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Monday, June 13, 2005

串木野浜競馬

 4月29日(祝)に鹿児島の串木野市で行われた「第48回串木野浜競馬大会」のレポートです。

【鹿児島県の串木野市】
 薩摩半島の西付け根に位置する串木野市。東シナ海に面する人口26万人の町で、遠洋まぐろ漁業や甑島列島のアクセスポイントとして知られる。
 特産品は冷凍まぐろ、さつま揚げなど。日本でここだけのまぐろラーメンもある。他は焼き竹塩、仙人みそ、サワーポメロなど。焼酎は、最近はコンビニでもよく見かける赤い瓶の芋焼酎「海童」の濱田酒造がある。

【串木野市の浜競馬】
 串木野市の照島海岸は、薩摩半島の西側にある日本三大砂丘のひとつ吹上浜(全長約47km)の北端にあたる。この照島海岸で4月29日に行われるのが串木野浜競馬だ。
 第48回大会を告げる、串木野市サイトの案内にはこう書かれていた。

 日本三大砂丘の一つ・吹上砂丘の照島海岸約2,000mを利用して行われます。
 レースは軽種(競走馬)、中半血種(軽種と輓馬の中間)、輓馬(農耕馬)、ポニーの部に分けて午前中に11レース、午後から決勝11レースを行います。
 なかでも、輓馬・ポニー等のレースは砂丘に乗り上げる馬、海にとび込む馬等、ユーモラスなレースが見られます。
 ちなみに、南九州の草競馬といえば、11月に宮崎県の綾町で行われる綾競馬もある。

【照島海岸までの道のり】
 さて、宮崎から照島海岸までの道のり。串木野市は初めて足を踏み入れる土地である。
 まずは、鹿児島市まで。前回はJRの特急(往復5000円)だったけど、高速バス(往復4500円)を利用することにした。今回は自腹なので、少しでも出費を抑えないと…。早朝の始発に乗って、鹿児島までずっと寝ていた。
 9時、JR鹿児島駅に到着。ここからが未知の領域。鹿児島本線に乗る。串木野駅まで30分ほど。10時前に到着した。
 串木野駅は木造の小さい駅。駅の近くも「小さい町」という雰囲気だ。海が近いし、荒尾に似てると思った。
 サイトの案内には、9時10分から1時間おきに無料送迎バスを運行しますと書いてあった。これに乗るため待つ。他の人も待つ。ところが…コネ━━Σ(゚д゚lll)━━ヨ!!! 10分過ぎても来ない。周りの人たちも「どうしたのかしら…?」と怪しい雰囲気に。自分たちは浜競馬行きを示す案内板で並んでたんだけど――そういえば、10時10分頃にちょっと離れた場所にあった小さいバスが出発していた。さらに過ぎてゆく時間のなかで「ああ、あれだったんだ…あれしかない! さふざけんな、タココラァ!!ヽ(`Д´)ノ」と思った。
 まあ、過ぎたことはしょうがない。次のバスまで時間を無駄にするのはもったいないので、歩くことにした。漫画『包丁人味平』のなかで、マイク赤木が「時は金なり」と言ってたからね。レースはすでに始まってるし。駅の地図で照島海岸の大まかな場所を確認して、大きな道を南に向け出発。暑い…。この日は快晴で、陽射しが強かった。30度はあったと思う。まさに「炎天下」。そんななかを歩くはしんどかった…。しかも、場所ははっきり把握していないし。「バスのせいでこんな目に…」と思いながら、ひたすら歩いた。
 30分ほど歩いて、やっと臨時の駐車場に。だりかった~(;´Д`) あとは人の流れに着いていくだけ。丘をのぼって松林のなかに入ると、向うに人の群れと海岸が見えた。
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【照島海岸】
 照島海岸はきれいな砂浜だった。砂は白いし、海の色もきれいで、砂浜がずっと伸びているロケーションも絶好。これがこの日、天然の競馬場となっていた。人がいじっているのは、ゴール地点に柱を立てて張られたロープだけだ。
 砂浜の競馬は、静岡県相楽町でも行われている。海外にもあって、自分はアイルランドのレイタウン砂浜競馬を収録したビデオを持っている(譲ってもらった)。このビデオにはスイス・サンモリッツの氷上競馬も入っている。
 さて、串木野浜競馬。防波堤が天然のスタンドになっていて、人々はそこで観戦している。馬が走るのは波打ち際。観客との距離は遠く、中央競馬のダートレースに近い。目の前を馬が疾走した綾競馬とは違う。でも、景色がいい(・∀・)
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【プログラム】
 プログラムが500円で売られていた。内容は番組表とスポンサーの広告。表紙には数字(例:000148)が「抽選くじ番号」として書かれている。このプログラムがくじも兼ねているのだった。賞品は特等1本、一等1本~五等25本と書かれているだけで、内容はわからない。受付の人に「特等はなんですか?」と聞いたら、「ハワイ旅行です…(間が5秒ほど)…いや、掃除機かな」と言われた。なんだよ、その落差は?(´゚д゚`)
 レースは以下の通り。午前が予選で、午後が決勝。つまり、どの馬も1日に2走はする。「地元馬」というのは地元で生産された馬で、このレースだけメンバーが既に決まっており、5着まで副賞が付いていた。

