Monday, June 13, 2005

串木野浜競馬

 4月29日(祝)に鹿児島の串木野市で行われた「第48回串木野浜競馬大会」のレポートです。

【鹿児島県の串木野市】
 薩摩半島の西付け根に位置する串木野市。東シナ海に面する人口26万人の町で、遠洋まぐろ漁業や甑島列島のアクセスポイントとして知られる。
 特産品は冷凍まぐろ、さつま揚げなど。日本でここだけのまぐろラーメンもある。他は焼き竹塩、仙人みそ、サワーポメロなど。焼酎は、最近はコンビニでもよく見かける赤い瓶の芋焼酎「海童」の濱田酒造がある。

【串木野市の浜競馬】
 串木野市の照島海岸は、薩摩半島の西側にある日本三大砂丘のひとつ吹上浜(全長約47km)の北端にあたる。この照島海岸で4月29日に行われるのが串木野浜競馬だ。
 第48回大会を告げる、串木野市サイトの案内にはこう書かれていた。

 日本三大砂丘の一つ・吹上砂丘の照島海岸約2,000mを利用して行われます。
 レースは軽種(競走馬)、中半血種(軽種と輓馬の中間)、輓馬(農耕馬)、ポニーの部に分けて午前中に11レース、午後から決勝11レースを行います。
 なかでも、輓馬・ポニー等のレースは砂丘に乗り上げる馬、海にとび込む馬等、ユーモラスなレースが見られます。
 ちなみに、南九州の草競馬といえば、11月に宮崎県の綾町で行われる綾競馬もある。

【照島海岸までの道のり】
 さて、宮崎から照島海岸までの道のり。串木野市は初めて足を踏み入れる土地である。
 まずは、鹿児島市まで。前回はJRの特急(往復5000円)だったけど、高速バス(往復4500円)を利用することにした。今回は自腹なので、少しでも出費を抑えないと…。早朝の始発に乗って、鹿児島までずっと寝ていた。
 9時、JR鹿児島駅に到着。ここからが未知の領域。鹿児島本線に乗る。串木野駅まで30分ほど。10時前に到着した。
 串木野駅は木造の小さい駅。駅の近くも「小さい町」という雰囲気だ。海が近いし、荒尾に似てると思った。
 サイトの案内には、9時10分から1時間おきに無料送迎バスを運行しますと書いてあった。これに乗るため待つ。他の人も待つ。ところが…コネ━━Σ(゚д゚lll)━━ヨ!!! 10分過ぎても来ない。周りの人たちも「どうしたのかしら…?」と怪しい雰囲気に。自分たちは浜競馬行きを示す案内板で並んでたんだけど――そういえば、10時10分頃にちょっと離れた場所にあった小さいバスが出発していた。さらに過ぎてゆく時間のなかで「ああ、あれだったんだ…あれしかない! さふざけんな、タココラァ!!ヽ(`Д´)ノ」と思った。
 まあ、過ぎたことはしょうがない。次のバスまで時間を無駄にするのはもったいないので、歩くことにした。漫画『包丁人味平』のなかで、マイク赤木が「時は金なり」と言ってたからね。レースはすでに始まってるし。駅の地図で照島海岸の大まかな場所を確認して、大きな道を南に向け出発。暑い…。この日は快晴で、陽射しが強かった。30度はあったと思う。まさに「炎天下」。そんななかを歩くはしんどかった…。しかも、場所ははっきり把握していないし。「バスのせいでこんな目に…」と思いながら、ひたすら歩いた。
 30分ほど歩いて、やっと臨時の駐車場に。だりかった~(;´Д`) あとは人の流れに着いていくだけ。丘をのぼって松林のなかに入ると、向うに人の群れと海岸が見えた。
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【照島海岸】
 照島海岸はきれいな砂浜だった。砂は白いし、海の色もきれいで、砂浜がずっと伸びているロケーションも絶好。これがこの日、天然の競馬場となっていた。人がいじっているのは、ゴール地点に柱を立てて張られたロープだけだ。
 砂浜の競馬は、静岡県相楽町でも行われている。海外にもあって、自分はアイルランドのレイタウン砂浜競馬を収録したビデオを持っている(譲ってもらった)。このビデオにはスイス・サンモリッツの氷上競馬も入っている。
 さて、串木野浜競馬。防波堤が天然のスタンドになっていて、人々はそこで観戦している。馬が走るのは波打ち際。観客との距離は遠く、中央競馬のダートレースに近い。目の前を馬が疾走した綾競馬とは違う。でも、景色がいい(・∀・)
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【プログラム】
 プログラムが500円で売られていた。内容は番組表とスポンサーの広告。表紙には数字(例:000148)が「抽選くじ番号」として書かれている。このプログラムがくじも兼ねているのだった。賞品は特等1本、一等1本~五等25本と書かれているだけで、内容はわからない。受付の人に「特等はなんですか?」と聞いたら、「ハワイ旅行です…(間が5秒ほど)…いや、掃除機かな」と言われた。なんだよ、その落差は?(´゚д゚`)
 レースは以下の通り。午前が予選で、午後が決勝。つまり、どの馬も1日に2走はする。「地元馬」というのは地元で生産された馬で、このレースだけメンバーが既に決まっており、5着まで副賞が付いていた。

 ~ 開会式 & 小牟田五ツ太鼓打ち鳴らし ~

1R ポニー予選レース(800m、13頭)
2R 輓馬予選レース(800m、6頭)
3R ポニー予選レース(800m、13頭)
4R 輓馬予選レース(800m、6頭)
5R ポニー予選レース(800m、13頭)
6R 輓馬予選レース(800m、6頭)
7R ポニー予選レース(800m、13頭)
8R ポニー予選レース(800m、12頭)
9R 中半血種予選レース(1,000m、7頭)
10R 軽種予選レース(1,200m、7頭)
11R 軽種予選レース(1,200m、7頭)

 ~ 昼食 & ポニー試乗会 & 日向ひょっとこ踊り ~

12R 串木野郵便局長賞(ポニーE級、800m、?頭)
13R 南日本新聞社賞(ポニーD級、800m、11頭)
14R 日置地区農業共済組合長賞(ポニーC級、800m、12頭)
15R 串木野商工会議所会頭賞(輓馬B級、800m、5頭)
16R 串木野市愛馬同好会長賞(ポニーB級、800m、11頭)
17R 日高水産加工(有)賞(ポニーA級、800m、?頭)
18R 串木野市愛馬同好会長賞(輓馬A級、800m、?頭)

