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Monday, May 09, 2005

九州トレーニングセール(速報)

P5090008 本日、夏晴れのJRA宮崎育成牧場(宮崎市)で、サラブレッド2歳を売買する九州トレーニングセール(主催:鹿児島県軽種馬協会)が行われた。昨年はKRA(韓国馬事会)の初の参加で話題となった同セール、今年は上場馬の半数を韓国関係者が購買。市場全体の取引成績、盛り上がりともに昨年を上回るものになった。


P5090025 韓国関係者による購買の期待もあって、今年は昨年の16頭を大幅に上回る64頭が参加(牡23頭、牝41頭。3頭が欠場)。九州だけでなく、北海道や東北からの参加も目立った。商品が集まれば、買う人も集まる――購買者も昨年の9組(2団体と7名)を上回る30名以上。
 購買者がスタンドで見守るなか行われた、朝9時からの騎乗供覧。基本的には併せる形で各馬ともラスト1Fのタイムを競い、走りっぷりや仕上がりをアピールした。幼さを見せてヨレまくる馬もいれば、11秒台前半の好時計を出す馬も。佐賀競馬場からは鮫島JKや真島JKなどが駆けつけて騎乗していた。ちなみに、昨年は1時間程で終わったが、今年は2時間半ほどかかった。

P5090062 13時半からのオークション。最初から3連続で落札させたのが、ソウル競馬場の果川(カチョン)馬主クラブ。その後も積極的に競り落とし、最終的に30頭(牡10頭、牝20頭)を購入した。今回投じた資金は税込で5460万円。購買馬の価格帯は126万~210万円。
 KRAは牝馬のみ4頭を購入。価格帯は126万~141万7500円、総額は535万5000円。夏にオープン予定の釜山競馬場でデビューする。
 今回、韓国関係者が購入したのは上場馬全体の半分に当たる。韓国に昨年輸出された日本産馬の活躍が彼らの見る目を変えているし、価格帯の低い九州トレーニングセールが彼らの需要レベルにマッチしているからこその成績と言える。関係者は「満足」のコメントを残していた。今後は千葉と北海道であと30頭購入したいとのことだが、韓国の外国産馬は2万ドル以内という制限があるので、果たして価格レベルの上がるセリで満足いく買い物が出来るかどうか。

P5090015 国内関係者の購買も昨年以上の盛り上がりが見られた。
 昨年は3名が1頭ずつ買っただけで、今年もお台から値段が上がらず取引が決まる形が多かった(特に韓国関係。彼らは200万以上は手を出さない)。そんななかで5頭ほど、活発なセリが行われた。これは九州セールでは珍しい(?)現象。
 プリンセストリテ3(牡、父デザートキング)は250万円で始まり、マッチレースの末に410万円(税抜)で柏木務氏が競り落として拍手が起こった。一番時計のジェムアンクレット2003(牡、父ハンセル)は190万円で始まり、山本光明氏が400万円(税抜)で競り落とした。
 一般購買者による取引成立は12頭(牡7頭、牝5頭)で価格帯は52万5000~430万5000円、総額は2583万円。100万台が3頭だけだった昨年とは大違いだった。

P5090016 取引成績は売却頭数46頭(牡17頭、牝29頭)で売却率は71.9%(前年は9頭で56.3%)。総額は8578万5000円で前年比428.1%増。
 平均価格は186万4891円。前年が180万4833円で微増程度に思われるかもしれないが、昨年は日本軽種馬協会(JBBA)が購入した630万円の馬が1頭で引き上げたようなもの。他の馬だけで計算すれば124万3000円になるので、1.5倍増と考えてもらっていい。韓国関係者、一般購買者ともに昨年より上がっている。

 関係者のコメントは以下の通り。JBBAは副会長や理事など、幹部が駆けつけていて力の入れようを感じた。
 データや結果を詳しく調べて、当日の様子、自分の感想なども添えて改めてレポート書きます。近日中にアップ予定。2年連続足を運んでる千葉のセリは今年は行けないので、もうこれだけです(-_-; セリ前に書いていた九州トレーニングセールへの期待もご一読を。
 ちなみに、宮崎産馬は3頭とも主取り。個人的サプライズは、アレチャンピオンの産駒がいたこと。つまり、母父がチャンピオンスターってこと(ToT) ポニーの「ひかる」が亡くなってたのはショックだった…(お墓に手を合わせた)。

ミン・グンイル氏(果川馬主会事務局部長)
「今回購入した馬が韓国で活躍することを期待しています」
「アメリカでも外国産馬を買う予定なんですが、(その分も)日本で買っていいですね。北海道では馬主が直接買います」
「今回たくさん購入した理由ですか? 昨年、JBBAに寄贈していただいた競走馬が活躍しています。そのおかげで他の国の馬より日本産馬の人気が高まってますし、私たちの意識も変わっています。もう一つの理由は、運送費など経費が安くすむこと(日本からならフェリーで40万以内ですむが、他の国の馬は高くなる)。今回の結果には満足しています」

パク氏(トレーナー)
「今回購入した馬の出来は良いと思います」
「日本産馬の魅力は価格が安いこと。これが一番。なかでも、九州が一番安い」

今原照之氏(JBBA副会長)
「非常に良いセリでした。今年は上場頭数が64頭で、売れたのは46頭。売却率が71.9%。うち韓国が34頭で、他の方が12頭ですからね」
「地方競馬の廃止などで国内市場が小さくなっていますから、販路を拡大しないといけません。韓国では2年間の販売活動を行ってるんですが、市場調査もやったんです。そしたら、韓国では“日本の馬は値段が高くて走らない”という悪評があったんですね。昨年は韓国に16頭購入していただきましたが(他に香港が1頭)、彼らが買った馬の3倍の値段の馬をJBBAの調査馬として寄贈しました。それがよく走った。それで“日本にもいい馬がいるじゃないか”と思えてもらえた。馬を売るのは大変なことですが、いい馬が出たことで変わった。今回の馬が向うで活躍して、さらにつながるようになってほしいですね」
「(韓国の関係者は)千葉と、23日の北海道市場でも購買する予定です。あと、30頭は買うと思います」
「安心はできないけど、第一歩が印せた。意義深いセリでした」

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Comments

釜山競馬場へ先日行ってまいりました。
まだオープンしてなかったので模擬競走を見てきました。

韓国馬事会の人いわく「オープンは2ヵ月後だよ」とのこと。

Posted by: すみのえ | Tuesday, May 10, 2005 at 04:51 AM

>すみのえ様

情報ありがとうございます。
自分がもらったリリースには「今秋オープン予定」と書いてあったんですが、
KRAのサイトを見たら4月末から開催日程が付いてたので「あれれ?」となってしまいました。
そうですか、2ヵ月後ですね。

Posted by: てるKUN | Tuesday, May 10, 2005 at 11:28 AM

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