつりは、焼酎がふるまわれるだけでない。綾競馬のように露店が出たり、ステージでショーが行われたりいろいろ。
 こういう焼酎のお祭りに行ったことはないし、年に1回のものなので、スクーターを駆って行ってきた。宮崎から片道1時間はしんどかった…。

【新酒まつり】
 到着したのは昼頃。駐車場は満杯で(自分はスクーターだから問題なし)、場内はかなりの人だかり。会場は焼酎と清酒の工場・綾蔵のスペース。道路を挟んで向かい側(温泉や宿泊施設などがある)は『もくもく市』と『ガラスまつり』の会場に。
 会場に入り、プログラムの紙をもらった。ステージの催しは『水の郷綾太鼓』『郷土芸能・俵踊り』『丸太切り』『ひょっとこ』『MRTラジオ公開録音』『金沢明子歌謡ショー』『郷土芸能・城攻めの舞』『蔵桶コンサート』『雲海木挽太鼓』など。自分が来たときは歌謡ショーをやっていて大賑わい。会場外の公園では、城攻め踊りの人たちが準備をしていた。
 場内では露店が軒を連ねていて、鮎の塩焼き、焼きそばなどを売っていた。地鶏の炭火焼は匂いがたまらんね~(^-^; 自分は綿菓子を買った。
 バルーンの配布や宝探しなど子供向けのこともやっていて、家族連れがたくさんいた。綾競馬もそうだったけど、老若男女みんなで楽しんでいる。
 ふるまわれていた『木挽』の新酒を飲んでみた。う~ん……芋の味と香りは抑えめ、というかあまり感じなかった。最初は「そば焼酎?」と勘違いしたほど(-_-; 自分の好みじゃない。1杯だけにとどめた。販売所では新酒や原酒だけでなく、樫樽を使った木炭も売られていた。
 『黄金千貫重量当てクイズ』というのもやっていた。芋焼酎の原料であるコガネセンが盛られた籠を持ってみて、重量を当てるというもの。たぶん10~20kg。自分は14.0kgと書いたので、当たったら賞品が届く。
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【焼酎工場】
 一通りまわって暇を持て余していたら、ちょうど工場見学者を募っているところだった。焼酎の工場見学はしてみたかったし、いい機会なので参加することに。自分も入れて15人ほどだったかな? もちろん、ガイド付き。
 (1段目左)まずは、原料を蒸す作業から。この綾工場では麦焼酎、米焼酎、そば焼酎を造っているとのこと。原料は大麦はオーストラリア産、米は国内産の食用にならないヤツ、そばは内モンゴル産。1時間に処理する量は7トン。
 (1段目右)麹づくり。2日かけてカビを繁殖させる。ここでガイドさんが麦麹を食べさせてくれた(自分じゃないよ)。酸っぱい。クエン酸によるもので、焼酎はこのクエン酸を発生させる。清酒はクエン酸を発生させないから腐りやすい――つまり、温暖な地域では造れないということ。
 (2段目左)一次仕込み。麹を水に付ける。酵母の繁殖が目的。天井にある鏡で、ブクブクとしてるのがわかる。
 (2段目右)二次仕込み。原料を混ぜる。
 (3段目左)蒸留。一般は常圧だけど、減圧蒸留だと50度で沸騰して成分の蒸留を抑えられ、マイルドなものができる。
 (3段目右)蒸留したものが入るタンク。税務署に毎日データを申告するそうだ(アルコール度数について煩い。脱税は無理だって)。濾紙を重ねたものでフーゼル油などを取り除く。
 (4段目左)屋外の貯蔵タンク。綾工場には2000石のタンクが2基、1200石タンクが14基、1000石タンクが11基、600石タンクが10基。ちなみに、1石は180リットルで一升瓶にすると100本分。600石タンクは長期貯蔵用で、長くて5年は置いておくとのこと。
 (4段目右)焼酎粕の処理プラント。以前は日向灘沖に廃棄していたそうだが、今はもちろん違反行為。飼料や肥料などにリサイクルしている。
 焼酎の製造工程は本などを読んで知っていたけど、やはり実際に見て、ガイドに説明してもらうほうがずっとわかる(^-^; でも、ガイドさんの説明はちと古かったね。「芋で麹は作れない(乾燥した芋チップで可能)」とか、「どこどこの麦だけを使うのはできない(今は可能)」とか。
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【酒泉の杜】
 酒泉の杜もまわってみた。ワイナリー、ガラス工房、焼酎売り場など。どこも人がいっぱいだったな~。
 ブラックオリンピアワインを使ったワインソフトクリーム(250円)を売っていたので食べてみた。ワインらしさはあまりなかったけど、美味かった。
 焼酎売り場ではいろいろ試飲してみた。リキュール類もある。お菓子は…人が多いせいか、試食ケースは空っぽだった(ToT)
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【綾工芸まつり】
 綾・てるはドームで行われている『綾工芸まつり』(第23回、綾町コミュニティ協議会主催)にも足を運んでみた。
 ドーム内の広いスペースに織物、染色、毛糸、アートフラワー、ガラス、陶器、食器、基盤、銘木、家具、竹製品、自然食品、焼酎などが展示されている。新酒まつりほどではないけど、そこそこの人手だった(こちらは4日間開催)。
 静かな雰囲気。しかし、時刻にして16時頃。バターーーン!!という何かが倒れる大きな音が響いた( ̄□ ̄; まわりを見てみると、音のしたほうへ人たちが向かっている。自分も行ってみた。
 そこでは、ブースを覆うように、テントの骨組みのように組まれた木材が崩れていた。幅20m、奥行き4m、高さ3mといったところか? テーブルなどが壊れて物が散乱しているものの、大きな怪我人はいないらしく、取り乱している人もいなかった。女の子が1人頭を打ったようで泣いていた。
 もともとどういった形が組まれて、何のはずみでどのように崩れたかはわからない。ただ、木材1本はかなりの重さで、よく怪我人が出なかったなと思う。近くのオバサンに聞いたら「よかった。これで事故が起きていたら、綾町の名折れ」と言っていた。
 崩れたものを見るに、木材はネジと釘で繋げているだけ。固定用の金具は使われていなかった。屋内なので、柱を地面に固定することはできない。設計上、もしくは製造上の問題があったと思う。企画したブースの『グローバルヴィレッジ・綾』が悪いのか、認めた主催者が悪いのか、設営業者が悪いのか…。ほんと、運が良かった。
 しばらくすると後片づけが始まって、人々は散り散りになって再び展示場をまわっていた。
 このことは新聞では記事になっていない。
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K-1の魅力を殺す者