 ~ お楽しみ抽選会 ~

19R 真砂賞、串木野市観光協会長賞、串木野郵便局長賞(地元馬、ポニー・輓馬800m、中半血種1,000m、8頭)
20R 鹿児島県観光連盟会長賞(中半血種、1,000m、6頭)
21R 鹿児島県観光連盟会長賞(軽種B級、1,200m、6頭)
22R 串木野市長賞(軽種A級、1,200m、6頭)


【午前のレース(ポニー、ばん馬)】
 自分が着いたのは、第6レースが行われているとき。輓馬のレースだった。
 輓馬といえば、北海道のばんえい競馬。自分は夏の北見、秋の岩見沢、真冬の帯広で観たことがある。でも、それは「輓馬がソリを曳くレース」。騎手が乗って歩くのは本馬場入場のときだけ。走るのは宮崎神宮流鏑馬で見ている。「輓馬に人がまたがって走るレース」は今回が初めてだ。
 自分はゴール地点にいた。1頭すでにゴールしていて、残りは4頭。この馬たちがなかなか動かない。ゴール直前で仲良く静止してしまい、笑われていた。
 次の7、8レースはポニーのレース。この日走っていたポニーは、綾競馬でも見かけた名前が多かった。春はここ、秋は綾が出番なんだろう。
 綾競馬でわかったことだけど、ポニーはゴールさせるだけでも大変。どうも思い通りには走ってくれないみたいで。まあ、ギャラリーはそれが観てて楽しいんだけど。さすがに、海に子供もろとも突っ込む馬はいなかった。
 数レースを見て気づいたのは「いい加減」なこと。別に悪く言ってるんじゃない。進行について、綾競馬は実際の競馬を模倣してる部分はあったけど、串木野浜競馬はなし。発走は馬が集ったら「はい、スタート」といった感じだし、実況は何かしゃべってるだけ。いろいろとミスも多い。でもまあ、気にする人はほとんどいなかっただろう。
 出走前の馬が集る場所に行ってみた。うお~~、臭~~い!(T0T) 馬が糞をボトボト落としてるのに、拾う人がいない。放置されたまま。さすがに我慢できず、逃げた(^-^;
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【馬の待機所】
 馬たちの「出張馬房」は松林の中にあった。松をロープで結んだ、これまた天然のものだ。木陰のおかげで、暑さしのぎもできる。
 馬たちはほとんど動かない。直立不動。輓馬の足もとは、深いくぼみができている。前がきで土を掘るからだ(輓馬の蹄はでかい)。
 馬の近くでは関係者が水や餌を与えたり、鞍をセッティングしたり。お客さんもたくさんいて、馬をながめて楽しんでいた。
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【午前のレース(軽種)】
 午前の最後はサラブレッドの2レース。1200mのスプリント戦だ。スタート地点は遥か彼方。なかなかスタートしない。
 でも、スタートしたらあっという間だった。さすがに速い。写真を見て思ったけど、走る姿も美しい。しかも、バックは青色の海と空だ。
 レース前にアナウンスで「中央競馬でも走っていた競走馬たちです」と言ってたけど、それ本当か~? 1頭か2頭、いたかもしれないけど。綾競馬みたいに、休養してる現役の地方馬もまじってんじゃないの。綾競馬でも同じこと言ってたな。
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【売店】
 草競馬はお祭りなので、売店もたくさんある。りんご飴や綿菓子などの露店、おにぎりなどの食べ物を売る店、地元物産を扱う店が並んでいた。
 なかでも目についたのは「ばふ~ん饅頭」。馬の帽子をかぶった若者たちが売り歩いてたし、アナウンスで何度も紹介していた。1箱300円と安かったけど、金を鹿児島市で使いたかったので買わなかった。ああ、極貧(ToT)
 地元物産は「サワーポメロ」「ぽんかん」「まぐろカレー」など。焼酎の試飲もあった(もちろん飲んだ)。
 かなり暑かったので、飲み物やかき氷がよく売れていたと思う。
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【お昼】
 1時間ほど休憩。
 家で作ってきた大きな弁当を広げる家族が多い。まるで、運動会。自分は独りでお昼ごはん(´・ω・`)ショボーン 売店で買った「おにぎり3個(具なし、100円)」と「烏龍茶」だ。青空の下で食べるのは美味しかったけど。
 自分の近くでは、わが宮崎県の日向ひょっとこ踊りをやっていた。これ、女性もいるんだよね。
 それにしても…暑いよ!ヽ(`Д´)ノ 陽射しが強い強い…。水分をどんどん奪われる。この日、売店で飲み物を3本買って飲んだ。
 波打ち際を歩いてみる。水で締まって固くなっている。波の当たっていない、湿り気のある部分はややソフトな状態。
 この日はサンダルだったので、海の中にも入ってみた。ひんやりして気持ちよかった。
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【午後のレース】
 午後の決勝レーススタート。
 トロフィー、盾、優勝旗などが掛けられており、勝者が持って帰る姿に拍手が送られる。
 ポニーは上のクラスになると、速いのがいてビックリした。まっすぐにピューンと駆けていく。2頭のマッチレースが多かったように思う。輓馬でも速いのがいた。
 地元馬レースは、距離にハンデを付けたレース。副賞がたくさん付いていたし、この日のお客さんから集められた賞金が優勝者に贈られた。こういうのは、明治や大正の競馬でやってたような気がする。
 最後はサラブレッドの決勝レース。手際の悪い進行のせいで、なんと東西のGIファンファーレがレース前に4回ほど流れた(笑) 1着馬(ヨシノスマイル)の騎手はゴール時にガッツポーズ。優勝旗を持つ姿が誇らしげだった。
 さて…。じつは、午後に入ってからお客さんの数は減っていた。最後のレースでは半分もいなかったような…。辛いほどに暑かったし、似たような内容のレースが続いていたから(距離の変化もないし)。かくいう自分が飽きていた(^-^; でも、お楽しみ抽選があったから帰らなかった。
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【お楽しみ抽選】
 さて、お楽しみ抽選。予定が変わって、後ろの時間にずれ込んでしまった。
 賞品は五等が25本で「焼酎、さつま揚げ、温泉セット」、四等が15本で「壁掛け時計、さつま揚げ、焼酎」、三等が10本で「ヘアドライヤー、焼酎、まぐろ」、二等が5本で「サーキュレータ、焼酎、まぐろ」、一等が1本で「食器乾燥機、焼酎、まぐろ」、特等が1本で「電気掃除機、焼酎、まぐろ」。自分はプログラムを2冊持ってるので、数字は2つ。ここでわかったけど、分母は300。意外と少なかった。6人に1人は何か当たる。
 五等から当選番号が読みあげられる。四等が当たった(b´∀`)b <Vamos!! もう一つの番号は「147」。三等ダメ、二等ダメ、一等ダメ。何もナシか…特等か!? 番号がゆっくり読み上げられる。
 アナウンス「ひゃく…」 自分「ふむふむ(・∀・)」
 アナウンス「よんじゅう…」 自分「マジかよ、いけるかも…Σ(||゚Д゚)」
 アナウンス「はち」 自分「ひとつ違いかよ!ヽ(`Д´)ノウワァァン」
 自分、悲しかったとです(´・ω・`) (´・ω:;.:... (´:;....::;.:. :::;.. .....
 「なんでひとつ違いなんだよ」と恨み節をこぼしつつ、賞品を受け取りに。大きな壁掛け時計、さつま揚げ、サワーポメロのリキュールをいただいた。でも、荷物大きすぎ(´・ω・`) 抱え持たないといけない。壁掛け時計も入る紙袋を用意してほしかった…というのは贅沢な悩みか? 特等も当たってたらもっと大変だったはず…と思うと、悔しさがまぎれた。