 ~ 開会式 & 小牟田五ツ太鼓打ち鳴らし ~

1R ポニー予選レース(800m、13頭)
2R 輓馬予選レース(800m、6頭)
3R ポニー予選レース(800m、13頭)
4R 輓馬予選レース(800m、6頭)
5R ポニー予選レース(800m、13頭)
6R 輓馬予選レース(800m、6頭)
7R ポニー予選レース(800m、13頭)
8R ポニー予選レース(800m、12頭)
9R 中半血種予選レース(1,000m、7頭)
10R 軽種予選レース(1,200m、7頭)
11R 軽種予選レース(1,200m、7頭)

 ~ 昼食 & ポニー試乗会 & 日向ひょっとこ踊り ~

12R 串木野郵便局長賞(ポニーE級、800m、?頭)
13R 南日本新聞社賞(ポニーD級、800m、11頭)
14R 日置地区農業共済組合長賞(ポニーC級、800m、12頭)
15R 串木野商工会議所会頭賞(輓馬B級、800m、5頭)
16R 串木野市愛馬同好会長賞(ポニーB級、800m、11頭)
17R 日高水産加工(有)賞(ポニーA級、800m、?頭)
18R 串木野市愛馬同好会長賞(輓馬A級、800m、?頭)

 ~ お楽しみ抽選会 ~

19R 真砂賞、串木野市観光協会長賞、串木野郵便局長賞(地元馬、ポニー・輓馬800m、中半血種1,000m、8頭)
20R 鹿児島県観光連盟会長賞(中半血種、1,000m、6頭)
21R 鹿児島県観光連盟会長賞(軽種B級、1,200m、6頭)
22R 串木野市長賞(軽種A級、1,200m、6頭)