 「ああ~ぁ……。くだんねぇ( ゚д゚)、ペッ」
 4日(土)夜にフジテレビで放送されたK-1 WORLD GP 2004の感想である。衝撃のKOで決着したガオグライvsモーの試合以外はこれといって盛り上がることのない、過去最低のK-1GPだった。
 自分がテレビを観てて寂しくなったことが1つ、不快になったことが2つある。前者は「レベルの低下」、後者は「放送サイドのみっともないまでの武蔵びいき」と「武蔵の退屈極まりない試合運び」だ。

 最初は「レベルの低下」。
 まずは、選手について。今年の8人をパッと見て、「これで面白くなるの?」と思った。アーツやセフォーは盛りを過ぎた選手だし、ボタはボクシングで通用しなくなって流れて来たという印象が強い。79kgのガオグライが入ってきたが、彼が割り込めるほどのレベルだったのだろう(でも、ガオグライの試合は面白かった)。以前は選び抜かれた精鋭8人!…といった感じだったけど、今年はそうではなかった。
 K-1は新旧の選手が上手く入れ替わっていない。アビディやイグナショフといった“新”の選手が思ったよりも活躍していない。あとは、ボブ・サップや曙といったデカイだけのイロモノ路線のツケが来ているのだろう。将来性のあるちゃんとしたキックの選手が入ってきていない。
 選手層が薄くなったせいか、試合もつまらないものが増えた。今年はKOが少なかったし、判定試合もグダグダといった感じで…。以前は会場でもテレビでも興奮できたのに。
 自分が知らないだけかもしれないけど、決勝トーナメントの選抜システムが良くわからないのもダメな理由の1つだろうか?
 ああ、判定するジャッジのレベルも低いね。とくに決勝戦…。

 「放送サイドのみっともないまでの武蔵びいき」はホントにむかついた。
 K-1はナショナリズムのいらない闘いだ。強い者同士の面白い試合ならば、とにかく興奮できる。選手の国籍など関係無しに、だ。ファンが嫌いなのは弱い選手、つまらない選手のはず。
 ところが今回、「日本人初のGP王者を!」とフジテレビが勝手に盛り上がって武蔵を応援するものになっていた。武蔵なんぞ、つまらない選手の代表格だろうに。彼を応援しているファンはどれだけいるのか? 少なくとも、自分のまわりには1人もいない(「武蔵はダメ」という声オンリー)。
 実況曰く「武蔵の夢は、日本の夢!」。勝手にそうなっていた。大きくすんなよ! 解説は「行け~、武蔵! 頑張れ」。解説がなんで応援団になんってるんだよ。仕事しろよ! 試合が進むうちに不快指数が高まっていった。
 それに追い打ちをかけたのがゲスト2人。いや、彼女たちが武蔵びいきだったから…とかじゃない。藤原紀香は独りで勝手に過剰なまでの盛り上がり。正直、バカかと思った。“仕事”してたのかもしれんけど。長谷川京子は存在感ゼロ。うるさいよりかは黙ってくれたほうがいいけど、それならいなくていいはず。あれで金もらってるんだよね。
 個人的なものだけど、フジのアナの絶叫系実況もイヤだった。叫ぶしか能がないのだろうか?
 勝手に盛り上がって、勝手にえこひいきして…。酷いもんだった。

 トドメは「武蔵の退屈極まりない試合運び」。
 全試合判定。判定狙いかどうかは知らないけど、今回は酷かった。見せ場も盛り上がりも作らないままに試合を終わらせる…の連続。武蔵は対戦相手と我慢比べをやってるんだろうけど、こっちにも我慢比べを仕掛けてきやがる。
 みっともないシーンも多かった。たとえば、決勝戦。キックがまともに出せないレミー相手に後ろに下がって、それで判定では自分が勝ったと思ってガッツポーズ…。手負いを倒せないのに、何うれしがってんだよ! レミーが場外に転落してもガッツポーズ。いや、そのポーズは何なのさ? ああ、そうか。武蔵はファイターじゃないんだ…と思った。
 実況や藤原紀香が興奮して、解説が応援するほどに…自分はシラ~となってしまった。

 よくよく考えると、武蔵というのはK-1が持つ本来の魅力とはかけ離れた選手だ。K-1の本来の魅力――それは誰もが興奮できるKO劇であり、相手を倒してやろうというファイティングスピリット。武蔵にはそんなものないし、できもしない。武蔵の台頭や放送サイドの加熱ぶりは、K-1の魅力が薄れてしまったからこそ…なのかもしれない。
 K-1はもうダメだね。数年前からダメだとは思ってたけど( ゚Д゚)y─┛~~プカー

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