【鹿児島市へ】
 帰りはいいタイミングで無料バスに乗ることができた。やはり、あの小さいバスだった。快適だった。
 まぐろラーメンを食べたいけど、お店を探す余裕がない。駅の近くにあればいいのに。
 近くのスーパーに寄ることにした。烏龍茶1リットルを105円で買った。浜競馬に行く前に買っておけばよかった(ノД`)

鹿児島市
 17時頃、鹿児島駅に到着。高速バスに乗るまでの1時間、アミュプラザをまわることにした。
 まずは、地下のフードコートへ。お腹がすいてたから(´・ω・`) 食べたのは源火の「塩ラーメン」(450円)。スープだけでもいけそうなほどに美味かった。安いし。
 お次は天文館むじゃきの「白熊」。鹿児島に来たら、これは絶対に食べておきたい。今回はラーメンを食べた後なので「ミニ白熊」にした。至福のひとときを味わった(ToT)
 食事が終わったら6Fへ。観覧車「アミュラン」に乗りたいけど、時間も金もない。桜島をながめる。この日は晴れてて、山頂まで見えた。
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【宮崎へ】
 18時頃、宮崎行きの高速バス「はまゆう号」に乗車。2時間45分の旅。
 高速バスはモニターでビデオを流す。今回はニコラス・ケイジ主演の天使がくれた時間(THE FAMILY MAN)。初めて観る映画だ。イヤホン付けて観賞……え~ん、泣けたよ~・゚・(ノД`)・゚・ この映画に出会えたのが、今回の一番の収穫だったかも。
 休憩のため、サービスエリアに寄る。少し寂れた雰囲気がなんか好きだ。小さい頃に親と車でドライブしたし、20を過ぎてから高速バスで各地に行ったからかな。

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Thursday, April 28, 2005

宮崎神宮流鏑馬

 宮崎で一番大きい神社、宮崎神宮。この宮崎神宮で祀られているのが神武天皇(神武天皇の父母も)。その神武天皇崩御の日、4月3日に「宮崎神宮神武天皇祭 古神事 流鏑馬(やぶさめ)」が行われた。
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 宮崎神宮社務所でいただいた資料に、流鏑馬の由緒についてこう書かれている。