【午前のレース(ポニー、ばん馬)】
 自分が着いたのは、第6レースが行われているとき。輓馬のレースだった。
 輓馬といえば、北海道のばんえい競馬。自分は夏の北見、秋の岩見沢、真冬の帯広で観たことがある。でも、それは「輓馬がソリを曳くレース」。騎手が乗って歩くのは本馬場入場のときだけ。走るのは宮崎神宮流鏑馬で見ている。「輓馬に人がまたがって走るレース」は今回が初めてだ。
 自分はゴール地点にいた。1頭すでにゴールしていて、残りは4頭。この馬たちがなかなか動かない。ゴール直前で仲良く静止してしまい、笑われていた。
 次の7、8レースはポニーのレース。この日走っていたポニーは、綾競馬でも見かけた名前が多かった。春はここ、秋は綾が出番なんだろう。
 綾競馬でわかったことだけど、ポニーはゴールさせるだけでも大変。どうも思い通りには走ってくれないみたいで。まあ、ギャラリーはそれが観てて楽しいんだけど。さすがに、海に子供もろとも突っ込む馬はいなかった。
 数レースを見て気づいたのは「いい加減」なこと。別に悪く言ってるんじゃない。進行について、綾競馬は実際の競馬を模倣してる部分はあったけど、串木野浜競馬はなし。発走は馬が集ったら「はい、スタート」といった感じだし、実況は何かしゃべってるだけ。いろいろとミスも多い。でもまあ、気にする人はほとんどいなかっただろう。
 出走前の馬が集る場所に行ってみた。うお~~、臭~~い!(T0T) 馬が糞をボトボト落としてるのに、拾う人がいない。放置されたまま。さすがに我慢できず、逃げた(^-^;
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【馬の待機所】
 馬たちの「出張馬房」は松林の中にあった。松をロープで結んだ、これまた天然のものだ。木陰のおかげで、暑さしのぎもできる。
 馬たちはほとんど動かない。直立不動。輓馬の足もとは、深いくぼみができている。前がきで土を掘るからだ(輓馬の蹄はでかい)。
 馬の近くでは関係者が水や餌を与えたり、鞍をセッティングしたり。お客さんもたくさんいて、馬をながめて楽しんでいた。
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【午前のレース(軽種)】
 午前の最後はサラブレッドの2レース。1200mのスプリント戦だ。スタート地点は遥か彼方。なかなかスタートしない。
 でも、スタートしたらあっという間だった。さすがに速い。写真を見て思ったけど、走る姿も美しい。しかも、バックは青色の海と空だ。
 レース前にアナウンスで「中央競馬でも走っていた競走馬たちです」と言ってたけど、それ本当か~? 1頭か2頭、いたかもしれないけど。綾競馬みたいに、休養してる現役の地方馬もまじってんじゃないの。綾競馬でも同じこと言ってたな。
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【売店】
 草競馬はお祭りなので、売店もたくさんある。りんご飴や綿菓子などの露店、おにぎりなどの食べ物を売る店、地元物産を扱う店が並んでいた。
 なかでも目についたのは「ばふ~ん饅頭」。馬の帽子をかぶった若者たちが売り歩いてたし、アナウンスで何度も紹介していた。1箱300円と安かったけど、金を鹿児島市で使いたかったので買わなかった。ああ、極貧(ToT)
 地元物産は「サワーポメロ」「ぽんかん」「まぐろカレー」など。焼酎の試飲もあった(もちろん飲んだ)。
 かなり暑かったので、飲み物やかき氷がよく売れていたと思う。
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【お昼】
 1時間ほど休憩。
 家で作ってきた大きな弁当を広げる家族が多い。まるで、運動会。自分は独りでお昼ごはん(´・ω・`)ショボーン 売店で買った「おにぎり3個(具なし、100円)」と「烏龍茶」だ。青空の下で食べるのは美味しかったけど。
 自分の近くでは、わが宮崎県の日向ひょっとこ踊りをやっていた。これ、女性もいるんだよね。
 それにしても…暑いよ!ヽ(`Д´)ノ 陽射しが強い強い…。水分をどんどん奪われる。この日、売店で飲み物を3本買って飲んだ。
 波打ち際を歩いてみる。水で締まって固くなっている。波の当たっていない、湿り気のある部分はややソフトな状態。
 この日はサンダルだったので、海の中にも入ってみた。ひんやりして気持ちよかった。
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【午後のレース】
 午後の決勝レーススタート。
 トロフィー、盾、優勝旗などが掛けられており、勝者が持って帰る姿に拍手が送られる。
 ポニーは上のクラスになると、速いのがいてビックリした。まっすぐにピューンと駆けていく。2頭のマッチレースが多かったように思う。輓馬でも速いのがいた。
 地元馬レースは、距離にハンデを付けたレース。副賞がたくさん付いていたし、この日のお客さんから集められた賞金が優勝者に贈られた。こういうのは、明治や大正の競馬でやってたような気がする。
 最後はサラブレッドの決勝レース。手際の悪い進行のせいで、なんと東西のGIファンファーレがレース前に4回ほど流れた(笑) 1着馬(ヨシノスマイル)の騎手はゴール時にガッツポーズ。優勝旗を持つ姿が誇らしげだった。
 さて…。じつは、午後に入ってからお客さんの数は減っていた。最後のレースでは半分もいなかったような…。辛いほどに暑かったし、似たような内容のレースが続いていたから(距離の変化もないし)。かくいう自分が飽きていた(^-^; でも、お楽しみ抽選があったから帰らなかった。
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【お楽しみ抽選】
 さて、お楽しみ抽選。予定が変わって、後ろの時間にずれ込んでしまった。
 賞品は五等が25本で「焼酎、さつま揚げ、温泉セット」、四等が15本で「壁掛け時計、さつま揚げ、焼酎」、三等が10本で「ヘアドライヤー、焼酎、まぐろ」、二等が5本で「サーキュレータ、焼酎、まぐろ」、一等が1本で「食器乾燥機、焼酎、まぐろ」、特等が1本で「電気掃除機、焼酎、まぐろ」。自分はプログラムを2冊持ってるので、数字は2つ。ここでわかったけど、分母は300。意外と少なかった。6人に1人は何か当たる。
 五等から当選番号が読みあげられる。四等が当たった(b´∀`)b <Vamos!! もう一つの番号は「147」。三等ダメ、二等ダメ、一等ダメ。何もナシか…特等か!? 番号がゆっくり読み上げられる。
 アナウンス「ひゃく…」 自分「ふむふむ(・∀・)」
 アナウンス「よんじゅう…」 自分「マジかよ、いけるかも…Σ(||゚Д゚)」
 アナウンス「はち」 自分「ひとつ違いかよ!ヽ(`Д´)ノウワァァン」
 自分、悲しかったとです(´・ω・`) (´・ω:;.:... (´:;....::;.:. :::;.. .....
 「なんでひとつ違いなんだよ」と恨み節をこぼしつつ、賞品を受け取りに。大きな壁掛け時計、さつま揚げ、サワーポメロのリキュールをいただいた。でも、荷物大きすぎ(´・ω・`) 抱え持たないといけない。壁掛け時計も入る紙袋を用意してほしかった…というのは贅沢な悩みか? 特等も当たってたらもっと大変だったはず…と思うと、悔しさがまぎれた。

