1/28&29 広原神楽&椎葉神楽
【たまゆら温泉神楽まつり】
宮崎では各地で数多くの「神楽」が行われているんだけど、気軽に見に行けるものではない。高千穂や椎葉など交通の便が悪い遠方の地域があるし、夜通し行われる夜神楽なら道具などきちんと準備して行ったほうがいいだろう。
1月から3月に行われる「たまゆら温泉神楽まつり」は、宮崎市にいながら多くの神楽を気軽に鑑賞できる絶好の機会と言える(本場での本格的な鑑賞もいつかはしたい)。
今週以後のスケジュールは以下の通り。
≪ホテル神田橋≫【1/28 広原神楽】
2/18(金)高鍋神楽、2/19(土)神椎葉神楽
3/25(金)住吉神楽、3/26(土)野島神楽
≪ホテル浜荘≫
2/25(金)新田神楽、2/26(土)高鍋神楽
≪宮崎グランドホテル≫
3/4(金)船引神楽、3/5(土)野島神楽
≪宮崎観光ホテル≫
3/11(金)高屋神楽、3/12(土)榎原神楽
≪ホテルプラザ宮崎≫
3/18(金)大島神楽、3/19(土)三ヶ所神社神楽
※ホテル金住での公演はすでに終了
自分が行ったのは1月末。このときは「宮崎グランドホテル」が神楽宿だった。
神楽宿となる大淀川河畔の6軒のホテルには、日向神話のハイライトをオブジェにしたものが飾られている。ホテル神田橋にはイザナギの「みそぎ伝説」、ホテルプラザ宮崎には「天の岩戸伝説」、宮崎観光ホテルには「海幸彦・山幸彦伝説」、ホテル金住には「神武天皇誕生」、ホテル浜荘には「神武東征物語」、そして宮崎グランドホテルには山幸の「竜宮城伝説」である。
神楽は1Fのロビーで行われていた(ホテル金住は2Fの広間だった)。
この日は宮崎市の「広原神楽」。広原神社の奉納神楽として三百年以上舞われてきた昼神楽で、三十三番からなり、「天照大神の岩戸隠れ」などの神話に基づいている。クライマックスは「綱の鬼神」――と配布されていたガイドに書かれている。舞の合間にいろいろ説明してくれるので、わかりやすかった。
踊ってる人たちは、普段は農業などをやってるとのこと。4人による舞では「ピンチヒッターが1人いるんですけど、間違える人がそうです」なんて言ってた。最初に踊ったのは中学生の兄弟、鬼神の舞をやったのは小学6年生。たぶん、(自分が聴いた限りでは)伴奏も簡単なもので、芸能としての洗練度は高くないと感じた。地元の人たちが(大人も子供も)気軽に取り組めるものだったのでは…と思う。
エンターテイメント度は高い。観てる人も一緒に楽しめるものだった。真剣で綱を斬るクライマックス「綱の鬼神」は迫力があったし、場内が一体となって盛り上がるシーンもあった(具体的に何だったかは忘れた)。紅白の餅まきもあったし。
神楽といえば「ふるまい」。焼酎や清酒が無料でふるまわれており、ほとんどの人が紙コップを片手に…だった。食べ物は無料ではなくて、おでん・チキン南蛮・レタス巻・ぜんざいなどが売られていた。
「御幣」が用意されていて、自分は2本持ち帰った。これは部屋に飾っている。
【1/29 椎葉神楽(仲塔神楽)】
翌日は宮崎県の北西部にある椎葉村の「仲塔神楽」。椎葉神楽といえば国指定の重要無形文化財であり、仲塔神楽は椎葉村内の27集落で伝えられる神楽の一つ。観に来た人が多かったのは土曜というのもあるけど(座る場所がまったくなかった)、「国指定」の神楽を見てみたいというのもあったかもしれない。自分がそうなんだけど。椎葉に行くのは遠いし。
神庭の紐、太鼓、面などの道具の年季と精巧さは前日の広原神楽とは違う。面を着けるときは直接触れず、紙を使うようにしていた。
最初に舞われたのが「荒神」。荒神面を着けての一人舞い。祝手(ほおて。椎葉神楽では舞手をこう呼ぶそうな)は地元の若い男性。この舞が一番面白かった。この後の「火の神」(二人の舞)、年配の方による「鬼神」は単調な動作の繰り返しに感じて自分は退屈だった…。
伴奏は太鼓のみ。ただ、この日は椎葉村から来たおばちゃんたちがたまたま宿泊していて、「せり唄」を歌ってくれた。歌詞は即行らしい。神楽は男性が舞うものなので、女性が参加する手段とも言ってたような違ったような…。あと、最後のほうには客席にいた男性が飛び入り参加していた。
椎葉神楽は修験道の影響を受けているとも言っていた。鬼神のなかで面棒を持って山芋を掘る仕草があるんだけど、これなんかは山の生活が表現されている。椎葉の歴史と暮らしが、この椎葉神楽には反映されている。
台風で被害を受けたけど、この椎葉神楽を守っていきたいとも言っていた。









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