 神事流鏑馬は鎌倉武士の装束に身を固めた騎馬武者たちが、馬を疾駆して大弓で的を射る古神事です。新緑の神苑にくり広げられる勇壮華麗な春のこの神事は、さながら一幅の絵を見るように、なつかしい国振りの歴史を再現してくれます。古く、日向の国は(中略)良駿の産地でありました。流鏑馬の発祥はつまびらかではありませんが、神武天皇さま御東遷前の故郷で、古来敬神尚武の気風篤く、古武道精神の精髄ともいうべき流鏑馬が盛大に催されたことは当然でありました。
 自分の間違いでなければ、日本史では流鏑馬は「騎馬に乗って的を射るもので、武士の訓練のひとつ」だったような。たしか、鎌倉時代の武士の営みの項で教わったはず。その流鏑馬がどうやって神事になったかはわからないが、日本各地の神社で行われている。
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 つづいて、宮崎神宮の流鏑馬についての引用。
 神武さまの流鏑馬は昭和15年、紀元2600年を慶祝して復興されましたが、中世の頃には、秋のみのりの豊穣に湧き立つ農民たちが、大勢集って「ヤクサミ」という競べ馬を催す神事に変化しておりました。天保年間に高木正朝という紀伊の国人が著した『日本古義』に(中略)すでに草競馬に変化していたことがうかがわれますが、花の武道精神と土の匂いのする農耕のみまつりがめでたく結びついた、我が国ぶりの神事であるといわなければなりません。
 つまり、昭和15年に流鏑馬が復活した(戦時中のことはわからない)。中世の頃は草競馬として行われていた。新聞記事には、流鏑馬の目的として「五穀豊穣を願って」と書かれていた。
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 流鏑馬の行事について。ここで写真を使って紹介しているのは「流鏑馬本儀」。前日の2日には「流鏑馬行列」が行われる。衣装を着た射手や諸役の行列が大淀川河畔の川原祓斎場に向かって、「川原祓いの儀」を行うもの。この日、自分は大分にいたので、これを見ることはできなかった。
 3日は神武天皇祭。饗膳・神酒を賜う「饗膳の儀」、本宮神前にて振弊を奉る「奉弊の儀」、そして「流鏑馬本儀」と続く。
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 午後2時、流鏑馬が行われる神宮流鏑馬馬場に向かった。場所は宮崎神宮の西にある護国神社の裏にある林の中。訪れた人で賑わっていた。直線馬場に沿って、ズラ~と人波が続いている。若い人から年配の方までいろいろ。子供づれも多いし、外国人もけっこう見かけた。
 目を見張ったのが桜。咲き誇る桜の木々が、これまた直線馬場に沿ってズラ~と並んでいる。まるで、桜の回廊だ。
 直線馬場は長さ220m。藁で覆った柵があって、幅は馬1頭が通れるほど。内側だけダートになっている。的は進行方向左側に3つ。
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 出発点では馬にまたがった射手たちが待機していた。衣装は鎧兜ではなく、狩りを行うようなもの。大人もいれば、子供もいる。馬は軽種馬から重種馬までさまざま。
 馬の引き手など、流鏑馬にたずざわる人たちも昔ながらの装束を着ている。馬場本役が出発点と到着点、的に5人おり、日の丸の付いた扇を掲げて返すと(合図を送ると)、射手が馬を追い始める。
 出発してからは一の矢、二の矢、三の矢を馬上から放って的を狙う。馬場と的の距離は思っていたよりは遠くない。3mほどだろうか。けっこう近い。ただし、馬の上からだから難しい。
 的は樅(もき)の木で作られた正方形。矢が当たると、パーンと木目に沿って砕ける。この当たり的は一年の豊穣と発展を祝う縁起物であり、帰りに大事そうに持っている人たちを見かけた。
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 馬が走り出すと、みな人馬に注目する。矢が的を砕いたときの「わぁぁ!」という盛り上がりは凄かった。できるだけ近くで見ようとして注意される人もチラホラ。かなり近づく子供がいたのは危なかった。
 射手は上手い人もいれば、下手な人もいる。上手い人は速いスピードで馬を走らせ、弓を力強く引いて、的を3つとも豪快に砕けさせる(矢の力によって、的の壊れ方が変わる)。だいたいが遅めのギャロップか、速めのキャンター。子供は遅いキャンター。矢を持って弓を引くだけでも苦労している。そうこうしてるうちに的が近づいてきて、矢を手で投げてしまう子供もいた(笑)
 走る馬の上で上手くバランスを保つのは難しい。幸いなことに、ケガする射手はいなかった。ゴールした後に落馬したおじさんがいたけど、上手く受身を取っていた。
 昨秋の綾競馬もそうだったけど、人がほんといっぱいいて、そしてこの祭りを楽しんでいたのが印象的だった。
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 流鏑馬が一通り終わると「神録授与」。射手などが中央の拝所に集まり、そこで神録(流鏑馬奉納を神が嘉賞される紅絹の布)を射手が宮司から受けて、引き上げるもの。多くの人が見守った。
 帰りは桜をじっくり眺めてから帰った。ほんと綺麗だったな~。
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Monday, November 22, 2004

11/7綾競馬 添付資料

農林水産省特区のサイトに綾競馬のことが載ってあったのでここに。

構想(プロジェクト)管理番号:
 1448

規制特例提案事項管理番号:
 14481010

規制の特例事項(事項名):
 綾競馬イベントに対する規制、基準の緩和の特例措置の創設

規制の特例事項の内容:
 綾競馬は、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントで、馬産振興、地場産業の振興と併せ本町の地域活性化に寄与してきた。今後、地域独自の計画に基づき観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保による綾競馬イベントの安定存続を図るため、中央競馬、地方競馬の他にイベント競馬に対する規制、基準の緩和の特例措置を設けてほしい。

具体的事業の実施内容:
 綾町は昔から馬の産地で、昭和8年に1周1,100mの馬場が農家の手によって造成され、ここで草競馬が行われていたことから軽種馬の生産も盛んとなった。また農家の希望で軽種馬農業協同組合が組織され預託場の経営を始めたことから全国津々浦々から調教、休養のための預託馬が集まった。しかしながら、バブル崩壊による景気低迷の社会変化は馬産地にとって、衰退の一途を辿っている。その中で綾競馬は、生産者を含めた綾競馬運営委員会によって昭和57年に復活させたもので、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントである。運営費は、勝馬投票券その他これに類するものを販売して競馬を行うことは規制されているため、補助金、協賛金、広告料が主な収入源であるが補助金削減、広告料の収入減などで存続が厳しい状況になっている。そこで、中央競馬、地方競馬の他にイベント競馬の特例を設け、観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保によってイベントの安定存続を図る。

都道府県名:
 宮崎県

提案主体名:
 綾競馬運営委員会

構想(プロジェクト)の名称:
 綾競馬イベント特区

提案概要:
 綾競馬は、身近に馬に親しむ観客数2万人を超える本町の主要なイベントで、馬産振興、地場産業の振興と併せ本町の地域活性化に寄与してきた。今後、地域独自の計画に基づき観客が地場産品を景品をした複数〔10レース〕勝馬投票券が手軽に購入できる方法を確立し、運営財源確保による綾競馬イベントの安定存続を図るため、中央競馬、地方競馬の他に新たなイベント競馬の実施に関する特例措置の創設。