【鹿児島市へ】
 帰りはいいタイミングで無料バスに乗ることができた。やはり、あの小さいバスだった。快適だった。
 まぐろラーメンを食べたいけど、お店を探す余裕がない。駅の近くにあればいいのに。
 近くのスーパーに寄ることにした。烏龍茶1リットルを105円で買った。浜競馬に行く前に買っておけばよかった(ノД`)

鹿児島市
 17時頃、鹿児島駅に到着。高速バスに乗るまでの1時間、アミュプラザをまわることにした。
 まずは、地下のフードコートへ。お腹がすいてたから(´・ω・`) 食べたのは源火の「塩ラーメン」(450円)。スープだけでもいけそうなほどに美味かった。安いし。
 お次は天文館むじゃきの「白熊」。鹿児島に来たら、これは絶対に食べておきたい。今回はラーメンを食べた後なので「ミニ白熊」にした。至福のひとときを味わった(ToT)
 食事が終わったら6Fへ。観覧車「アミュラン」に乗りたいけど、時間も金もない。桜島をながめる。この日は晴れてて、山頂まで見えた。
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【宮崎へ】
 18時頃、宮崎行きの高速バス「はまゆう号」に乗車。2時間45分の旅。
 高速バスはモニターでビデオを流す。今回はニコラス・ケイジ主演の天使がくれた時間(THE FAMILY MAN)。初めて観る映画だ。イヤホン付けて観賞……え~ん、泣けたよ~・゚・(ノД`)・゚・ この映画に出会えたのが、今回の一番の収穫だったかも。
 休憩のため、サービスエリアに寄る。少し寂れた雰囲気がなんか好きだ。小さい頃に親と車でドライブしたし、20を過ぎてから高速バスで各地に行ったからかな。

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Tracked on Wednesday, June 29, 2005 at 04:57 AM

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