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Monday, June 10, 2013

7年ぶりの東京・神奈川(その4)

 これから書くのは、ここ2、3年でもっとも辛い思いをした夜のお話である。久しぶりの上京1日目だったのだけど、あまりの辛さに、いきなり宮崎に帰りたくなったほど……。この日の夜のことは、トラウマとして未だに残り続けている。

【八丈島料理】
 東京競馬場で競馬評論家のIさんとUさん、会社時代の先輩だったKさんと合流して4人になった我々は原宿に向かった。自分の歓迎会のためである。お店は自分がリクエストしておいた『八丈島料理 はっとり原宿店』。宮崎に帰省してから、東京に出てくると、必ずこの店に行っている。八丈島の料理と焼酎が目当てだからだ。八丈島の料理といえば「くさや」だろうけど、島寿司や明日葉が美味しいのだ。八丈島や近辺の島は芋焼酎作りが盛んで、独特の美味しさを持った焼酎が多い。ちなみに、麦麹を使っているのが特徴だ。
 雑居ビルのエレベーターを4階まで上がる。自分たちは18時の入店で、お店の一番乗りらしかった。他に客はいない。4人ちょうどのテーブルに座って、メニュー表を眺める。年長っぽい男性の店員が対応をしていた。初っ端だし、メニュー選びにちょっと時間が掛かる。このとき、他の3人は気づいていなかったのだけど、自分だけは気づいていた。店員が「はよしろや!」という感じの態度と表情だったことに。自分、こういう無礼なのはムッチャ気にするんだよあ。これで、かなり嫌な気分になった。他のことは忘れたけど、店員の態度が良くなかったことは鮮明に憶えている。自分1人だけだったら、文句言ってた。
 いろいろ美味しいものがあるなかで、自分の大好物は「明日葉の天ぷら」である。これを1皿まるまる食べる。パリパリした食感と味が最高なのだ。もちろん、今回も頼んだ。でも、自分とUさんは「あれ?」となった。「量が減ってない?」と。喜びも半減してしまった。
 焼酎で真っ先に頼んだのは「青酎」。八丈島からさらに離れた小さい島の青ヶ島で作られている焼酎だ。アルコール度数が高いというのもあるんだけど、これが野性味あふれる口当たりなんだよなぁ。久しぶりの青酎を堪能した。他の人たちも気に入ったようで、ガンガン頼んでいた。自分の2杯目は八丈島の磯娘。こちらは、フルーティーな口当たりで、これもたまらないものがある。ちなみに、自分は焼酎は2杯までしか飲まないので、ここまで。
 料理や焼酎で堪能させてもらったけど、店員の態度やらマイナスが多かったので、正直、次行くかは微妙だ。で、自分に追い打ちをかけたのが、この店だけで6300円もお金がかかったこと。割り勘だったんだけど、自分は焼酎を2杯しか飲んでいない……。これは凹んだ。現金な話で申し訳ないけど。
 しかし、試練はまだまだこれからだったのだ……。
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【麺ジャラスK】
 原宿のお店を出たところで解散することに。自分にはこの後、2つのプランがあった。
 1つ目はTOHOシネマズ六本木ヒルズに映画を観に行くこと。競馬誌編集者のSさんに『監督失格』という映画を観ることを強く勧められていたからだ。あるAV監督とAV女優のドキュメンタリーで、自分が知っている人たちだし、じつはこの2人の作品を以前に観たことがあった。この映画は宮崎ではやらないから、東京で観るしかない。観る機会は、1日目の夜のレイトショーか、3日目の朝のTOHOシネマズ川崎だけ。後者は通常料金になってしまう。
 2つ目はプロレスラー・川田利明のお店『麺ジャラスK』に行くこと。プロレスファンとしては行きたい。本人はプロレスをほぼリタイアして、真摯にお店を経営しているようだ。東京行く前に弟と話題にしたから、行きたい気持ちは強くなっていた。
 で、自分の選択は「麺ジャラスKに行く」になった。ちょっと離れた場所にあるけど。お店に行ったら、横浜の関内に移動して、ネットカフェに泊まることにした。映画は3日目の朝に川崎で観ればいい。
 誤算だったのは、酔っぱらったUさんがついてきてしまったこと。1人で行かなかったことを、今でも激しく後悔している。仲良しのUさんには世話になりっぱなしだから、追い返すことができなかった……。
 お店は小田急小田原線の成城学園前駅から歩いて10分の場所。ちょっとわかりづらい。初めての土地で、周りは暗いし。もっとも、それよりも酔っ払いをなだめながら歩かせるほうが大変だったけど。不安はどんどん大きくなっていた。
 お店に入る。店内はそれほど大きくない。厨房を見ると、川田さん本人が立っていた。緊張感が増す。テーブル席に座り、メニュー表に目を通す。自分は「味噌カレー麺」を注文するつもりだった。しかし、それらしい文字が見当たらない。「あれ?」とメッチャ焦る。しょうがなく、「麺ジャラスK」を2人分頼んでみた。
≪注:これから書くことは思い出すだけでも辛いことで、気分が悪くなってきた≫
 すると、運ばれてきたものの表面が赤い! 激辛が来てしまった……。自分は辛い物がものすごく苦手なのだ。だから、「味噌カレー麺」にしたかったのに。表面が黄色のものを頼みたかったのに……。しかし、頼んだ以上はもう食べるしかない。食べる……。辛い! とにかく辛い! なんで、辛麺なんてブームになってんねん(しかも宮崎で)。汗が出る出る。辛味以外の味なんてわからない。それでも、食べる。
 いや、自分だけのことなら我慢できる。でも、酔っ払いはどうすることもできない。Uさんが、大きな声で「ひぃ~!」とか何かしら喚き続けながら食べているのだ。自分は一生懸命になってなだめようとする。でも、止まらない。やはり、酔っ払いを連れてきたのは大失敗だった。自分の耳に、川田さんが怒ってるらしい声が入ってくる。「嫌がらせだろ」とか。自分の焦りに、情けない気持ちや怒りがプラスされて、自分はUさんを脅し気味に黙らせる方に変わる。そして、Uさんの分のも食べることにした。原宿で飲み食いした後に、2人分のラーメン、しかも激辛はきつい。でも、食べるしかない……。汗が出るだけ出まくっていたのを憶えている。本当に汗だくだったんだよ……。
 なんとか完食した。すぐに店を出ることにした。お会計は2人分(1700円)を払った。きついけど、そうするしかなかった。厨房を見ると、川田さんが「ありがとうございます」と言ってくれた。自分は、豊真将のように、90度上体を折り曲げて、頭を下げた。そして、店を出た。
 ちなみに、このときのことはUさんには話していない。会っても話題にはしなかった。Uさんが悪かったとか、全然思っていない。悪いのは自分だから。でもまあ、酔っ払いには気を付けないとね(汗)
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【横浜へ】
 さて、関内のネットカフェに移動しないといけない。その前に、目の前の酔っ払いをどうにかしないと(苦笑) なんと、Uさん。さらに自分に着いてこようとしてきたのだ。自分はUさんを新宿行きのホームに連れて行き、半ば置き去りにするようにして逃げた。ちなみに、その後は無事だったらしい。たしか、新宿で飲み直したとか言ってたような。
 自分は別ホームで乗車。遅くなって、スケジュールがタイトだったのだ。まずは、JRと連絡する登戸駅に。そこでJRに乗り換えた。結果的なルートは(終電間際だったから、その場その場で考えた)、登戸から南武線で武蔵小杉へ、横須賀戦で横浜へ、そして根岸線で関内へというものになった。さすがに、首都圏は深夜の0時半をまわっても電車が走ってるだけのことはある。電車の人ごみのなかで、いろいろ懐かしさを感じた。武蔵小杉の乗り換えでは、めっちゃ歩いたな……。