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Monday, November 15, 2004

11/7綾競馬

 11/7(日)に宮崎県綾町で行われた九州最大の草競馬、綾競馬のレポートです。

【綾町と綾競馬】
 宮崎県のほぼ中央に位置する綾町。人口7600人で、緑と清流の豊かな町として知られている。綾照葉樹林は日本最大規模だし、町内では名水百選に選ばれた綺麗な水を求めて多くの人が水汲みする光景がよく見られる。春に初めて行ったけど、宮崎市以外で住むならココ!と思った(・∀・)
 綾町は観光スポットが多い。酒泉の杜(雲海酒造)、綾城、照葉大吊り橋など。地元の農産物や名産品をあつかっている『ほんものセンター』はいつも多くの人でにぎわっている。
 綾町は古くから馬の飼育で知られる町でもあった。今でも競走馬や乗用馬の生産を行っており、馬事公苑もある。この馬事公苑が年に一度、『錦原競馬場』として草競馬の舞台になる。
 綾競馬は今年で23回目を迎える、九州最大の草競馬。中央競馬も公営競馬もない南九州では貴重な、馬が走り競う姿が見れる機会だ(鹿児島は4月の串木野浜競馬が有名)。長らく宮崎を離れていたので、綾競馬を見るのは初めて。頑張って早起きして、宮崎市からバスで行ってきた。
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【お祭りみたいな競馬(露店、ラチ沿いの観戦etc.)】
 バス停留所に到着して、ほんものセンターに行くと綾競馬ののぼりがたくさん立っていた。130円のおにぎりセットを買って(安い!)、トコトコ歩いて馬事公苑に向かう。車がどんどん過ぎていく。綾城を横目に見て坂を上ると、駐車場には多くの車が。競馬場へ続く道にも「祝綾競馬」ののぼりが立てられている。向こうの農道を見ると、荷物を持った人たちがどんどん競馬場に向かっていた。
 道を行き当たると、競馬場の2コーナー。そこからスタンドまで、コース沿いの歩道にズラ~~~と露店が並んでいる! まずは、これにビックリしてしまった。コース沿いには多くの人たちが、小学校の運動会でトラック沿いにいる家族のように、これまたズラ~~とシートを敷くなどして陣取っている。これまたビックラこいた(苦笑) すでに第1レースの出走馬が馬場入りしていて、コースを駆け抜けていく。「ああ、お祭りだ~」と思った。
 露店の前を歩く。はし巻き、<コ:彡焼きや焼肉、とうもろこし、りんご飴、お面などなど…。金魚すくいもある。夏のお祭りと変わらない。竹串を刺した鮎の塩焼き、焼酎、高原野菜を売ってるのが宮崎らしい。反対の3コーナーでは、地元の農家のオバチャンらしき人がみかんや豆などを売っていた。露店を見ながら歩くだけでワクワクしてしまう。今まで行ったどの競馬場でも味わったことのないものだった。
 しばらくして、第1レースの発走時間になった。ラチ沿いの人数が多くなる。子供からお年寄りまで、1人で来てる自分みたいな者から家族連れまで、いろんな世代のいろんなタイプの人たちがいる。敷物に座って見てる家族連れの後ろで、レースを観ることにした。
 レーススタート。5頭の馬が狭いコースを駆けていく。目の前を過ぎると、オバチャンたちが手を叩いてワァワァ騒いでいる。第1レースから凄い盛り上がり(^-^; 何度も書くけど、ビックリした…。
 実況放送もされている。『ゴールドプルーフ』という名前を口にしたから、自分は「(´゚д゚`)えっ!?」となった。レースが終わってから急いで馬を見に行ったけど、勘違いして別の写真を撮ってしまった…。
 それにしても…。いきなりのカルチャーショック。北見で初めて「ばんえい競馬」を観たとき以来だ…。
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【番組】
 出走するのはサラブレッドが40頭、ポニーが30頭で、行われるのは全部で14レース(サラ11、ポニー3)。今年は出走申し込みが多く、レースを増やしたらしい。
 出走馬はほとんどが当日早朝の直前入厩。1週間前に入ってトレーニングしていた馬もいるとのこと。
 サラブレッドは、中央競馬で走ってた馬もいるそうだ。ただ、それがどの馬かはわからなかった。ここでの名前が現役時の名前と同じと言えないのだ。『ヨンサマ』というのがいたけど、これは大井の2歳馬でワイドショーに出たのがいる。つまり、違う馬ってこと。『はんぴどん』『徳重1号』『徳重2号』なんて、明らかに仮名の名前もある。じつは、こういう馬は…(以下ナイショ)。
 さて、14レースの内容は以下の通り。

開会式 10:00
1R 軽種予選 1200m 5頭 10:15
2R 軽種予選 1200m 5頭 10:35
3R 軽種予選 1200m 5頭 10:55
4R 軽種予選 1200m 5頭 11:15
5R 軽種予選 1200m 5頭 11:35
6R 軽種予選 1200m 5頭 11:55
7R 軽種予選 1200m 5頭 12:15
~ 県立本庄高校馬術部 馬術競技披露 ~
8R ポニーレース 綾原賞 1000m 10頭 13:15
   (みやざき農業共済組合長杯)
9R ポニーレース 照葉賞 1000m 10頭 13:40
   (綾町農協長杯)
10R 軽種レース 綾城賞 1200m 5頭 14:00
   (綾町議会議長杯)
11R ポニーレース 国広賞 1000m 10頭 14:20
   (綾町商工会長杯)
12R 軽種決勝 綾川賞 1200m 5頭 14:40
   (JRA宮崎育成牧場長杯)
13R 軽種決勝 菊花賞 1600m 5頭 15:00
   (荒尾競馬組合管理者杯)
14R 軽種決勝 綾ダービー 1600m 5頭 15:20
   (大会会長杯・田中道夫杯)(副賞 雲海酒造㈱社長賞)
閉会式 16:00
 前半の7競走はすべてフルゲート5頭で距離1200mの『軽種予選』。全馬の走破タイムを計り、上位5頭がメインの『綾ダービー』へ、6~10位までが『菊花賞』へ、11~15位までが『綾川賞』に進む。つまり、上位の馬は1日2回走ることになり、その中からチャンピオンを決めるというルールだ。
 ポニーレースはすべてフルゲート10頭の1000m戦。こちらは1回走って終わり。
 後半は後援による特別レース。JRA宮崎育成牧場荒尾競馬の名前もある。田中道夫氏の名前に驚いた人がいるかも? じつは自分がそう(^-^; 田中氏は兵庫の現役調教師で、通算3166勝の名ジョッキーでもあった。『ジーワンジョッキー』にも実名で登場する。その田中師の出身地が、この綾町。田中師のレースは毎年行われており、この草競馬によく来場するそうだ(今年はいなかった)。
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【レースの流れ】
 パドックはない。鞍とゼッケンを装備して、出番が来れば本馬場入場。テーマ曲は中央競馬と一緒だ(苦笑) 紹介を受けてから、返し馬に入る。
 コースは右回り1周1000m。コーナーはきつめ。ゴール地点は直線半ばに設けられている。コース幅は狭く、フルゲート5頭なのは妥当。砂質は自分が歩いたり触ったりした感じではきめが細かく、砂と土の中間といった印象。だから、コースは固め。向正面が特に。ハロー掛けと水撒きはときどき行っていた。
 スタート地点は1000mがゴールと同じ地点、1200mが4コーナー、1600mが向正面。発走は手旗信号(?)。スターティングゲートはもちろん、バリアも使わない。スタート地点に集まって、発走と同時に各自駆け出す。だから、内外は関係ないし、事故みたいに交錯することもあるし、出遅れる馬もいる。大きく出遅れた馬がいたときだけ「カンパイ」で、これは第1レースで適用された。ちなみに、ファンファーレはこれまた中央と同じ(苦笑) 関東GIとか使ってた。
 ビジョンやモニター類は当然ない。実況が頼りになる。実況を行っていたのは、放送記録担当の「村上正義」氏と思う。もしそうなら、MRT(宮崎放送商事)の代表取締役ではないかと。プロのアナウンサーといった感じだった。競馬をよく知ってるのか、いろいろわかりやすく説明してくれていた。肝心のレース実況は噛んだりして上手いものとは言えなかったけど。でも、「ひまわり畑の向こうを走ります」のフレーズといい、草競馬らしさを作ってくれていた。
 レースが確定すると場内アナウンスで伝えられ、内馬場の着順掲示板(手作り)に表示。
 こんな流れでレースが進行していた。特別競走は表彰式をレースごとに行っていた。
 話変わって、自分の愚痴をここで一つ。騎手が着用してる帽子の色がバラバラだったのだ。1番→白、2番→黒、3番→赤、4番→青、5番→黄ではなくて、2番なのにピンクとか…。遠くからだと帽子の色で区別を付けたいのに、ほんとまぎらわしかった。お楽しみ券もあるんだし、こういうのはキチンとすべきと思うんだけど(´д`)ヤレヤレ…
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【レースプログラム】
 プログラム販売所で売られていたのがレースプログラム。値段は1冊500円。裏表紙は荒尾けいばの開催案内(佐賀競馬との九州競馬、岩手競馬も入ったM&Kロゴもあり)。
 内容はレース一覧、出馬表、田中道夫調教師の紹介、あとは広告が大部分。会長挨拶などは以下の通り。

『会長あいさつ』
 綾競馬へようこそおいでいただき、心より歓迎申し上げます。
 さて、秋の深まりと同時に開催される綾競馬も、今年で23回を迎え、馬に親しめるイベントとして定着して参りました。
 ご承知のとおり、綾町は古来から馬の産地であり、現在も競走馬・乗用馬の馬が飼育されていることから、町民の馬に対する関心は特に高いものがあります。
 また、今年はこの綾馬事公苑で乗馬の練習を積み重ねてきた、本庄高等学校馬術部が、全日本高等学校馬術大会で優勝し、輝かしい成績をおさめることが出来ました。
 そのようななか、草競馬も綾の伝統文化として、将来にわたり継続していきたいと存じておりますので、今後ともより一層の御支援、御協力をお願いいたします。
 本日は、綾競馬を心ゆくまで満喫していただき、秋の楽しい一日をお過ごしください。
   平成16年11月7日  綾競馬運営委員会会長  前田穣     
『主催』
綾競馬運営委員会
『後援』
JRA日本中央競馬会
財団法人馬事文化財団
馬事畜産振興協議会
荒尾競馬組合
雲海酒造株式会社
(財)みやざき観光コンベンション協会
綾町農業協同組合
みやざき農業共済組合
綾町商工会
綾町観光協会
綾町
『大会役員』
(会長) 前田穣(綾町長)
(副会長) 青山辰男(綾町農協代表理事組合長)
(総括) 4名
(総務会計) 3名
(出発審判) 綾町軽種馬組合理事3名
(決勝審判) 綾町軽種馬組合理事2名
(編成進行) 綾町軽種馬組合理事3名、他1名
(装鞍係) 3名
(放送記録) 2名
(救護) 1名
(交通・場内整理) 町交通指導員・綾競馬運営委員・町職員
(プログラム・賞品) 商工会・町職員
 ここでまたもや愚痴を(苦笑) この内容で500円は高いな~と。ほとんど広告だもん。広告料あるだろうし、もっと安くできるだろうと思う。
 出馬表は馬名、性齢などが書いてるけど、誤字もあるようで信用度はいまひとつ。ジョッキーが変わること多かったし。本馬場に入ってアクシデントで交代ならともかく、事前に変わってるケースもあって。場内アナウンスするようにしてたけど、徹底してたかは疑問。自分がこういうのにうるさいだけなのかなぁ(^-^;
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【お楽しみ券】
 馬券は売ることができない。その替わりに売られていたのが『お楽しみ券』だ。
 これは各レースごとに書かれた馬単(1着と2着を着順通りに当てる)の番号が当たると、レースごとに決められた景品がもらえるというもの。
 詳しく説明すると…。対象はサラブレッドの1~6レース、10レース、12~14レースの計10競走。これらの馬単番号が例えば「1レース 4-1」「2レース 1-4」などと書かれている。5頭立てだと馬単の組み合わせは20通り。だから、お楽しみ券は1~20組まである。競馬だとレースごとに自分で買い目を決めて買うけど、それはできない。20組あるうちのどれかを選ぶ…運任せのゲームだ。
 このお楽しみ券が『ささみの燻製』『ヒノキとカヤの葉書』に1枚ずつ入れられ、500円で売られていた。つまり、お楽しみ券を手に入れるにはこれらの商品を買わないといけないということ。同じささみの燻製がほんものセンターで630円だったので、お得な値段だと思う。
 自分は2つ買ったけど、何個もまとめて買う人がけっこう多かった。レースが終わるたびに、お楽しみ券の束をチェックしてる人もいた。
 景品は『みかん』『ホーロー魚焼き器』『ごまドレッシング』『かご』『ポリラップ2本組み』『トイレットペーパー』『ジップロック3個入り』『シート』『傘』『綾ワイン』。4レースが終わるとかごを持った人が、6レースが終わるとトイレットペーパーを持った人が場内に多数繁殖――この現象がちょっと面白かった(笑)
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【前半レース(~7レース)】
 コースが狭く、しかもラチ沿いで観戦できるとあって迫力が凄い! なかでも内ラチが一番(特にコーナー)。すぐ目の前を馬がビュンッと駆け抜けていく。今まで一番「馬と近い」と思った競馬場は笠松だけど、それ以上だった。
 ジョッキーはほとんどが育成牧場の従業員と聞いた。女性ジョッキーもいた。
 自分が「いるかな?」と気にしてて、綾競馬が終わってから高知競馬の関係者に確認してハッキリしたのが、元・高知競馬所属で宮崎出身の今村賢治元騎手。あの宗石大厩舎所属で、ハルウララにも乗ったことがある(しかも2着が3回)。ラストランをノルディックダンサーで逃げきった話などを高知で聞いていたので今村元騎手のことは知ってたんだけど、名前は忘れてたので…。直接コンタクトすることはできなかった。たぶん、【番組】の芦毛に乗ってる人。
 お楽しみ券はハズレまくり…( ゚д゚)ポカーン 自分の馬券下手はここでもなのかよ、とイヤになってしまった。『ごまドレッシング』なんて、我が家の食卓に欲しかったんだけど…。かごは荷物になるからイヤだった。
 6レース終了後に、ジッキーたちから「馬場が荒れて危ない」という申告があって、水撒きとハロー掛けを行っていた。後半に入ってからは、ちょこちょこやっていた。
 あと、2レースに『ビックサンデー』というのが出てて、「おお!あのビッグサンデーがなぜここに!?」と興奮しまくったけど、「ビッグ」じゃなくて「ビック」だし、本物は北海道にいるはずだよな…と帰宅してから気づいた。騙されたヽ(`Д´)ノ
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【場内の様子】
 正面スタンドは満員状態。ここでならレースの全体を追うことができる(双眼鏡がないとキツイけど)。ゴール近辺には小さい建物とテントがあり、ここが実況ルームと開催本部になっていた。
 着順掲示板はいかにも手作りといった感じ。その近くで、オバチャンたちがお弁当を広げて食べていた。