【ネットカフェ泊】
 自分が利用したのは、関内駅から歩いてしばらくの雑居ビルにあるお店だった。10時間パック1000円という値段の安さに釣られた。ところが、受付で言われたのは、1000円の席が満席だと。1300円の席ならあると。うう、300円余計な出費だ……。
 部屋に行ってビックリ。広めの部屋を狭く仕切ってるだけ。ちょっと汚い。天井は筒抜け。まあ、こんなもんなんだろうけど。一番辛かったのは、黒のソファ椅子があまりリクライニングできないこと。しょうがないから、座る部分と足置きの上で、身体を縮こめて横になったよ……。部屋が真っ暗にならないことも辛かった。周りに人の気配がすることも。おかげで、なかなか眠れなかった。
 そして、誤算だったのは喉が渇いていたこと。辛いの食べたせいで。このお店、フリードリンクがなかったんだよ。トイレで水を飲んでしのいだ。それよりもまずかったのは、辛いの食べたせいで、胃腸が壊れたこと(涙) 腹痛と下痢に襲われたのだ。トイレに行ったよ。
 もう、眠れないし、喉はカラカラだし、腹は痛いしで本当に辛かった。辛かったことを思い出して、宮崎がメチャクチャ恋しくなったよ……。
 でもまあ、なんとか4時ごろに眠りにつけたから、5時間は眠れたのかな。朝の9時ごろに店を出た。「もう、ネットカフェは使わん!」と心に決めた。つーか、値段で決めちゃダメだよね。

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