 実況でも「ひまわり畑が…」と言っていた通り、内馬場の畑はコスモスとひまわりが満開。畑のなかで日向ぼっこを取ってる人も(宮崎は太陽さえ出ていれば、冬でも日向ぼっこができる)。向正面の内ラチ沿いなら、ひまわり畑を背にして馬が駆ける姿を間近に見ることができる。ここもまた、家族連れの絶好のスポットになっていた。
 向正面そばの歩道は歩行者天国になっていて、ここにシートを敷いている人たちもいた。警備のオジサンや、犬を連れた老夫婦などが歩いていた。かわいいワンコがやけに多かったな~(^-^;
 ちょっと競馬場から離れてみると、近くの道路は駐車する車で埋まっていた。
 競馬場の近くには大きな建物など何もない。綾城と錦原運動公園と田んぼと畑があるだけ。その向こうは山。スタンドから見る景色はなかなかだった。
 子供向けの乗馬コーナーもやっていた。花時計そばの遊具施設では子供たちが遊んでいる。こういう光景は、高知競馬のそれと同じだった。
 来場者は多い年は2万人と聞いたのだけど、今年はどうだったのだろう? 暖かい快晴だったし、場内の混み具合をみるとかなりの来場者数だったと思う。みんなでレースで興奮して、お楽しみ券で一喜一憂して、お弁当広げて――年に一度の競馬を楽しんでいた。一年のうちで限られた開催といい、お楽しみ券といい、お祭り的な雰囲気といい、戦前の競馬がこうだったんだろうなあ…って思った。
 これ書いたら怒る人もいるだろうけど、自分がいつも行くのはクセのある馬券オヤジがゴミを巻き散らかしてる競馬場だったり、のどかなんだけど閑散として活気のない競馬場だったり…。だから、この草競馬との初遭遇はほんと新鮮なものだった。あっちも好きだけどさ(苦笑)
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【馬術競技披露】
 綾馬事公苑は乗馬クラブになっている。この馬事公苑で練習している宮崎県立本庄高校の馬術部が、今年の全日本高等学校馬術競技大会で団体優勝を果たした。
 その馬術部の紹介が、お昼休みに行われた。競技披露といっても、障害を飛んだりとかはしなかった。
 さて、お昼休み。130円のおにぎりセットで満足したし、ケチ野郎なので露店で何かを買う気がしない…。暑いので、200円の氷イチゴにしておいた。そうそう、ゴミ入れがまったくなかったから、何か買って荷物が増えるのがイヤだったんだよ…。
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【ポニーレース】
 自分が一番楽しみにしていたのがコレ。ポニーのレースは初めてだ。
 ポニーレースのしばらく前からスタンドの裏手にポニー、そして騎乗するちびっこたちが集まり始めた。ポニーに鞍を着けたり、準備運動させたり、ちびっこジョッキーたちにゼッケンを着けて、記念写真を撮ったり…。とても微笑ましくて、自分も何枚か撮らせてもらった。
 『ピーコ』『一寸法師太郎』『さくら』『さつま乙女』『影Jr.』『チビ』『チュラサン』『イチローくん』『ABCポンタ』…これみんな、出走するポニーの名前。『イチローくん』と『ABCポンタ』は牝馬です('A`)
 最初の第8レース。自分は4コーナーで観ることにした。スタートしてから待てども待てども、なかなかやって来ない。よくよく考えれば、ポニーたちは騎手を乗せて走るためのキチンとした訓練を受けてるわけでもない。しかも、乗ってるのは子供たち。ポニーのスタミナもキツイのかも。「ああ、これは完走するだけでも大変なレースなんだ」「中山大障害より時間かかるかもよ…」と思った。
 そして、やっとこさ先頭のポニーがやって来た。おお! 自分が撮った『さつま乙女』じゃん(・∀・) 女の子も乙女も前をしっかり見据えて駆け抜けて行った。写真を見ると肩ムチを入れてるように見えるけど、そんなこたぁない(苦笑) 目の前を過ぎるときの歓声は、サラのレース以上だった。しかも、笑い声が混じってる。
 それからも、時間を置いてポツポツと駆けていった。蛇行しながらドタドタと過ぎるポニーもいる。人馬一体なんて言うけど、遅れてくるポニーは明らかに荷物に苦しんでるようだった(苦笑) とにかく完走させるために、親や関係者も一緒に走ってる。実況の言葉を借りれば「もう1人の騎手」。もちろん、こっちのほうが大変だ。ちびっこが無表情で馬を追って、もう1人の騎手がお尻をムチで叩いて、ポニーが「ヒヒ~ン!」といななきながらドタドタ駆ける光景は観客の爆笑を誘っていた。
 9レースはゴール前に場所を変えてみた。最後の直線はマッチレースで、ちびっこが前傾姿勢で騎乗していた『スズカ』が、天神乗りの白毛を振り切ってカッコよくゴール。このちびっこ、妙な大物で、表彰式に向かうときスタンドに手を振る『ウィニング・ウォーク』をかまして、スタンドを大いに盛り上げていた。
 最後の11レースは1コーナーそばで。スタートしてから1コーナーに入るまでに、すでにかなりバラけてるのがわかった(苦笑)
 いや~、楽しかったわ( ゚Д゚)y─┛~~プカー
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【第12レース 綾川賞】
 予選11~15位によるレース。後半のレースで見たいと思っていた『ゴールドプルーフ』が出てきた。年齢が違う気がするし、屈腱炎で引退してホースランドあいら(徳重牧場)で種馬になったはずだけど、馬主が徳重氏で、わざわざあの馬の名前を他の馬に付けるわけがない、本物だ、あの23戦20勝だったゴールドレットの産駒だ…と一人興奮していた。
 ファンファーレは関東GI。現場で初めて聴いたのは、エアグルーヴが勝った天皇賞だったな…。
 レースはゴールドプルーフがハナに立つも、向正面で昨年の綾川賞馬サクラホージュに奪われる。2頭が引っ張るペースで、そのまま3コーナーへ。4コーナーで手が激しく動くゴールドプルーフは苦しい。サクラホージュが勝つかと思われたが、直線に入ってから後ろにいた2頭が差し切ってワンツーだった。サクラホージュは直線で挟まれて怯んだらしい。
 『ゴールドプルーフ』は4着。この馬については、帰宅してから気づいたことがある。それは最後に書く。

1着 1 マルス(Jc:和田将人、Ow:和田将人)
2着 4 スタローキング(Jc:満永久男、Ow:満永久男)
3着 2 サクラホージュ(Jc:吉野新作、Ow:後藤公男)
4着 5 ゴールドプルーフ(Jc:久保田俊勝、Ow:徳重正幸)
5着 3 ハヤブサミカ(Jc:山田寿雄、Ow:谷川一美)
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【第13レース 菊花賞】
 予選6~10位のレース。ここからはマイル戦で、向正面スタート。
 レースは1頭出遅れるもカンパイなし。4頭が固まったまま2周目へ。1頭が脱落して、直線は3頭のデッドヒートだった。

1着 3 タイムオブキング(Jc:久保田俊勝、Ow:久保田俊勝)
2着 2 ミヤコザクラ(Jc:今村賢治、Ow:津曲政春)
3着 1 ヨシノスマイル(Jc:堀脇千尋、Ow:堀脇浩孝)
4着 4 シャンシキ(Jc:吉野新作、Ow:松元茂)
5着 5 シャインアイモード(Jc:石黒常永、Ow:岡元利夫)
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【第14レース 綾ダービー】
 予選1~5位による決勝戦。さすがに日がずいぶん傾いてきて、夕陽のなかでのレースとなった。
 この日初めて、スタンドでレースを観ることにした。レース全体を見ていたのに、なぜかよく覚えてないという(恥) 先行していたミキが直線で後続を突き放しての快勝だった。
 観客が帰り支度を始めるなか表彰式が行われ、そのまま閉会式に。
 お楽しみ券は結局、ひとつも当たらなかった・゚・(ノД`)・゚・ ワインは欲しかった…。

1着 3 ミキ(Jc:吉野新作、Ow:吉野正敏)
2着 4 徳重1号(Jc:末吉清和、Ow:徳重推幸)
3着 1 イシノルーキー(Jc:中野伸吾、Ow:藤田幸蔵)
4着 5 フュージョン(Jc:和田将人、Ow:和田将人)
5着 2 ユキゴゼン(Jc:佃正信、Ow:佃正信)
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【祭りの後】
 すべてが終わる前から、人が早いスピードで引き始めた。あっという間に、以前来たときのような“静かな馬事公苑”に近づいていく。お祭りは終わった。露店の商品が安売りしてるかと期待したけど、ダメだった…。
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【偽ゴールドプルーフ】
 12レースに出走していた『ゴールドプルーフ』について(真ん中と右の写真)。
 どうしても気になって、ネットで現役時の写真を探してみた。そしてわかった。あの名古屋所属で東海Sなどを勝ったゴールドプルーフではない。つまり偽物で、別の馬ということ。脚の白徴が違う。
 さらに、あることに気づいた。左の写真、これは第6レースの返し馬のものだ。ここに写っている『徳重2号』。チークピーシズとバンデージ、毛色、顔と脚の白徴が一致している。違うのはメンコの有無だけ。つまり、第6レースの『徳重2号』と第12レースの『ゴールドプルーフ』はかなりの確率で同じ馬ということ。いや、ぶっちゃけ、同じ馬と思う。
 これは“替え玉”だ。1頭の馬が名前を変えて、別々のレースに出走していたことになる。場内への説明は何もなかった。
 じゃあ、第1レースの『ゴールドプルーフ』は? 自分が勘違いして確認できなかったので、ハッキリは言えない…。もしかしたら、こちらは本物だったかもしれない。徳重氏がわざわざ別の馬に『ゴールドプルーフ』という名前を付ける理由が思い浮かばない。
 もし本物だったとしたら、たとえば「第1レースに本物出走→時計で後半レースの出走OKに→何かトラブル発生、もしくは2度使いしたくない理由が発生→他の馬を替え玉に」なんてのが思いつく。偽物だったら……上手いシナリオが思いつかん('A`)
 ゴールドプルーフ云々は別にして、替え玉出走は感心できたものでない。お楽しみ券を売っていて12レースは対象レースだったのだから、なんとも気持ち悪い。自分なんか、あのゴールドプルーフと思い込んでたし…(ToT) チキショー!ヽ(`Д´)ノ
 まあ、こういうこともあったわけだけど、草競馬との楽しい遭遇ではあった(^-^; 来年もまた行きたいし、鹿児島の串木野浜競馬にも行ってみようと思う。
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